表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/30

作品内キャラクターの名前を覚えられない問題(?)について

 昔投稿小説の創作論(だったかな?)で、「テンプレ小説のキャラは名前が覚えられない」みたいな論調の内容を見たことがありまして。


 その作品自体は、

「そもそもテンプレを悪いものと決めつけている」

 とか

「『覚えられているキャラ』として誰でも知っているような大作のキャラを挙げている」

 など偏見塗れ&恣意的など内容がちょっとアレなものでしたが。


 ……が。

 眉を顰めながらそれを読みつつ「いくらテンプレを叩きたいからって強引だなあ」と、その時読んでいた(連載を追っていた)作品の数々を思い浮かべてみると……思った以上にキャラクターの名前が思い出せなくてビックリした覚えもありました。

 正確には名前の一部や愛称は憶えていても、フルネームを思い出せるキャラが少なかったというか。



 で、それに気づいた当時に考えた理由として、


 ①(特に異世界作品等で)カタカナ表記など日本人にとって馴染みの無い名前が多い。

 ②そもそも作中でフルネームが出てくる機会が少ない。

 ③一人のキャラクターに対しても、他キャラクターとの関係性によって愛称や通称や敬称など様々な呼び方がある。

 ④作中の状況やキャラクターの内面描写などを思い浮かべながら読むのに脳内ストレージを多量に使用していて、「キャラクターの名前を憶える」ということの優先度自体が低い。


 といった物がありました。


 そしてそれらを踏まえた上で、名前を憶えにくいのは、

「作品の主目的は物語を読ませることであって、キャラクターの名前を憶えてもらうことは実は優先順位が低いことだから」

 じゃないかな? と最近思いました。


 スムーズに物語を展開していくにあたっては、主人公やライバル、友人や敵といった「外見、性格、能力などキャラクターとしての特徴|(様々な属性)」が直感的に分かりやすい方が、名前を憶えてもらうより重要なんじゃないかな? と。

 もちろんキャラクターの名前が物語に密接に関わってくる場合は別でしょうが。




 とまあ長々と書いて来ましたが、じゃあどうすれば名前を憶えてもらえるかは……さっぱり分かりませんね。

 タイトルに名前を入れるとか、ことあるごとに「わしが男〇塾長江〇島平八である!」とか言わせるくらいしか……。


 というか別に憶えさせようとなんてしなくていいと思うんですよ。キャラクター名なんてその作品が好きで読み進めてれば自然と覚えるものでしょうから。

 それまでは「主人公の師匠」とか「いけ好かない大剣使い」とか「可愛い方のヒロイン」とかで表現してもいいと思うんですよ。良いわけあるか〇すぞ(半ギレ)。

 まあ自分は作品によっては何百話読み進めても名前が怪しいこともありますが……そこはご容赦を。


「名前を憶えさせる」こと自体を目的にでもしている訳でなければ、作品のキャラクターの名前を憶えるのは作品を楽しんだ結果でしかない。

 だから憶えられなくてもあまり深刻に考えず、いつか自然と憶えるだろうくらいの姿勢で作品を楽しむのを優先すると良いんじゃないかなと思うのです。


 まあそうは言っても「どうしてもこの一点が気になる!」ということもあるだろうとも思いますが、少なくとも自分はそのせいで全てを「悪い物」と判断することだけは無いようにしたいと思います。

 一部の要素に囚われて作品全体が見えなくなってしまうようなことの無いよう、自戒を込めて。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 「人は経験した~」やべぇ、この作者、異世界転移経験してるぞ・・・・・笑いました。 [気になる点] 作中の登場人物の名前><; 好きな作品なら自然と覚える、けど、印象に薄いキャラは確かに覚え…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