四話 金曜日 後編
そのとき扉を開けて傘を持った佐々木真樹が出てきた。
ちなみに今日の朝の天気予報では降水確率20%で今も晴天だ。
「ガンガレ~」
「ひどいひどい」
二人の距離が縮まる
「ヤベッ部活忘れてた!詩音じゃあね!!!」
「あ、歌見さん。このハンカチありがとうございました。」
佐々木の手にはアイロンがかけられた詩音のハンカチがあった。
「あともう一つ用があるんですがいいですか?」
「?いいよ?」
「ずっと好きでした。付き合ってください。」
「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
「軽いゲシュタルト崩壊するんでやめてください。で、お返事は?」
「OKですよ?OKなんですけど...」
「?」
「ちょっと主人公として自分から告白したかったなぁと」
「あぁすいません」
「まぁいいや」
そういうと詩音は鉄製の定規を取り出し扉に向かって投げた。
...ドアに刺さった
「ちっ」
「『ちっ』じゃないでしょ人殺しかけておいて」
「人の告白シーンを勝手に見るのが悪い」
「まぁまぁ落ち着いてください。とりあえず希碧君が100回ずつ私と詩音くんの命令を聞くってことでいいですね?」
「あぁ」
「うん...って体壊れるから」
「死なないんだからましに思えよ」
「そうですよ」
(やばい何この人たち完全にSだよね。サディストだよね。ドSだよね。)
「まぁとりあえず解散ってことで。あ、そういえば希碧部活は?」
「あっやべ本気で忘れてた」