8話
リル「美味しいー!」
耕之助「うん、茸のスパイス?炒めもいい感じだね」金でフライパンのようなものと鍋を作る。
リル「このフライパン?だっけ。これもすごいね!」
耕之助「火加減気をつけなきゃいけないけど、これで作れる幅も増えるからね」
リル「美味しいご飯があるとやる気が出るよ〜」尻尾をふりふりしている。
耕之助「そうだよね。リルが見つけてくれたあの酸っぱい果実があるから僕も頑張って階段作りができるよ」とリルの頭
を撫でる。
リルは喉を鳴らすように喜ぶ。
リル「確かにあの実を食べるようになってから体が軽くなった気がするよ?」
耕之助「酸味は筋肉の疲れを取ってくれるからね」
リル「さんみ?」
耕之助「酸っぱーいやつ」
リル「わかった!」
耕之助「あとは塩が欲しいかな…多少は取れるけどやっぱり筋痙攣するときも増えてきたし…何より少し暑くなってきた
からね」
リル「そう?上より涼しいよ?」
耕之助「川が流れているからね。その分暑さが減っているのは少し嬉しいね」
リル「暑いと汗いっぱい」
耕之助「汗か…いや、やめておこう」
リル「コーノスケ?どうしたの?」
耕之助「汗にはさっき言った塩分が多少入っているんだけど…流石にね」
リル「汗舐めるの…?」急に体が縮む。
耕之助「もう、最悪。かな」
リル「しょっぱいわからない。汗いやだ」
耕之助「そうだよね…海なんかあればいいけど」
リル「海?」
耕之助「すごく多く水があって、飲もうとするとウヘェってなるところ?」
リル「何それわからない」
耕之助「そうだよね…」
リル「でも大きな水があるところはわかる!」
耕之助「それが海なのか、湖なのか、沼なのか、はたまた池なのか…そもそも海が近くにあるのか…」
リル「コーノスケ?」
耕之助「あ、ごめん。ちょっと考え事してた」
リル「ウヘェってなるお水…」