声の背中
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:声の背中
「こんば…こんば…こんば…」
「……だ、誰なんだよ。お前…」
まただ。
最近毎日のように
掛かってくるこの非通知電話。
相手が誰なのか
全くわからないのはもちろんのこと、
こんなことされる覚えも全くないし、
何度も言ってくるこの
「こんば」という言葉。
この意味も全然わからない。
そして妙にハスキーな声。
いや特徴と言うには大き過ぎるほどの
奇妙なかすれ声…
その点に少し不安と
恐怖のようなものを感じていた。
(第2夜)
「こんば… こんば…こんば…こんば…」
(第3夜)
「こんば…こんば…こんば…こんば…」
「もうイイ加減にしろよな!お前誰なんだよ!!」
前までは1日あけてとか、
1週間に何度か、とか、
そんな頻度で掛かってきていた
この非通知電話が、
もう毎晩のように掛かってくるようになって、
俺の危機的センサーもやっとまともに作動し…
「そろそろ本気で警察に訴えた方が良い」
と言うことになり、その通りにした。
(捜査)
警察「いつごろから掛かるようになったんですか?」
「ちょうど、ひと月ぐらい前かと…」
警察「声に聞き覚えは?…まぁこんなかすれ声ですから難しいかもしれませんけど。あなたの友達や知人にこんなかすれ声の方はおられますか?」
「…いや、居ないと思います」
居ないと思うとしか言いようがない。
昔は普通の声をしていて、
今はこんなかすれ声になってるなど、
その友達のことを
24時間管理してるわけじゃないんだから
分かるはずがない。
でもとにかく、
この犯人を捕まえて欲しかった。
一刻も早く!
警察「わかりました。ありがとうございます」
警察はある程度俺から聞き出した後、
捜査に乗り出してくれた。
しかし…
(その後)
「ちょ、ちょっとどう言う事です?まるで分からないって!」
警察の捜査が入ったのに、
相手がまるでわからない。
「そんなの発信元の電話会社の記録を見れば、一目瞭然ですぐ分かるんじゃないんですか??」
警察「ええ、それなんですがねぇ…」
非通知で発信されたその電話番号を
その通りに調べてくれたらしいのだが、
その発信記録がまるで無かったと言うのだ。
「だって、僕の携帯、ほら!見てくださいよこれ!ちゃんとあるのになんで分からないんですか?!」
警察「……うーむ」
警察の捜査でも、こんな展開になるのか?
俺の携帯には今でも非通知で来た
この着信履歴がちゃんと残ってる。
相手の声もちゃんとあるから、
前科者ならその声紋とか
証拠とかをもとに、
すぐに割り出せるんじゃなかったのか??
と思ったのだが、
それがまるで出来なかったと言うのだ。
「……なんで出来ないんですか…」
そこで異常な答えを聞かされる。
ちゃんと声紋鑑定は
初めにしてくれたらしいのだが…
「は?…人間の声じゃ…ないってw?」
専門的に調べてみると、
どうも人間の声紋とは合わない、
一致しないと言う。
しばらく沈黙したが、
警察は変わらず捜査に乗り出してくれた。
(その夜)
「…俺、保護が付けられてても良いんじゃないのかなぁ…これ。こんな状況で…」
誰かに狙われてるような
気がし始めていた俺は
ふとそんなことを考え、
その夜、携帯電話を見つめてた。
俺は普通に部屋に帰されて、
アパート周りを
警察が定期的に巡回してくれてるだけ。
そして何かあったら連絡をと受け、
とりあえず普通の生活をしている。
その時だった。
ブーブーブーブー♫
「うぉっ…」
携帯が鳴った。あの非通知男だ。
固定電話で先に警察に連絡を入れ、
そのあとで
俺は携帯の声をつい聞いてしまった。
別に聞いたって問題はないと思ったから。
警察もあとでこの声を確認するのだ。
すると…
「こんば…こんば…こんば…」
「こんば…こんば…こんば…」
「こんば…こんば…こんば…」
「んわあ!!お前、俺のこと言ったなぁw」
「っ…!!?」
それまで思いっきり
かすれていたその声が、
どう言うわけか
突然思いっきりクリアな声に切り替わり、
そう叫ぶように
電話向こうから言ってきた直後…
「っ?!」
背中の後ろに
思いっきり人の気配が漂った。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=ha4yFEIEPuc
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