蚊
誤字、脱字が多そうな気がします。いい感じに読んでください。
ここには、実際の蚊の生態などは全く考慮されておりませんので、予めご了承ください。
私は「ヒトスジシマカ」、人という人種の中では、蚊とひとくくりによく言われてるものであります。
すでに私には彼がいて、彼の子供の卵を授かりました。
そして今私は、気温37度の屋外をさまよって、卵を育てるための血を探しているのです。
私はいつもどおり、隠れ家にしている、稲の間から抜け出し、
小さな人がたくさんいると蚊の人生の中の先輩に聞いたところに向かいました。
人はその地を「公園」といい、人為的に作られた何かや、木々で遊んでいると言っていました。
私の隠れ家から3分ほど飛行と休憩を繰り返すうちに、その場所についたようです。
人語で「中央green公園」と書かれているその公園に私は足を踏み入れました。(踏み入ってないですが)
一分ほどさまようと、一人の少女がこちらを向いてきました。
その少女はとてもかわいく、楽しそうな顔をしていました。
でも、私に気づくことはありません。そして私も彼女に近づくことすらできません。
彼女の体には、「虫よけシール」がはられており、近づこうにも近づけません。
そういえばある時、先輩は、昔瀕死で帰ってきた、友人の話をしてくれました。
その友人は、
[あの、怪しげな煙には近づいてはならない。
私の友人たちと一緒に飛んでいたとき、あの煙によった、私の友人は、突如地に落ち、帰らぬものになった。
私ももう、ほとんど飛ぶことはできない。
いいか、いずれ私達の進化の中に、「薬物耐性」ができたとしても、絶対に、油断してはならない。
奴らは、また、あたらしい技を持って、対抗してくる。だからよく考えて動くんだ]
と、悲しげな表情で、崩れていったらしい。
私は更に2分ほど公園をさまよった。
私の3メートル前に別の可愛らしい少女に出会った。
その子には、「虫よけシール」はなく、近づくことができた。
彼女は元気そうなので、多分、血も美味しいと思った。
私は気づかれないようそっと、彼女のノースリーブで、露わになった腕に触れた。
初めて、肌に触れた。
その肌は、少し汗がついているものの、温かいものだった。いや、少し暑いかもしれないが。
彼女は私に気づいていないようだった。
私は彼女の肌に、ゆっくり針をさした。
........
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彼女はこちらに気づくことなく、どこかへ移動している。
私は、彼女の、血を吸った。
人は血を吸わないと言うから、私には到底表現にあてはなる言葉は、なかった。
でも、元気な彼女の血には、私を引きつける、何かがあった。
そうだ、虜になっちゃったんだ。私。
その時私の体に急激な負荷がかかって私は、失せてしまった。
彼女は気づいていない。
私と、ママが、彼女を眺めていることに。
ママは、
「あら、蚊がいるじゃない。
由実ちゃんちょっと動かないでね」
そう言って、ママは、私の腕を軽く叩いた。
私は、ママに、
「ホントだ、ちょっとかゆい」
って言った。
ママは、
「お家に帰って、かゆみ止めてもふろうね」
と。
そして私達は、この公園をいつも通り後にした。