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バグ

◇◇◇◇◇

アリステル視点


「さぁて、アリスカーの納車手続きに行くとするか!」


三体のJ型を鹵獲した俺は、一度エルナをエルフの里に送り返し、再びネレイ共に谷◯部テストコースに戻ってきた。


「ここが先生の研究室…」

深い草薮や蔦がまとわりついたコンコリート製の崩れかけた建物の前に立つ俺たち二人。


「うーん、正確には俺の装備の研究施設だな。俺自身はあまり深く関わっていないしな」


「そうなんですか…」

少しがっかりした顔を見せるネレイ。


「でもネスティ博士にこの事を話したら悔しがるでしょうね」


「まぁ、あとでネスティも連れてこよう」


頷くネレイ。


「だが、油断するなよ。まだJ型が居るはずだ」

「はい、先生」

6枚のファンネルを召喚するネレイ。


俺はテストコースのゲードを蹴り壊し、地下研究室に続くスロープを降りる。


しかし、そんな俺たちの姿を静かに監視カメラが見ていた事に気がつかなかった…


◇◇◇◇◇

◾️◾️◾️◾️◾️視点

…………アリステル・レステル プロトタイプのシグナルを確認。プログラムの一部にバグを検出。

デバックしますか?

YES/NO

……YES.


◇◇◇◇◇

アリステル視点


「痛ッ!!」

「せ、先生!?」


な、なんだ?いきなり頭痛が走り、堪らず片膝をついてしまった。


[外部からのハッキングを確認。攻壁展開。成功]


「先生…」

「ふん、大丈夫だ。ちょっと精神攻撃を受けただけだ」


「で、でも先生が片膝をつくほどのダメージを受けるなんて…引き上げ…るなんて事しないですよね…」


「分かってるじゃねーかw」

諦めたようにため息をつくネレイ。


「それにこの先に何かいる…俺を手招きして呼んでる奴がいる!」


機体(アリステル)に積み込まれたセンサーでは検知できない何かの気配を感じる。


これは…予感…てやつか?


ネレイと共に広大な地下ガレージに入る。

普通乗用車200台は余裕で停められる広さがある

とは言え、車は一台もないが。


少し歩き、さらに地下に続く巨大なゲートの前に立つ。


すると…

俺たちを招き入れるようにゆっくり開くゲート。


「!!」

息を呑むネレイ。

ゲートの中に200体のJ型が左右に整列しならびに立っていた。


まるでご主人様を迎えるメイドのように俺たちに向かい、頭を下げるJ型。


「どうやら、ここのご主人様は俺たちに会いたいようだぜ?」


さらにファンネルを4枚追加するネレイ。


俺たちは左右に整列するJ型の間を抜け、最奥のドアの前に立つ。


「さてさて、この中にいるラスボスは俺を愉しませてくれるのかな?」


俺はゆっくりドアを開けた。

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