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The man I love.

作者: 綾無雲井

 サンタも働き過ぎて疲れてしまう晩があった。肌寒い北風を受け、萎れた袋を抱え込んで途方に暮れた彼は、まだ回らなければならない数々の窓明かりを見る。

 窓の中で生活する家族。サンタは自分の家庭を持たないからこそ、彼らにプレゼントを届ける。それはときに遣り甲斐であり、ときにひどく冷え込む仕事でもあった。

 ちりん。

 落ち窪んだ頬を白い息でパウダー掛けて、辺りを見渡す。

 ちりん。

 彼の視線はある角度で止まる。仕事納めに求めたくなるような、暖かな場所があった。



 イブなのよね。もうすぐ。

 聖なる夜。ロマンスに攫われる感情。セクシーに微笑む彼、あんど、ワイングラス。

 女性であるなら、そう誰もが! 男性とのとっておきを夢見るはずよ。

 ワイングラスとセクシーな微笑みのセットはこの際妥協するしかなくたって、――本当はそれがイチバンの、欠かせない重要ポイントなのよ――、私にだって幸せになる権利くらいある日なの。

 なのに、明日がこんな、ホワイトクリスマスだなんて。

 何年ぶりかに降りはじめた牡丹雪など関係ない。

 牛革の手帳を開いて24日を覗いてみれば、より美しい白銀が眩しかった。此所だけ一面ホワイトゾーン、他は真っ黒に埋め込まれた私のスケジュール。今はどのお店にとっても稼ぎ時で、ご多分に漏れず多忙を極めるバイト先の仕事が入るはずだった。それを丁重にお断りしてまで手に入れた、今日と明日は貴重な休暇だ。

 なのに……。

 魚眼レンズでもつけてるのかしら、世の男性諸君の見る目を疑う。もうろくサンタクロースもそうよ。21世紀にもなって、彼らは未だ白人お爺様。歳を取りすぎてステレオタイプを超えられないのね。白髭のお爺様がイヤってわけじゃなく、寧ろ守備範囲だけれど、そんなロマンチックなお髭を実際には見たことがあったかどうかと考えれば……なんてこと、私は生まれた星を間違えたようだわ。もしくは国を。

 ハァ。

 誕生ニ十数年にして気づいてしまった憂鬱。

 頭を抱えたくなる衝動と格闘して、ドアノブを握り締める。

 ――滝川光博。

 いつもお世話になっている、1Kの表札だ。仰々しく飾られた名前は誕生を失敗した証で、ため息がでた。

 気持ち、切り替え。前ならえ。

 301号室の鍵穴にキーを差し込むと、捻りを加えてがちゃがちゃ回す。築30年の木造建築、最寄駅から徒歩で30分。利便性のなさから格安であるマンション『浴荘』は、鍵をかけるのにもコツがいる。ここの住人しかこのコツをマスターしてる人はいないので、この年期も少しは防犯に役立ってるのかもしれない。

