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外典:バロール戦記 第1章

「バロール戦記」

ネウロプ大陸の英雄、バロール大王の生涯について記した書。

著者は不明。

ファルク王国の建国についても記されている。

ローンド教会においては、「外典」としての扱いだが、その内容から西方宗派においては重要視されている。

女神ネウロペの出ローンド後の足跡について、最も詳細に語る資料でもある。

東の空に浮かぶ明けの明星

その輝きは 朝日の昇りを告げる祝福である

西の民はただそれを 遠く眺めているだけであった


西の地に ある赤子が産まれた

ファルク族の王の息子である

隼の如きその瞳には 強烈な光が宿っていた

その子はバロールと名づけられた


赤子は瞬く間に戦士となり ひたすらに戦った

覇道を駆け抜け そして制した


やがて あるとき

東より来るものがあった

美しき蕃神 明けの明星ネウロペである

かの女神は

強き者の助力を欲して 西へと来たのだという


女神は問うた 最も強きものはだれか

戦士どもはみな 自分であると豪語した


女神は言った 最も強きものを夫にしよう


その日より 西の地に決闘が溢れた

血と屍が重なり 妖精が去った


しかしその時 戦士バロールが現れて言った


"戦士を惑わす魔性の星よ 

この俺こそ最も強きものである

俺が惑う者どもみな打ち倒したそのときは

貴様の愛などいらぬ 東へと帰れ"


それからまもなく すべての戦士が倒された


"約束だ さぁ去れ蕃神よ"


しかし女神は返した

"断る 強き戦士よ 貴様を夫としよう"


戦士は断ったが 女神はそれを許さなかった


"我が愛を拒むなど 許されぬ

夫となれ さもなくば呪われよ"


戦士に告げること百度 

ついにふたりは結びつけられた

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