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アリス・カー

◇◇◇◇◇

有栖川視点

「クククっ!さすが儂の作品だけあるわ!!」

J型とは比べ物にならない出力!!!


しかし…

足元に転がる血と尿に汚れた少女の死体…

ネレイとか言ったか?


出来損ないとは言え、アリステル殲III30体を一人で倒すとは…恐らく世界最強の魔道士だったのだろう。


(つくづく惜しい人材を殺してしまったな…)


儂はネレイが持っていた杖を拾う。

「ふむ…」

少女が持つには禍々しいデザインの杖だ。


子供の持ち物を奪うようで気が引けるが…


「死人には必要ないだろう。儂が有効活用してやろう」


その杖をアイテムボックスにしまう。


「む?」

そこでアイテムボックスに3体のJ型が入っている事に気がつく。


「これはいらんな」

その場に3体のJ型を投棄する。


さて…アリステルの身体を取り戻した事だし…

これからどうするか?


「ふむ…とりあえず悪の帝王になるか!」

悪の帝王になれば、向こうから強者がやってくるはず。


まずはエルフの村を襲うか…

アリステルに残っているアカシックレコード(HDD)を漁る…


…ほほう!?

沖合にイージス艦があるのか!?そいつをまず頂こう。


儂は地下最深部に降り、ガレージに格納されたアリステル専用マシーン「アリス・カー」の前に立つ。


アリス・カーは未来の空想F-1カー「サ◯バー◯ォーミュラーを彷彿させるスタイルだ。


カラーリングは不思議の国のアリスをイメージして白と水色で統一されている。


儂はアリステルの外部装甲であるエプロンドレスを原子分解し全裸になる。


コイツはアリステルの縮退炉(ブラックホール)エンジンで動くため裸になる必要があるだ。


全裸になった儂はアリス・カーのコックピット兼エンジンルームに収まる。


両手両足をエントリーホールに差し込み同化させる。

外から見たら両手両足を切断され、機械に繋がれた少女のように見えるだろう。


ぐにゅ!

さらに()()()()()()であるアリステルのヒミツの部分に電源ケーブルが挿入される


「エンジンスタート」

キュイイイイイイイン!


アリス・カーの全システムが起動する。


こんな地上最低高5mmのマシーンが、こんな腐敗した荒野を走れるのかと思うかも知れないが、コイツはホバーモードもある。


水陸オンオフオールラウンダーマシーンなのだ。


「ゲートオープン」

プシュ!シュコッシュコシュッコ!

と地上に繋がるゲートが開く。


通路を安全を示すグリーンランプが点灯する。


「待っていろ!儂が世界最強だと世に示してやるわ!!」


儂はアリス・カーを地上に向けて発進させた。




◇◇◇◇◇

ネレイ視点


[仮死モード(死んだフリ)解除。ネレイ。起きてください]


「ぐっ…うう」

ゲフッゲフッ!

口の中に溜まった血反吐を吐き出す。


「はぁ...はぁ...はぁ...」

[肉体の修復は完了しています]


アイさんの言葉通り、腹部の痛みはなくなっている…


「セ、先生は…」

先生の身体を取り戻さなければ…

有栖川に奪われた先生の姿が頭にフラッシュバックする。


「あぁ、俺とした事が油断しちまったぜ」

「先生!!」

先生の声に振り向くとそこにJ型がいた!?


「J型!!」

咄嗟にファンネルを展開しようとするが魔力不足で呼び出せなかった。


「つ、杖は!?」

ない?ない?ない!


[杖は有栖川に奪われました]

「落ち着け、ネレイ。俺だ、アリスだ。」

私の顔をヤンキー座りで覗き込むJ型。


「先生…」

「してやられたぜ!さすが(有栖川)だw」

ケラケラ笑うJ型。


「とりあえず杖と俺の身体を取り返すぞ」

「は、はい!先生!!」


◇◇◇◇◇

アリス視点


[…記憶同期開始…完了]

「…う、うぅ…」


[おはようございます。アリス]

「俺はどれだけ寝ていた?」

[3652秒です]


身体を起こす…やけに視点が高いな…って!?

「これJ型じゃん!!」


なぜか俺の身体がJ型になっていた!?


[はい。有栖川に元の機体(アリステル)を奪われ、アリスの意識をデリートされかけたので、私がこのJ型にアリスの記憶を転送しました]


「有線ケーブルもなしに良くデータ転送できたな?」


[幸い、このJ型にはアリステルのナノマシンが付着していましたのでそれを利用してデータリンクしました]


あぁ、あの時か…

3体のJ型と戦闘した時に吐きつけた(ナノマシン)を利用したのか。


「すまん、助かったぜ!」

[どういたしまして]


そこでとなりにネレイが血塗れで倒れているのに気がついた!


「ネ、ネレイ!!!」

[現在、肉体の修復中。まもなく完了します]


その言葉に安堵のため息をつく。


「そうか…ネレイは奪われた俺の身体にやられたんだな…」

ネレイのサポートAIの記憶を閲覧する。


その記憶には杖を奪われ、アイテムボックスから投棄されるJ型()の姿があった。


「せ、先生は…」

目を醒ますネレイ。

「あぁ、俺とした事が油断しちまったぜ」

振り向くネレイ


「J型!!」

J型になった俺と目が合い驚くネレイ。


俺は驚くネレイを落ち着かせる。


「とりあえず杖と俺の身体を取り返すぞ」

「は、はい!先生!」


[ゲート解放を確認!アリス・カーのエンジンパルス検出!]


ヤバイ!有栖川に俺のアリス・カー(愛車)が奪われた!!


0.5秒で時速750kmに達するアリス・カーで逃げられたら流石の俺でも追いつけない!!


「くそがっ!身体だけじゃなくアリス・カーまで!!」

俺はネレイをお姫様抱っこし、全力で地上に向かって駆け出した!!




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