自分の好きなハッピーエンドの話
突然ですが、何を隠そう自分はハッピーエンドが大好きな人間です。
あ、ハッピーエンド至上主義者ではありますが、原理主義者や過激派というほど「それしか認めない!」ということは無いのでご安心を(?)。
という訳で早速自分にとって最重要となるハッピーエンドの条件を述べますと、(特定の主人公がいる物語という前提ではありますが)
「主人公及び親しい関係者が生存した状態で物語を終えること」
となっています。
物語である以上主人公には何かしら目的があるものだと思いますが、それを達成出来る……に越したことはありませんが、仮に達成出来ずとも何らかの折り合いをつけるなどして、前向きに生きていける土壌がある上で生き残る、というのが正確でしょうか。
そう考えるとぶっちゃけ自分としては、
「何をどういう形で成し遂げたか?」
「もしくは成し遂げられなかったか?」
という部分は、ハッピーエンドの条件的にはあんまり重要じゃないのかもしれません。
物語が終わった後も主人公を始めとした作中人物たちは希望を持って生きて行ける。
ハッピーエンドであること自体もそうですが、(作品やエピソードとしては描かれずとも)好きになった作品の登場人物達はこの先も生き続けていくのだろう、と思える終わり方であるのが個人的に大事ですね。
この辺、作品を読みながら自分の中に物語世界を想像(構築)していくという自分の読書スタンスも大きいかもしれません。
例え完結という形でその世界(作品)から一旦離れても、時々故郷を思い出すように「今もみんな元気かなー」という気分に浸りたいと言うか。
そういう気分になりやすいのはやはりハッピーエンドの物語なんですよね。
作中で製作した作品などの有形のものから、広めた思想や構築した社会システムのような無形のものまで、何かしら作り上げた物が死後残り続けているというのも熱いのですが、その辺は個人的には本編終了後のおまけ等でお願いしたいなあと思ってしまったり。
なのでネームドを始め思い入れのあるキャラが途中退場する系がとにかく辛いですね。
場合によってはこの一点だけでも自分的にはハッピーエンド認定しづらくなることもあったり。
ただ第一部のツェペ〇さんやオビ=〇ンのように、全てを出し切り「自分の役目を終えた」とそれなりに満足した上で後進のために散っていくのは場合によってはアリなこともありますね。
風のヒュ〇イや炎のシュ〇ンには何とも思わないのに山のフド〇が辛かったのを考えると、思い入れの出来る前に散っていくというのも重要な点なのかもしれません(非情)。
あと思い入れが大事なので、名も知らぬ国が一夜で国民ごと消滅した的なのは全然平気ですね(人の心)。
ちなみに上記に引っかかりまくってるのに面白くて好きなのが西尾〇新作品だったりします。
多くの作品で敵味方問わず重要キャラクター死にまくるわ、取り返しのつかない事態が多発するわで、よくよく考えると自分的には苦手な要素が多いはずなんですけどね。実際読んでて辛い展開も多いのに。
なので結局のところ、読んでみて面白かったか? 読んで後悔しなかったか? という部分が一番重要だとは思います。
でもやっぱり自分はハッピーエンドが一番好きなんだ、とは言い続けていきたいですね。