 類稀なる貧乏人テクを駆使して、勢いのあるスナップで打倒鍵穴を図る。

 ぜんぜん閉まらない。

「くぅぅうっ」

 コツは掴めてるのに。……オカシイわね、この鍵壊れてるのかしら。

 躍起になって力任せにキーをねじ込んでいると、廊下の奥から人形を抱えた201号室の男が出てきた。

「あ、珍しい! 今日はお出かけー?」

 彼は自分の部屋に引きこもっていることが多い。そんな人が顔を見せたものだから、なんだか嬉しくなって笑いかける。

 体調でも悪いのか、こちらを見た彼は引きつった笑顔でこう答えた。

「レイナちゃんのX'masドレスを調達に行くんですよ。――ところで滝川君、カギは力を込めちゃ閉まりませんよ」

「……みっちーって呼びません?」

 彼の言ったとおりにキーを動かすと、ドアは従順に開いた。



 あなたはガラス玉みたいね。……消えてなくなっておしまい、ガラスちゃん。

 毛先で光る水滴を、私は弾いた。

 足元には切れていたボトルに買い足したシャンプー。

 透明のケースが可愛く思えて購入したボトルは、私の固そうな手に掴まれて泡を吹いた。

 髪に丹念に浸透させて、掻き混ぜる。

 キレイなれ、この香りですべてがわからなくなるくらいに。

 清潔になれ、泡でなにも見えなくなるほどに。



 なんで私の名称は滝川で光博で、ぷらす、君なんだろう。

 繰り返された自問自答。変わらないアンサーを飽きることなく言わせてもらえばね。

 摩耶とか、もっとオシャレな……特別に妖艶な名前を所望したかったのよ。

 クリスマスには引っ張り凧の滝川摩耶。仕事にプライベートに大忙しだけど、目の前には毎年セクシーなダーリン。

 名前に外見は影響される。私の持論が確かなら、そう、摩耶はパーフェクトの最上級。

 階段を下りる途中、思わず眉を寄せた。

 それに比べて光博ですって?

 そりゃあね、お陰で光りかがやく博学な心を持てたことは認めましょうよ。でも摩耶の美しさをまえにすれば霞み放題だ。

 いいえ、わかってる。

 まだ胎児だった私、どんなに歯がゆくてもお母さんに名前の提案なんてできなかったのよね。それにそんなネーミングセンスをあのお母さんに望んだって、叶わぬ夢だってことくらいは。

 ――だから、

 気持ち、切り替え。前ならえ。

 106号室まで来たら、私は笑顔を思い出す。

 そして、インターホンをプッシュ。

「ひーおばぁちゃん。みっちーだよ」

『――あら、いらっしゃい』

 ケホケホと咳をしながら迎えてくれたひーおばぁちゃんをそっと制してなかにあがる。

(ミツ)、よぅ来たね。そこに御こたつがあるから、入っておいで」

「いいよいいよ。風邪ひいてるのはひーおばぁちゃんなんだから、ゆっくり寝てて。私がご飯作るから」

 ひーおばぁちゃん――ひさ子さんはいつでも優しい。私を普通に扱ってくれる数少ない人だ。悪いわ、と言う彼女を布団で包んで、私は台所に向かった。

「このお鍋使うよー」

「折角の休日なのに、忙しかったでしょう。わざわざありがとうね光」

「そっれがさ、クリスマスも明日に迫ってるって言うのに、何も予定がないのよ。だから、ひーおばぁちゃんと過ごせて最高」

「でも……」

 申し訳なさそうな声。ひさ子さんの家族は何故かあまりやって来ないから、今年も多分一人で過ごすんだろう。

「こんなに格好良いみっちーが、おばぁちゃんを口説いてるのよ? 喜んでくれないと寂しいわぁー」

「ふふふ。――そうね、嬉しいわ」

 冗談を言い合うとお互い少し笑った。私は大っぴらに。ひさ子さんは咳き込んでしまうから小さめに。

 レモンの薄切りとホウレンソウを添え、ミルクを少し入れた白身魚のワイン蒸しが出来あがる。小さなスプーンと一緒にひさ子さんの前に差し出した。

「お料理上手ねぇ。美味しそう」

 柔らかく微笑むと、彼女はゆっくりとスプーンを口に運んでくれた。まだ少し熱いようで、冷ましながら。

 食べ終わったら薬を飲むだろうから、暖かい飲み物を用意しておく。ひさ子さんの魅力なんだけど、同じ1Kの部屋でも私の家とは全然違った温度のある此処が大好きだった。

「はい」

 湯飲みに手を添えて口に運ぶのを手伝うと、「気が効くわ」とひさ子さんに感心される。ばぁちゃんっ子だったから、と苦笑して氷枕を取り替える。

 私たちは暫く惚けていた。本当は喋らないでいることが苦手だったけど、ひさ子さんと居るときは不思議とそれが出来た。恐らく彼女と、もう一人のあの人が居るからこそ、私は此処に留まっているのだ。

