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〈静寂の魔女〉〜天才は極度の人見知り〜  作者: クロ
第一章 エリンツィア学園潜入編
1/7

プロローグ

この世界には7人の神がいると言われている。

彼らは七柱と呼ばれ、それぞれの役目のもと、世界を支えている。

七柱。

〈自然の神〉、〈恒星の神〉、〈魔術の神〉、〈冥界の神〉、〈創造神〉、〈知恵の女神〉、〈慈悲の女神〉。

一番最初に世界を作った 〈万物の父〉から生まれた。それが七柱である。

そして、この国には神に認められた〈七賢人〉がいる。

〈自然の神〉に認められし〈風樹の使者〉エバリット・ガーデン

〈恒星の神〉に認められし〈星読みの巫女〉シルビア ・メイデン

〈魔術の神〉に認められし〈静寂の魔女〉エニア・レイン

〈冥界の神〉に認められし〈冥界の使者〉ハディス・アルレロス

〈創造神〉に認められし〈創成の魔術師〉ルイス・ アーデナー

〈知恵の女神〉に認められし〈生きる図書館〉クローディア・エルクリン

〈慈悲の女神〉に認められし〈慈悲の聖女〉レティシア・アディロンド


この7人により、それぞれの神は世に干渉し、世界を支えることができる。

〈七賢人〉は、五年に一度入れ替える事ができる。

〈七賢人〉は魔力の数値と、彼ら自身の才能によって決められるが、入れ替わりは滅多に起きない。

なぜか。それは今年の〈七賢人〉は百年に一人いるかいないかの天才の集まりだからである。


全ての生物には 「魔力」という不思議な力が存在している。そしてその魔力を使って「魔法」というものを生み出し、使う。

全ての生物が魔法を使うにおいて、物体のイメージとは詠唱である。

しかし 詠唱を無視して魔法を行使したものがいた。それこそが〈静寂の魔女〉エニア・レイン。 

彼女は人前に出るのが苦手だ。

人の瞳を見つめるだけで失神する。

無論 詠唱などできるはずもなく、成績なんて底辺の底辺。留年ぎりぎりのエリアはどうしたと思う?


普通、極度の人見知りを改善するなりなんなりするはずだが、彼女は無詠唱魔法を習得してしまった。

彼女は無詠唱魔法を習得するにあたり、1つの結論を導いた。『魔法とは イメージの世界である。』

小さな炎を思い浮かべれば小さな炎が発現する。

それを数秒で想像し、『魔法展開式』を作り終えてしまうのが『無詠唱魔法』。

魔法展開式。それは簡単に言うと、魔法を作り出すために必要不可欠な文章といったものだ。

彼女は優れた国語力によってそれを解析、解読し、その言葉が人の脳に直接イメージを沸かせる呪文だと結論づけた。

そして、もともと読書好きによる 想像力豊かな彼女は、その論理を理解し、見事無詠唱魔法を習得。

その功績が国王に認められ、七賢人を決める〈七賢人の儀〉に強制的に出席。

〈魔術の神〉に認められ見事〈七賢人〉へと昇格。

〈七賢人〉の中で 1つしかなかった 空席に、史上初、15歳という若さで、歴史に名を残すほどの功績を残した少女が座った。

こうして、彼女は国で7人しかいない 天才の集まりで仲間入りすることになったのだ。

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