エルフ救出
◇◇◇◇
とある海賊視点
「ぐへへへ…お頭も居ないし、楽しませて貰うか!」
海賊の船長であるお頭は、獲物を求めて商戦の海路に出張っている。
アジトである島の洞窟の留守を任された俺達は商品でもあり、俺たち海賊の福利厚生品でもある女達に手を出す。
「ひぃッ!」
壁に首輪で繋がれた女エルフ達を俺たち各々が選び、広場に連れ出す。
さて、レッツエンジョイタイム!!
俺達はエルフの身体にまとわりつく粗末なボロ布のような服を剥ぎ取る。
「いやぁぁ!!」
泣き叫ぶエルフ。
俺はズボンを脱ぐ
「はい、そこまで」
とつぜん、洞窟内に響く少女の声。
振り向くと水色のドレスを着た、バニーガールの少女と、全身黒尽くめの魔女がいた。
「なんだ!?てめぇは!!犯されに来たのか!?」
ほぉ?子供とは言え、中々の美少女だ。
「お前らの船長から、この洞窟の宝を譲り受けた者だ!速やかに渡しな!!」
無い胸を張り、威張りちらす少女。
「がはははは!」
俺達の笑いが洞窟内に響く。
「お嬢ちゃん?お頭にそう言えって言われたのかい?」
おそらく今回の収穫品の少女なのだろう。
お頭の悪ふざけで、そう言わされているに違いない。
「お頭?お頭は文字通りお頭になってるぜw」
ケラケラ笑い始めるバニーの少女。
その手にはサッカーボール大の何かを持っていた。
「ほれ!」
ドサッ!
床に落ち転がるサッカーボール大の何か。
「うわっ!」
「な!?」
転がってきたのは…
それはお頭の頭部だった。
頭だけになったお頭…
「て、てめぇ!!」
下半身丸出しで武器を構える。
ほかの連中も似たような格好だ。
「ふふふ」
何処からか、巨大な両手剣を取り出す少女
「先生、待ってください。先生がやると洞窟が崩落します。ここは私に任せてくださいませんか?」
バニーガール少女の後ろに控えていた女魔術士が出てくる。
魔法使いか…これは…油断できない。
ブンッ!
変わった音共に女魔術士の背中に白い板状の物が何本も出てくる。
「ファイアーボール!!」
だが、こちらにも魔法使いはいる。
こちらの魔法使いが、先制攻撃でファイアーボールを放つ!!
ボシュ!
女魔術士の背中の板状の物が盾となり女魔術士を守った!!??
「行け!」
女魔法使いの掛け声と共に、目にも止まらない速さで宙を舞う板!!
その板から放たれる光が次々と仲間達の身体を貫く!!!
「ま、待ってくれ!!こ、降伏す」
…板が光った。そう思った時には、もう俺の頭は蒸発していた。
◇◇◇◇
ネレイ視点
「先生、終わりました。」
「うむ。見事だ」
この複数の板による攻撃は、先生に観せて貰ったアニメがヒントになっている。
そのアニメは、椅子に座った男達が叫びながら宇宙空間を飛び回るアニメだった。
その主人公が乗る大型ロボットに搭載されていたファンネルと言う物を参考にした。
ちなみに落ちてくる隕石を押し返そうとしたら、余計にブレーキがかかってますます地球の引力に引かれてしまうだろうと思った。
むしろ後ろから押して、隕石を加速させ第1宇宙速度を突破させ、重力圏から外に押し出した方が良いのでは?と思った…
「さて、お宝探しと行くか」
海賊達のポケットから小銭を漁り終えると立ち上がる先生。
◇◇◇◇◇
「先生…エルフです」
洞窟の奥には、海賊達が溜め込んでいた財宝と誘拐してきたのだろう。3人のエルフがいた。
怯えるエルフ達。
「もう、大丈夫だよ~悪い海賊さん達は倒したからね〜」
先生の美少女モードのお陰で多少緊張を緩めるエルフ達。
「良ければ、エルフの里まで船で送っていくよ」
これでもかと言うほどアリスモードを駆使しエルフを懐柔していく先生。
エルフの里を探索し、研究施設があった場合、奪い取るための人質にするつもりなんだろう。
「お、お願いします…私たちを村に送り届けてください」
さすが先生だ。
こうして私達は、エルフ達をイージス艦に乗せ、エルフの国を目指した。




