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ネレイの覚悟

襲撃を受けたアリスはこれを撃退。

そしてボスを生け捕りにする。

アリスは首謀者を吐かせる為、尋問をする事にした。

「や、やめろ!!やめてくれ!!!」

王城地下深くにある尋問室。


その一室に俺たち(俺、ネレイ、王女、女騎士)と捕まえてきたワルダーの5人がいた。


尋問室の外には王女近衛騎士団(プリンセスガード)が控え、何人たりとも近寄る事は出来ない。


その尋問室で鉄製の拘束椅子に縛り付けられたワルダー


「お、コレいいな」

ショーケースに置かれた生爪剥ぎを見つける俺。


その生爪剥ぎをワルダーに見せつける。

「ひっ!!」


「くくっ、羨ましいなぁ。おい?今から美少女4人に拷問されるなんてご褒美だろ?」

俺はワルダーの背後に回り耳元でそう囁く。


「ワルダー…誰に指図されたのですか?」

王女アルフレアの手には薔薇鞭がある。


王女に聞いたところ、ワルダーは王室ご用達の豪商らしい。


「う…ぐっ」

「そうですか…白状する気は無いと言う事ですね」


バシッ!!

「ぐあっ!」

薔薇鞭のトゲでワルダーの服の一部が破れ、醜い小太りの腹が露出する。


「ほら、早く白状しなさい」

ビシッバシッビシッ!!


頬を紅潮させながらワルダーを打ち据える王女。

鞭が唸るたび、衣装が弾け半裸になっていくワルダー


ワルダーが美少女なら絵になる光景だか…オッサンの裸なぞキモいだけだ。


それにワルダーの野郎…勃ってねぇか?

気のせいか、アルフレアも興奮しているみたいだし…


ネレイに至っては、股間に指を這わせている。

完全に濡れているな。


「姫、それじゃワルダーを喜ばせてるだけだ」

俺はワルダーの股間に目線を送る。


「え?」

ワルダーの股間を見てワナワナと震え始めるアルフレア


「この痴れ者が!!」

バシッ!!

ワルダーのそそり立ったテントを鞭打つ王女


「んがぁ!!」

ズボンに大きな染みが滲み出してくる。


…出したか。

まぁアルフレアのような十代の美少女に鞭打たれて喜ぶのは仕方ないだろう。


とは言え、姫も股間が僅かに濡れているのを俺のセンサーが感知している。


「姫さん。交代だ」

後ろに下がり、女騎士レイチェルからタオルを受け取るアルフレア。


「ネレイ…やれ」

俺はネレイに生爪剥ぎ器を渡す。


「わ、私が…ですか?」

頷く俺。


「や、やめろ!!やめてくれ!!」

ワルダーの指は一本一本丁寧に椅子に固定されている


「まずは左手の小指だ」

ネレイは俺の指示に従い、震える手でワルダーの小指の爪の間に生爪剥ぎのプレートを差し込む。


「ひぎゃ!」

小指の痛みで悲鳴をあげるワルダー

「ヒィィ」

その痛さを想像してネレイも悲鳴を上げる。


この生爪剥ぎはテコの原理で哀れな犠牲者の爪を剥ぐ


「誰の差し金だ?」

「う、く!」

口を閉ざすワルダー


小悪党のくせになかなか根性があるな。

「やれ」

ネレイに命令する。


「う、あ、あ!!」

ゴチ。

生爪剥ぎのテコの部分を木ハンで叩くネレイ。


「ギャァァァァ!!!」

しかし力が足りなかった。

ワルダーの爪は剥がれず、半分浮いただけだった。


「ひいいいいいい!!!」

ワルダーの半分剥がれた爪をみてネレイも悲鳴を上げる。


「ほれ」

俺はネレイにペンチを渡す

涙目になりながらペンチを受け取るネレイ。


ネレイは、出来ないと言ってもやらされると分かっているようだ


ブチ!

ワルダーの半分剥がれた爪をペンチで引き抜くネレイ。


「ウギャァァァァァ!!」

小便を漏らすワルダー


「ひぃ!!ひぃぃぃ」

剥がれたワルダーの爪をみて悲鳴を上げるネレイ。


「誰に指図された?」

再びワルダーに問う。


「お願いしますぅ!!答えてくださぁい!」

必死にお願いするネレイ。


「コ、コーシギン・チャーク侯爵に…頼まれて…」

「叔父様が!?」

ワルダーの自白に驚くアルフレア。


「それは本当ですか!?」

バンッ!

生爪剥ぎをセットし、躊躇なくワルダーの爪を剥ぐアルフレア。


「ギャァァァァ!!ほ、本当です!!」

絶叫するワルダー


「姫、ちょっと待ってくれ…」

俺は人差し指と薬指から太さ0.01ミリの2本の探信針を出す。


ズブッ!

ワルダーの頭にそれを刺す。


「な、何をした!?」

「頭動かさない方がいいぞ」


2本の探信針はワルダーの脳に達する。

これは脳の微弱な電流を流れを感知する言わば嘘発見器だ。


「姫、尋問を続けて」


バンッ!!

躊躇なくさらにワルダーの生爪を剥ぐアルフレア。


「ぎゃおおおおおお!!本当だ!!し、信じてくれ!!コーシギン侯爵に頼まれたんだ!!」


「何を頼まれた?」

「お前の…い、いえ…あなた様の暗殺を」

「どうして?」

「あなた様の名声と武力で王女陣営の力が付く事を恐れての事だと思います!!」


ふむ…嘘は言ってないようだ。

「他には何か言われなかったか?」

「言われてません!!」


「姫、あと二枚剥いて」

バンッ!!…

「ギャァァァァ!!本当だ!ー!」

バンッ!!

「信じくれーーお願いしますーー!!」


ふーむ。嘘ではないな。


「姫、こいつ生かしておく?」

「必要ありません」

「そ、そんな!王女様!一生の忠誠を誓います!お願いします!だから、だから助けて!!」


「ネレイ…こいつの首を掻っ切れ」

俺はネレイにナイフを渡す。


それを受け取りワルダーの首にナイフを押し当てるネレイ。


「い、嫌だぁ!し、死にたくない!!た、助けてくれ!お願いしますなんでもします!!た、助けえぇ」


ブルブル震えるナイフ。

「ネレイ…無理ならやらなくてもいい。そしてそのままこの部屋から出て行き、全てを忘れて元の生活に戻れ」


俺と行動を共にすれば、こういった命のやり取りをする事が日常茶飯事になるだろう。


自分を殺そうとした人間を殺せないなら自分が死ぬ羽目になる。


「わ、私…先生に…ずっとついて行くと決めたんです!!」


「や、やめろ!!やめてくれ!!!」

「キィィィィイ!!」


ザシュッ!ザシュッ!!ザシュッ!!!

「げあっ!!!」


断末魔をあげるワルダー。

そして切り裂かれた喉から大量の息を漏らし、吹き出した自らの血で肺が満たされて窒息死する。


「あぁ良くやったネレイ。お前は今日から俺のパートナーだ」




読んでくださいありがとうございます

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