 寝てしまっただろうか。空になった器を眺めて、そろそろ食器を洗いに行こうかしらとぼんやり考えてみる。

「……光、浴荘の言い伝えって知ってるかい?」

「言い伝え?」

 ひさ子さんは寝ていなかった。薄く目を開いて手招きされる。何かを楽しいことを思いついたみたいなお茶目な顔。

 腰をかがめて近づくと、掠れた声が耳に届く。

「ここ、マンション浴荘には言い伝えがあるの――」



 玄関を出ると、足元に擦り寄ってくる柔らかな感触があった。

「あら? みゃあじゃない。もしかしてひーおばぁちゃんに入れてもらえなかった?」

 スネたみたいにおヒゲをひくひくとさせちゃって、ふふ、かわいいんだから。

 これはね、あなたに風邪が移っちゃ困るって、ひさ子さんの気遣いなのよ。

「でも寒いでしょう。お姉さんの家にくる?」

 喉を撫でればみゃあはゴロゴロと目を細める。

 そういえば、私はあなたといるときもホッとするのよ。

 ふと、ひさ子さんの話を思い出して私はみゃあを撫でる手を止めた。

 ねえ、みゃあ。あなたは私を助けてくれる?

 パッチリと開かれた瞳が私を仰ぐ。

 その時、

「あんたァ! 働きもしないくせに、いつまで寝てる気ィ!」

 三階から田中さんの怒鳴り声が落雷した。マンション浴荘では恒例の夫婦喧嘩。いつにも増して大迫力なのは、年末になっても仕事のひとつも見つけられない旦那への苛立ちか。

 あっと思う間もなく、攻撃的な怒声に跳ね上がったみゃあが私の手をすり抜ける。駆けだした肢体はちょうど開いたドアのなかに滑り込んだ。

「やぁ、……みゃあ?」

 不思議そうに玄関を振り返るボサボサ頭は104号室の住人のもの。

 田中さんの怒鳴り声に叩き起こされちゃったのかしら。

 そう思うほどその黒髪は寝癖だらけで、太縁の眼鏡は若干鼻からズレていた。

 今日も寝不足なのね。

「僕は新聞取ってくるよ? 其処で待ってるかい?」彼はそう訊ねながら、ドアを閉めた。「おや、滝川君」

「こんにちは、拓海先生。私はみっちーですって」

 心なしか声が弾んだ。大丈夫、素早くボディチェックしたけど、服のコーディネートはカンペキだ。

 足を進めて、歩きだした彼に並ぶ。

 やや低音の声を高くして。

「大学の方は?」

「天皇誕生日だからね。それより、ひさ子さんは」

「だいぶ回復したの、なにせ私の手料理が美味しいから。拓海先生もいかが?」

「ありがとう。でも、僕は至って元気だよ」

 もう、そういう意味じゃないわよ!

