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二話 きっかけ@2
優さん
ご協力ありがとうございます
私、佐々木真樹は、生徒会会長、科学部部長などの役職に就いている。
小学校のときに演劇部に所属していて、その経験を生かしてずっと偽の真面目な自分を演じている。
だが弱いところは誰にでもある。
今日の道徳の時間のテーマは『家族』だった。
黒板にその二文字が書かれたとたん私の仮面にひびが入った。
なんとか帰り学活まで耐えることが出来たが、限界がきた。
そして一人目立たない階段の下で泣いていたのだ。
しかし歌見詩音に気づかれた。
彼はクラスメイトの中では暗いが好印象ではある。
私は黙ってハンカチを受け取った。
しばらくして気持ちも落ち着いた...
そのとき全身に軽い電流が走った
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気づいたら靴に履き替え外に出ていた。
とにかく走らなければならないと思った。なぜかは知らないが。
しかしなぜだろう?
声は消したはずなのに。
なぜ聞こえたの?
軽い伏線