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ファンタズム戦旅記  作者: 沫輝星
第一章「呼び声」
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第6話「襲撃理由……そして」

PV250。ユニーク100。突破ありがとうございます!!!


最悪の出来事から七時間と少し経ち、午前4時を過ぎ夜が終わりを迎え朝が始まる頃…


「……こうして見ると、まだ幼く感じるわね…」


「…魔術効果は既に無くなっていますから、起きるならそろそろですか…」


「……そうね…幾らか説明と謝罪もしなければ、ね」



---------------------


……闇。辺り一面の暗闇。…これは夢なのだと漠然とだが、すぐ頭で理解できた。


暫くして闇の中にひとつの光が現れた。

光は徐々に輪郭を大きくし、人の形へと姿を変えていった…


そして光が収まりこの闇の中でもハッキリとそこに現れた人を見ることが出来た。

そこには十代半ばにも見える少女が立っていた。

黒髪ロングに白髪はくはつの髪が一房ひとふさ入った髪に白のワンピースを身に纏った姿の少女だった。


(…………………あなたは?)


(…ワタシハ刹那之悠久せつなのゆうきゅうデス。

現在マスターノ深層意識トノ対話ヲシテイマス。)


それを聞いてこの子が黒刀・悠久と白刀・刹那なのだと解った。


(…私の深層意識?……どう言う事?)


(……マスターハ、外部干渉ニヨル睡眠状態ヲ七時間経過中ノ状態ニアリマス。)


(外部干渉?薬って事?)


(ノー。魔術効果ニヨル物ト判断デキマス。)


(……魔術…ね…………とうさんとかあさんも其れで殺されたのね?)


(…イエス。……彼等ハ異世界ノ住人デス。)


(……………異世界………)


(…異世界ニツイテハ外ニ居ル者ガ詳シク教エテクレルデショウ。)


(……その言い方………だんだん人間らしくなってるね?)


(………………マスターノ深層意識リンクニヨル影響カト思ワレマス。)


(そうなんだ……そっちの方が良いよ……これからヨロシクね?)


(……………イエス。)



徐々に覚醒していく感覚を感じながら、彼女との会話は終わった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「…………………………ぅ…うぅん…」


「…あら、起きたかしら?」


夢から醒めた私は、ぼーっとする頭で声の主を探す。

……と、探すまでも無く居間に敷かれた座布団に寝かされていた私の目の前に声の主は座っていた。


「……おはよう。気分はどうかしら?」


「…ぁ、いえ。特に。」


「…そ。早速だけど…私達は貴女に謝らなくてはね。……ごめんなさい、間に合わなくて。そして貴女を巻き込んだ事とこれから更に巻き込む事を。」


いきなりそう言ってきたのは、夕方に出会った二人の女性…確か…ノエルさんとクシナさんだった。


(…彼女達も異世界人ってコトだよね?)

(…イエス。)


「……確かノエルさんとクシナさんでしたよね?

前にも聞きましたが、なぜ私を?…そして襲撃してきた二人とその理由は?」


「………?………動揺してないのね?なぜかしら?」


「…聞いているのは私ですけど?」


「……あら、ごめんなさい。

全ての理由は『久遠の血』と、その『対の刀』よ。

私達は本当なら宗勝が襲撃される前に詳しい説明をしたかったのだけど、ね……」


「……どうしてコレを欲しがるの?」


「…それにはまず私達の世界を知ってもらう必要があるかしらね。……私達の世界は聖霊樹イグドラシルを有する幻想世界ファンタズムよ、詳しくは追々話すとして私達は貴女をファンタズムへ帰って来て貰うこと望んで来たの。」



「……それが貴女の言う、私のもう一つの世界……?」


「そ。元はファンタズムを廻す血筋の一つだったけど、久遠の人達は争いに疲れたと……それで禁忌を犯しこの世界へ隠れたって訳…らしいわ。」



なんと荒唐無稽な話だろうか………

幻想世界?私の先祖はその世界の住人だった?

………しかも私をその世界に連れて行く気だなーこの人。

……遠回しに、この刹那之悠久も欲しいって言ったし。


「…ちなみに、あなた達とあの襲撃者の違いって何? 同じ異世界人でしょ?」


「……アイツらは堕落亡霊コラプションファントム普段はそのまま『ファントム』って読んでるわ。そして違いは生と死程違うわよ、向こうは聖霊樹を殺す気なの…で、私達はソレを止めようとしてるって訳。」



(………怒った?……にしても話が大きいな………要は異世界を救う戦いに参加しろ、かぁ………でも、とうさん達の仇でもあるし……うぅーん)



「…お話中失礼します。 準備が完了しましたので、そのお知らせを。」


「……ありがとう。 さ、陽香決断して。………出来るだけ穏便に済ませたいの。」



それは有無を言わさないと言っている様なものだ。

拒否権は無いのだ、と。

……穏便じゃない方法でも連れて行くのだと。


……そしてそれは…この世界を……地球を、日本を棄てろと…………帰って来ることは出来ないのだと分かった。


「…………分かった。いいよ。行ってあげる。」



そうして久遠寺陽香は生まれ育った世界を棄てた。



……………………ふむ、、、、会話が多くなってしまった。

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