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アリス対ドロシー

王命により魔獣討伐に向かった王女とアリステル。

そこで見たものは巨大なライオンだった。

「くくくっ少しは楽しめるかな?」

ウキウキしながら教会の外に出ると…


「ア、アリスちゃん!?いつのまに??」

「お、ストームブリガーのロイじゃないか!」

教会を出ると懐かしい面々が戦っていた。


「アリスちゃん!?アリスちゃんがいるの!?」

2体のブリキの兵士を相手にしているラビィ。


メキャメキャ!!

その内の一体を重さ320キロのドラゴン殺しで押し潰す。



「おぉ、ますますお強くなられたようですね」

確かこいつは神官のエトだったな。


「後ろに下がってくれ。ゴミ掃除する」

俺は正面270度の範囲にいるブリキの兵士54体をロックオンする。


「ストーンバレット!!」

ブゥゥドドドドドド!!!

毎分3900発。魔法と科学をミックスした俺専用のスキル。


その威力は絶大。

最新鋭の戦車すら数秒で破壊する。


5秒で全てのザコ敵を地上から跡形もなく消し去った。


腰を抜かすストブリ。


「な、なによ…今の魔法…」

色っぽいソーサレスの姉さんが目をまん丸に開いて驚愕していた。


「あ、あなた…ソーサレスだったの…?」

(うーん、誰だっけ?)

[ミノタウルス討伐で同行したサラです]


アイが教えてくれる。

俺は基本、ロリ娘以外記憶しない。


「あーサラだ」

「そうよ!一緒にミノタウルス倒したでしょ!!」

「俺一人で倒したハズだが…」


「どうでもいいわよ!さっきの魔法はなに!?」

「そんな事より、ボスが登場だ」


ズシズシと歩いてくる20メートル強の大型ライオン。

「ねぇ、さっきの魔法は君がやったの?」


そのライオンの頭の上に立つゆるふわカットの少女が俺にそう訪ねてくる。


「そうだと言ったら?」

少女に尋ねる。


「驚いたよ!僕のシモベが一瞬で塵にされちゃった…もしかして君がアリステルかい?」


「そうだ!アルフレア王女の騎士、アリステル・レステルだ!!」


一応、ここで、アルフレア(スポンサー)の名前を出し王女自らが助けにきたんだぞ!

と生き残った村人や冒険者達にアピールして王女の株を上げておく。



「ふふ、なら…聖なる教会!!」

ライオンの周りに半透明の教会が浮かぶ。


「な、まさか!古代(エンシェント)魔法!?」

驚くサラ。


教会の模様が浮かぶ防御結界とは、なかなか中二病的でカッコいい。

「そんなにスゲーのか?」


蒼ざめるサラ。

「神代の時代の魔法よ…ドラゴンブレスすら弾いたと言われてるわ」


どれ、試してみるか…

「ストーンバレット!」

ビシビシビシビシシシ!!


半透明の教会を貫通するが、運動エネルギーがほとんど吸収されライオンまで届かず、ボトボトと地面に落ちる弾丸。


「か、か、か、貫通…した!?!?」

「あ、ありえないわ!ありえないわ!!」

貫通した事に驚愕するライオンの少女とサラ。


教会(村の方)の窓から見ていたネレイも顎が外れそうなぐらい大口を開けて驚いていた。


「なかなかの防御力じゃねぇーか。褒めてやるぜ」


「あ…あぁ!そうだろう!もう貴様の魔法は効かないぞ!お前たちは僕のジークの糧となってもらおう!!」


結界に包まれたその巨大な体躯を沈ませ俺に狙いをさだめるライオン。


「アリス!どうするんだ!?」

「魔法、ほとんど効かないわよ!!」

身構えるストブリとサラ。


「どうするもなにも…魔法がダメなら、こいつでブッ叩けばいいだろう?」

ドラゴン殺しを構える。


「あははは!そんな小ちゃな…小さくはないけど、剣でこの僕のジークに勝てるつもりなのかい?」


子供の頃、アニメで見たゾ◯ドぐらいのサイズはありそうだが…


「試してやるぜ!」

一気に聖なる教会に飛び込む。


むあっとした圧力を感じたが一瞬で突破。

そのままライオンの左前脚に向かってドラゴン殺しを叩きつける!


ゴワァァン!!!

