2024年8月29日
突然、キーボードを打つ手が止まった。
意図的に止めたのではなく、動かなくなった。
PCの画面を見たまま数時間動けなかった。
作成しなければならない資料、返信をしなければならないメール、達成しなければならない予算。
頭ではやらなくてはならないことは理解できているのに体が付いてこない。
脳から必死にコマンドを入力しているのに、体の方には全く命令が受理されない。
そもそも、脳から信号が発信されていないようにも感じる。
脳の客観的に自分をとらえる部分だけ生きていて、それ以外の機能はすべて失われたような感覚だ。
なぜ、まったく動けない。
早く、早く、早く。
すぐにでも、仕事を進めないと。
止まっている間にできる仕事が、2つも3つもある。
止まった時間が積み重なれば、未完の仕事がいくつも積み重なっていく。
積み重なった仕事が焦りに代わる。
焦りは重量を持って動かない私の体にのしかかり、さらに体の自由を奪う。
天を仰いで天井を見つめる自分が見える。
いつの間にか、PCの画面すら見ていない。
私の体が私の手を離れているのがわかる。
虚ろな目が見ているのは天井のはずなのに、見えている景色は天を仰ぐ私の後ろ姿だ。
何をしている。
早く働け。
進められてない仕事がどうなるのか、それだけは鮮やかにイメージができる。
動かない体と裏腹に、私の脳はしっかりとした解像度でイメージが浮かんでいた。
胃のあたりがむかむかする。
PCからSlackの通知が響いた。
気が付くと私は吐いていた。
ダムが決壊するように、脳内のイメージが溢れた。
私胃もひっくり返って、すべて吐き出した。