 とぼけた返事をしながら新聞を取る彼に、臆せず私は話しかける。

「あら、明日は特別なご予定が?」

「今日明日と大学の講義がないからね。頼まれていた推薦文を書いて、あと溜め込んでた本でも読もうかと」

 やることはいっぱいだと、彼は嬉しそうに笑う。

「それって、ゲーテとのクリスマス・イヴ?」

「いや、学術書なんだけどね。楽しみだよ」

 ツレナイ台詞。36歳だというのにこの人は私の気持ちも読めないわけね。

 なのに、そのコドモな表情に安堵してしまう。心が穏やかになるのよ。

 学問一直線で生活力のない拓海さんを、支えてあげたいと言ったら迷惑かしら。

 郵便物と新聞を抱えて、ロッカーを閉じた彼は、ふと顔をあげた。

「あれ滝川君、この匂いみゃあと同じ? 清潔感っていうか、イイ香りだよね、これ」

「ふふふ、清潔第一、みゃあもいつも洗ってますから。それと先生、私はみっちーよ」

「ああそうだった。みっちー君」

 君はいらないんだけど……ね。

 大股で歩いていく後姿にツッコミながらついていくと、104号室の前にたたずむ人影が見えた。

 ピンク主体のフェミニンな装い。スカーフを首元で止めた彼女が、こちらを振り返る。

「あら、かなちゃ――」

「拓海……さん? あの、明日お時間ありますか?」

「え、あるけど」

 キョトンとした彼は、学生に時間を割く要領で即答した。

 私のハートも射止めてしまいそうなくらい、はにかむかなちゃんの笑顔が咲く。

 ああ、恋する乙女ね。そういうところ大好きよ。



 今日、二度目のシャワーは熱かった。

 叩く熱線が染み入った。

 301号室に住むかなちゃんはピンクと繊細な仕草がよく似合う。前に一度服のアドバイスをしてあげたことがあるけど、とても素直に聞いてくれたキレイな女性。主体性に乏しいことを除けば、愛しい妹ってところだった。

 山脈のような私の肩。いつまでもステレオタイプを超えらず、諦め悪くなにかをつかもうとする、求めてやまない男の腕。

 覆い隠した泡はお湯と消える。転がって消えて、それが美しいと思った。

 したしたとタイルを叩く。

 降り注ぐ雨と広がる湿気。むせ返るわ。

 セクシーな微笑みとワイングラスは抜きにしたって、白いお髭のロマンスがなくたって。

 あなたの隣、特別な時間を。

 凍える私に熱と潤いを。

 ひさ子さんの声を思い出した。迷信だとしても、縋りたくなるような。

「……あなたも、寒いの?」

 気持ち、切り替え。前ならえ。

 すべてを洗い流しておしまい!


 