刃が止まる。


ムッ!このライオンは生物ではない。硬い金属でできている。


[敵硬度を再計算します…縮退炉エンジンの出力を0.000001%アップします。次からは一撃で破壊可能です]


「あははは!僕のジークはアイアンゴーレムなんだ!そのぐらいの攻撃じゃビクともしないぞ!」


ビキッビキキッ!!

「え!?ヒビが入った!?うそっ!なんで!!」

ライオンの脚に入ったヒビに慌てる少女。



「俺の剣はアダマンタイトでできている」

ずいっと鍛刀したばかりのドラゴン殺しを見せつける。


「う、嘘つけ!!そんな大きさのアダマンタイトの剣持てる訳ないだろう」


「なら、持ってみろよ」

ライオンの頭にいる少女に向かってドラゴン殺しを投げ渡す。


「ふん、僕だってこのぐらいの剣、片手で…」

受け取ろうとして…そのまま重量320キロのドラゴン殺しに押し倒され、ライオンの頭から落ちた。


「ぐぇぇぇ!!」

地上に落ちた少女の腹部の上に覆いかぶさるドラゴン殺し。


ほぅ、あの高さから落ちて、なおかつドラゴン殺しの下敷きになっても生きているとは、なかなか強いな。

俺が戦ってきた相手のなかでは一番の強敵かも知れない。


「お、重いぃ…ど、どかしてぇ…」

両足をバダバタさせる少女。


「ほらよ」

ヒョイとドラゴン殺しを回収する。


「くそっ!」

シュッと消える少女。


そして、ライオンの頭の上に再び現れる

テレポートか!?


「行け!ジーク!!あのクソチビを踏み潰せ!!」

前脚立ちになるライオン。


後ろ足で立ち上がった姿は30メートルを超える。

その30メートルの高さからのスタンピング!!


ドガァァ!!

大地が揺れた!

俺の上に落とされる前脚!!


「「「アリス!!!」」」


次の瞬間。

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

宙に舞うライオン。


「ぺっぺっ!!地面にめり込んじまった」


俺は片手でライオンの脚を受け止めたが、足元の地面が崩れ、埋まってしまった。


投げ飛ばされたライオンは左脚が折れたようだ。

片足を引きずりながら立ち上がるライオン。


その左脚をドラゴン殺しで斬りとばす。

バランスを崩し倒れるライオン。


「ま、待って!!僕の負け!!負けを認めるからジークは殺さないで!!!」


ライオンと共に投げ飛ばされ、大地に叩きつけられた少女は額から血を流し、身体を引きずりながら俺の前に立ち塞がる。


「安心しな。すぐお前も後を追わせてやるぜ」


俺と敵対した奴はライオンだろうがオークだろうが人間だろうが殺す。


「せ、せめてジークと一緒に殺して…」

「いいだろう」


突然ヌイグルミサイズになるライオン。


ヌイグルミになったライオンを胸に抱き頭を垂れる少女。


[アリス。彼女の能力には一定の価値があります]


アイの提案はもっともだ。

[推奨 ナノマシンによる隷属化]


20メートルの物体を操りヌイグルミサイズにする能力

数多くの物体を操る能力。

古代魔法を使う。

テレポート能力。


たしかに潰すには惜しい能力の持ち主だ。


「お前…俺の奴隷になるか?」

驚き、顔を上げる少女。


「な、なります!ジークを助けてくれるならなります!」

「決まりだ。俺の唾を飲め」


「は、はい…」

口を大きく開け、俺の唾を待つ少女。


「ん…」

少女の口内に向けて唾を垂らす…


こくっこくっ…

顔を真っ赤にして唾を飲み込む少女。


「よし、お前…名前は?」

「ドロシー・ドロレスと言います」


「俺に逆らうとこうなるからな」


突然頭を抑え、のたうつドロシー。

「ギャァァァァ!!わ、わかりました!!痛い!脳が脳が締め付けられるぅぅ!!」


ナノマシンを大量に含んだ俺の唾を飲んだドロシー。


この体内に入ったナノマシンは俺からの指示でドロシーの脳に激痛を感じさせる事ができる。


「はぁ…はぁ…はぁ…」

地面の上で息も絶え絶えになるドロシー。


「ま、これから宜しくな。ドロシー」


こうして俺は二人目の奴隷を手に入れた。


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