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作品タグについて色々と語ってみる

 個人的に投稿小説サイトにおける作品タグってタグとしては最低限の働きしかしてないよなあ、とよく思うんですよね(暴言)。

 作品を読み始めようとする時にタグを見て、「シリアス」や「ハッピーエンド」や「百合」みたいなその作品の傾向を判断するのに使う分には便利なんですけどね。


 タグを付ける利点って似た要素のある他作品との関連付けにあると思うんですけど、それが上手く機能していないと言いますか。

 異世界ものとか現代ものとか恋愛とかバトルみたいな大まかな分類くらいには使えますが。


 例えば「異世界召喚もの作品」的なタグがあったとして、それ一つとっても

「何を召喚するのか」

「どんな制限や制約があるか」

「それが物語にどう活かされているか」

 等々その内容は千差万別なのですよね。


「(設定や世界観など)テンプレ要素は表現したい内容をスムーズに表現するための便利な道具」

 というのは既に多くの人が認識していることだと思いますが、ジャンルや要素だけ挙げると同じものが並んでもその内容は千差万別になりがちだったり。

 テンプレ作品はどれ読んでも同じとか言う奴出てこいよオラァ!(唐突に興奮し始める患者)

 もちろんそれ自体は多様性があって非常に良いことだと思いますが、ことタグを活かした検索という点で考えるとなんとも厄介だなあと思うのですよ。


 他のタグとの併用である程度好みかどうか判断出来るにしろ、作品数が膨大でそれもやりづらかったりして。

 そんな事情もあって投稿小説サイトにおける検索機能って(好みの作品を探すという意味で)かなり使いづらいんじゃないかと思うんですよねえ。


 ——————————


 あと小説投稿サイトにおいてタグ設定が作者のみに任されているのも、検索としてタグが使いづらい一つの原因かもしれませんね。


 そもそも自分がタグという機能の存在を強く認識したのは某ニ〇ニ〇動画やpix〇vが原因だったのですが、これらサイトでのタグ検索はそこから好みの作品に出会いやすいという意味で本当に便利だったんですよ。

 様々な作品において(二次創作やゲーム実況等では)原作作品名タグやキャラクター名タグ、動画や絵の作品傾向タグ、その他伝わる人には伝わる系の特殊なタグなんかが作者以外の利用者の集合知で適正化されていくので、タグ検索が機能しやすかったんですよね。

 タグ荒らしのようなこともあったにせよその辺も投稿者による設定で対応できる範疇でしたし。


 そしてそれらサイトでのタグの使いやすさは、大百科という機能によるタグ解説の影響も大きかったですね。

 メジャーな(メジャーじゃなくてもあるけど)タグはそのタグの解説ページに飛べるようにもなっていて、そこにはそのタグをどんな作品に設定すべきかの解説や代表的な作品が表示されたりしていて。

 そういった解説を見ることでタグの意味や適切な設定方法が多くの人に共有されていく。

 他作品との関連付けというタグ本来の意義を活かしやすい良い機能だよなあと今でも思います。


 まあこの辺はそれなりに内容判断に時間のかかる小説と、パッと見でもある程度判断出来る動画や絵という媒体の違いもあるので、一概に同じ領域の問題として語っていいことでは無いかもしれませんが。


 とはいえ投稿小説では上記サイトのような集合知が無い上に、公式が各タグの詳細な解説をしてくれる訳でもないので、各々が自作品に対して適切と思うタグを付けなきゃならない訳で。

 それもあって同じことを示すタグでも、作者さんによって表現の微妙な違いや表記ブレが生じてしまうことも多く、検索として使いづらいのはある意味当然なんですよねえ。

 一応ここに限らず多くの場所で公式タグも用意してあるけど、どれも正直使いづらい……というか作品に付けるには物足りないタグばっかりなんですよね……。


 でも仮に投稿小説サイトでも作者以外の利用者によるタグ設定を出来るようにしたところで、上記サイトのようにタグが便利になるかといえば多分そんなことも無いんですよね。

 先に述べたように媒体の違いがありますし、そもそも小説は面白さが細分化し過ぎてるせいもあって個々の作品の良さをタグ程度で表現し切れる気もしないですし。


 やっぱり小説におけるタグは好みの作品へ導いてくれる指標みたいな感じではなく、その作品の作品傾向を端的に掴むくらいのものと考えておくのが無難なのかなあ。




 あ、数の多いジャンルや要素だとタグ検索が機能しづらいだけで、総数が少なめなジャンルや要素では使いやすいということはあるようですね。


 ……どんなジャンルや要素で活かしやすいか?

 実例を挙げると過疎ジャンルだって言ってるような気がするのでちょっと言えないかな……。

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