表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/29

28話

耕之助「他の人いるかな?」


「…」


無言で泣き始めた。


それが物語るのは一つのこと。


耕之助「ご飯一緒に食べよう?」



余程お腹が空いていたのか、無言で食べ始める。


耕之助「少し周りを見てくる。リル、この子お願いしてもいいかな」


リル「わかった!少し変な匂いするから気をつけてね!」


耕之助「変な匂い…?わかった。気をつけるよ」



悲惨な光景を目の当たりにする。


波止場、高めの壁が設置されていたにも関わらず、波に飲まれた…。


壁の近くであった一軒だけが残ったみたいだ。


この一軒以外何も見当たらない。


本当に1人だけ取り残されたのだろう。


壁から飛び降り、リルたちの元へ歩いていく。


どうやら女の子と仲良くなったのか、辿々しくではあるが、リルと会話をしているようだ。



お腹がいっぱいになったようで、リルが家の中で寝かしつけてくれている。



耕之助「何かわかった?」


リル「お友達も親も全部流されちゃったって」


耕之助「やっぱりそうか…」


リル「みんな船に乗ったり、遊んだりしてたんだって。たまたま調子が悪くて家で眠っていたらこんなことになっちゃったって…」


耕之助「…寂しかっただろうな」


リル「どうするの?」


耕之助「どうするも何も…少し、ここに居よう」


リル「そうだね…あとこの変な匂いも気になるし」


耕之助「ああ、そのことなんだけど…見ない方がいいと思うよ」


リル「何かわかったの?」


耕之助「ああ…あれは見ない方がいいと思うよ」



目を瞑り、手を合わせる。


人間が腐り果てた匂いを初めて嗅いだんだろう。見るに耐えなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