15話
畑の周りに柵を作った。
日入りは良くしないといけないため格子状のものを作った。
ここの獣に効くかどうかはわからないが。
リル「コーノスケ何してるの?」
耕之助「今これ干してるんだ」
リル「食べないの?」
耕之助「これから長旅をするかもしれないからね。その時のための保存食」
リル「果物も持ち歩けるの!?」
耕之助「できるかはわからないけどね。やってみて成功すれば持っていけるね」
リル「楽しみ!」
耕之助「あとは近くで魚とかお肉を獲れれば尚よしかな」
リル「探してみる?」
耕之助「そうだなぁ…リルこれと同じような匂いしない?」
リル「お塩?うーん…しないかなぁ」
耕之助「近くにあると思ったんだけどなぁ…だいぶ昔の土地だったのかな」
―
リル「鳥肉は多いね!」
耕之助「鳥は量が獲れないからもう少し大きい獣がいるといいんだけどな…」
リル「どういう感じ?」
耕之助「僕の世界だと牛とか豚って言われるんだけど、食べるために育てたりするんだ」
リル「リルの村でも食べるために育ててたのいた!」
耕之助「そんな感じかな?」
リル「でも匂いはしないなぁ」
耕之助「そうか…とりあえず今日は帰ろうか」
リル「わかったー!」
―
耕之助「あ、果物食べられてるな…」
リル「美味しいからしょうがないね!」
耕之助「んー…ま、また作ればいいかな」
リル「ご飯ご飯!」
ガサガサ。草が揺れる。
―
耕之助「さて、今日は何食べようか」
リル「コーノスケ…」
耕之助「リル?どうしたの?」
リル「ご飯ない…」