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投稿小説サイトの特徴について語ってみる(小説家になろう編)

 他の方の作品内で「他の投稿小説サイトの特長って?」という話題が出ていたので、今まで自分が居たことのある場所の特徴について考えを整理がてら述べていこうと思います。

 といってもたった三か所ですが。

 ちなみに経験談で語る関係上「他利用者との交流など元々の活動基盤が無い人がそのサイトでいきなり活動を始めた結果」という前提になってしまっているのでご容赦下さい。



『小説家になろう』

 言わずと知れた日本最大級の投稿小説サイトですね。今でこそ一次創作メインですが昔は二次創作も盛んだったそうで。

 二次創作を切り捨てた辺りの経緯が他サイトへの影響も含めて結構面白いんですが、自分はその辺に詳しくないですし今回の主題から離れちゃうので触れないでおきますね。

 興味がある方は調べてみるとベネ。


 話を戻しますが、なろうの長所といえば何を置いても圧倒的な規模(数)ですね。


 読者も多いけどそれ以上に作者(作品)も多いから作品が埋もれやすい……とはよく言われますし実際そうだと思いますが、ポイントや感想といった読者からの反応が得られづらいだけで、例えポイントなど数値的な評価が伴わずとも(他サイトと比べて)PVが多く付くのは珍しくなかったり。

 実は自分なろうと同時期にとある投稿小説サイトにもオタ優ギャルをアップしていたのですが、第一部完時点でそこの四倍くらいのPVがついてたんですよね。


 やっぱり規模が大きいと違うんだな~と実感すると共に、最近割とメジャーな題材の作品とはいえポイントが多い訳でも無いのに一体どこからこの作品に辿り着いたんだ……と戦慄した覚えがあります。

 ただ前述したように、サイトの規模の関係上作品自体の良し悪しとは別にポイントや感想といった分かりやすい反応が得られづらいのは確かだと思うので、そういったものを活動のモチベとして重視する人にとっては少しつらい環境かもしれませんね。


 そしてなろうの短所ですが……これを短所と言っていいかは分かりませんが、このご時世でも未だに作者への投げ銭やインセンティブ制度的なシステムが(サイト自体には)無いというのもありますね。


 何十万ポイント何億PV得ようが、投稿のみではコンテスト受賞や書籍化等をしなければ作者には一銭も入らないという潔さ。

 とはいえなろうは複数の大きなコンテストの窓口になっていたりもするので、運営がそう考えているかは分かりませんが「場は用意するからあとは君たちの努力次第」という雰囲気を他のサイト以上に感じます。君たちはどう生きるか。

 それもあって、なろうで受賞やデビューを目指すなら自分なりの目標を持つこととそれに向かって活動し続ける「自主性」が他以上に重要だとも言える気がします。


 とはいえそもそもアマチュアが集うサイトを十全に楽しむためには、

 作者側は「良い作品を書きたい」「多くの人に読まれたい」「書籍化したい」

 読者側は「面白い作品を読みたい」「自分の好みの作品を読みたい」

 等それぞれの目的を達成するため自主的に動くことを求められていましたね。

 ガチ狙いも、ラッキーパンチ狙いも、何も狙わないも、全てが共存する場。だからこそ正しく楽しむためには「自分は(相手は)何を求めて活動しているのか?」を推測し、自分の尺度だけに囚われないように気を付ける必要があるのかもしれません。

 

 少しズレますが、よく「全然読まれない」とか「ランキング作品|(高ポイント作品)が面白くない」みたいな話を聞きますが、そういったことを言う人は、

 作者側は「作品の質を上げるために何をしている?」「宣伝でも何でもいいけど読まれるために何をしている?」

 読者側は「目についた作品だけ読んで判断してる?」「検索でも何でもいいけど好みの作品を探す努力をしている?」「自分の好みと物事の良し悪しを混同してない? 自分が嫌い=悪いものって思ってる?」

 くらいは自問自答した上で発言して欲しいなあと思ってます。(毒)(禁止カード)

 


 ランキングや書籍化作品など「既に実績のある作品」を重視するサイトデザインとか、ポイントの高低や投稿日の新旧のような極端な条件でしか作品に出会いづらい(「ちょっと前の投稿作品」とか「ポイント多め少な目」のような半端な状態だと逆に見つからない)検索機能とか。

 規模がデカいゆえに不便な点や不満点もあるけれど、規模がデカいことがそれらを(その恩恵にあずかれたのであれば)帳消しにしている。

 個人的になろうにはそんな脳筋パワー型キャラのような印象を感じているのでした。




 あと自分が他SNS等での交流を活用していないこともありますが、なろうでは評価やブクマ等ポイント関連の行為を誰がしてくれたかが分からない仕様になっているので、受動的に相手を認知する手段が「フォローされる」「感想を書いてもらう」くらいしか無いんですよね。

 なので(他と比べて)サイト内活動だけでは他者との交流が発生しづらい環境だと思います。

 他者の作品を読む頻度が高ければコメント等を通じて交流が発生することも多いので、正確に言えば受動的でいる分には発生しづらいということになりますかね。


 なので他者との交流を目的の一つとしている人の場合、黙っていても読者が来てくれるようなバズり方を自作品がしてくれでもしない限りはサイト内外問わず自分から他者との接点を求めて何かしらの行動を起こさないとどうしようもないですね。

 利用者同士で送り合えるDM機能があるので、一度交流が生まれてしまえばサイト内でもやり取りはしやすくなりますが。

 人が集うサイトはそれが何であれ多かれ少なかれSNS的要素を備えるものですが、なろうは他に比べてそれが若干薄い印象はありますね。


 


 以上でなろうについて語る編は終了になります。

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