2話
耕之助「ここは…どこだろう?」
川と森。
耕之助「場所がわからないと難しいんだけど…まずは状態の確認かな」
見た目は専門学校2年生と同じ。服は少し変わっている。
耕之助「見た目は普通。次は頂いた能力…どうやって使うんだろう?」
頭の中に表が現れる。
耕之助「五行:木・火・土・金・水って確かに五行論を勉強してたけど…」
土を心で唱える。すると…
耕之助「あぁ…土が自由に動かせるのか。なるほどなるほど穴を開けて…簡易トイレの完成っと流せるために別のルー
トになるように土を弄ってっと…」
トイレを完成させ、土で壁を作る。
耕之助「うん、これで大丈夫かな。水は大丈夫だから食料と…いたたた…急にお腹が痛くなってきた…」
早速、トイレを使う。
耕之助「あ…紙がない…」
時すでに遅し…しかも少し緩かった。
耕之助「土の五臓が脾(消化器)だからかぁ…」
水と火を使い、簡易的にお尻を洗い、乾かす。
耕之助「このままだと困るなぁ…」
金を使い、鍼を作る。
耕之助「一度にたくさん使うと反動がくるような感じかな…こりゃ困った」
軽く足を洗い、足三里に鍼を刺し、太白を火で軽く温める。
耕之助「うわぁ…凄く響くなぁ…」
得気がとことん好きな耕之助は余韻に酔いしれる。
耕之助「普段はこんなに聞かないのに、こんなに治療効果が出るのは異世界に来たからなのかな?」普段は30分くらい
で気持ちよくなってくるのに、今は5分くらいで良くなってきた。
耕之助「少しずつなら大丈夫そうなんだな。作り出したものはノーカンなのかな?咳とかはないから作れるなら軽く作っ
ておこうかな」
鍼を二本生成する。
耕之助「コホコホ。三本目でちょっと咳き込むくらいかな。でもこれくらいなら大丈夫そうだ」
食料を求め、川を見る。
魚がいるのを確認する。
耕之助「0から作ると消費が激しいけど元々ある木を使えば…」木が伸び、魚を貫く。
これで今日のご飯は大丈夫かな。