 クリスマス・イヴ。

 もう一度言うわ。クリスマス・イッヴ! 聖なる夜。

 丸まったみゃあを抱えて、104号室のインターホンを押す私はさながら恋のハンターよ。

『……はい?』

「メリー・クリスマス! ちょっと、いいかしら?」

「え、いいよ」  

 学生に時間を割くように即答するあなた。見てなさいよ、サプライズな夜にしてあげる。

「ひさ子さんになにかあった? みっちー君」

「彼女は元気。――それよりも」

 ムードもへったくれもなくドアを開けた彼の胸に、指を一本突き立てる。あなただけに話すの、頑張ってらっしゃいよと目配せしたひさ子さんの言葉を思い出して深呼吸。

「屋上までデートしましょ」

 ウィンクひとつ。腕の中でみゃあが鳴いた。



 古めかしいアパートの屋上。

 コの字型に設計されたアパートの全景と、最後の一辺を塞ぐように密生する雑木林。昨日から降り始めていた牡丹雪は朝のうちに大雪となって一面に頬冠りをさせていた。

 冷え込んだ空気に身震いする。白い息を夜空に漂わせながら、尻込みする心に発破をかけた。

 キョロキョロするみゃあを離してあげると、置いてきた本を気にしているのか遠い目をした彼に歩み寄った。

「かなちゃんは?」

「……ああ、なんだか僕の研究分野について知りたいみたいだったけど……あまり集中できてなかったみたいだな。もしかして風邪なの? 彼女も」

 0点。それじゃあ追試になるわよ、拓海さん。私は苦笑しながら首を振った。

 ちりん、軽やかに鳴るのはみゃあの鈴の音。マンションの住人が何処にいてもみゃあを見つけられるようにつけたものだ。

「――拓海先生は、私が女だってこと、ご存知よね?」

「え、そうだね」

 突然何を言い出すんだい。そう言わんばかりに眼鏡越しに瞬いた彼の目は、予想通り、好奇心を示し始める。

「でも身体は男」

「……そうだね」

 今度は当たり前のことを言われてガッカリしただろう。わかりやすい彼の思考に微笑みを漏らすと、でも、と私は続けた。

「半分男でよかったと思っているの。お陰で、男性のこと、理解できるでしょう?」 

 あなたに会うまではそんなふうに思わなかったけれど。此処にいればセクシーな微笑みとワイングラスを諦められる。

 私を見る彼の瞳はひどく純粋だった。出来の悪い教え子にするように、噛み砕くように言う。

「わかる? 私は、あなたが、好きなのよ」

「――ああ」

 パズルのピースは揃った。すべての謎が解けたというように目を見開く彼は、小難しい顔で黙り込んでしまった。

 ちりん。

 跳ね回る鈴の音。

 ちりん、ちりん。

 ストレートに美を飾る、瞬間の音色。光りを博するのよ、滝川光博。  

「僕は、研究を愛してる」

 短い返事だった。

 含まれた誇りの大きさに、目頭が熱くなる。空っぽのような、いっぱいのような胸を押さえて私は一息ついた。

 泣くな、泣いちゃダメよ。男の涙なんて見せられたものじゃないんだから。

 強かな美しい恋愛を成し遂げたじゃない。彼の断り文句も最高よ。男だからでもなくて、私だからでもなくて!

「ありがとう」

 とっておきのクリスマスを。

 穏やかに微笑んだ私の声に、みゃあのクシャミが重なる。

 つられるように彼はクシャミをして、私は笑う。おおっぴらに笑いながら、言った。

「今から家でクリスマスパーティをしようと思うの。304号室の田中夫妻。201号室の彼は人形と一緒に。ひさ子さんに管理人さん、かなちゃんでしょう。仕事帰りで遅そうだけど、お隣の日枝ちゃんにも招待状出しておいたから混みあうかもしれないけど。

 ――今夜は特別なご予定が?」

「……特に、ないね」

 今夜だけ、学問を振るとしよう。

 そんな100点満点の返事を受けて、私は思わず空を仰いだ。

 白髭のもうろくお爺様、もし其処にいるのなら。ようこそ、アパート浴荘へ。

 そしていつまでも湯船に浸かっていないで。あなたもこちらにいらっしゃい。

 目を細めてアパートの全形を見れば、雪で頬冠りされたロの字型。

 仕事に疲れたサンタクロースが、鈴の音に引き寄せられてやってきたという浴槽のように。

 廃れつつあるその迷信は何処から来たの?


『当時そのアパートの住人だったカップルが彼を出迎え、その後夫婦になったそうよ』

 ひさ子さんはいたずらっぽく微笑んだのだ。

こんにちは。綾無雲井です。

此処までご覧頂き、ありがとう御座います。


この度私、恋愛小説に初挑戦いたしました。

恋愛物というのがどうも苦手でして、それでもいつかは書いてみたいと思っていたのですが、

なんの因果かバレンタインを締め切りにして、季節はクリスマスの恋愛小説に着手してしまいました。



話は数年前に遡ります。

私が所属する作家サークル『言φ葉』の定例集会で持ち上がった、共通舞台小説のお話。

メンバー全員、同じ場所を舞台に小説を執筆しようという企画でした。

そのとき投票で決まった舞台が、マンション『浴荘』だったのです。

締め切りも決まってメンバーたちが意気揚々と書き上げてくれたなか、

構想も出来上がった私はなかなか筆が進みませんでした。


当たり前じゃ。

天敵ともいえる恋愛小説に手を出して、そのうえオカマちゃんを主人公にしてしまったのだから。

忙しさに追われながら、毎年クリスマス前に苦悶していた物語でしたが、バレンタインに乗じて思い切って仕上げてみました。


皆様に、素敵な夜が訪れることを祈って。

筆をおきたいと思います。


最後に、興味を持ってくださった方は同じくマンション浴荘を舞台にしたメンバーのお話も探してみて下さい。

『The man I love.』に出てくる登場人物はすべて、サークル仲間の小説から、許可をもらって拝借させて頂きました。



それでは。

また、他のお話で。


≪2007年2月14日、自宅にて≫

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[一言] テンポのよい、短編ゆえにもっと読みたい感が募る。 もうちょっと、長い作品になれば面白さも更に増すと思う。
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