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アジト漁り

盗賊団を倒したアリステルは盗賊のアジトを漁る

「助けてくれて本当にありがとうございます

私の名前はリタ。この近くの村の住民です」

丁寧にお辞儀するリタ。


「私はアリステル・レステルでーす。アリスと呼んでね」

エプロンドレスの裾をつまみカテーシで挨拶する。


「アリス様、良かったら私の家に来てください。お礼をしたいです」


行くあてもないし、この世界の情報を仕入れるためにも良いだろう。


「うん、行く!」

幼女擬装プログラムせいでガキぽい返事になってしまった。


タブレットがあればプログラムをオフにできるのだが…


けど、その前に…

「や、やめろ!やめてくれ!!」

命乞いをする盗賊。


盗賊の指を一本つまみ…

「そぉれぇ!」

曲がらない方に曲げる。

ポキッ!

「ギャァァァァ!!!」

悲鳴をあげる盗賊。


「アジトはどこですかぁ?」

可愛らしく小首を傾けて盗賊を脅す。

「言う!言うから許して!!」



「うわぁ、宝箱だぁ!」

目と鼻の先に盗賊のアジトである洞窟があった。

洞窟…と言っても奥行き10メートルぐらいの1本道だったが、その奥に宝箱があった


宝箱を蹴り開けると金貨50枚ほどあった!

ラッキー!!

とりあえず軍資金としていただこう。


ついでに口止め料として、リタに一枚渡す。


「ううん、私は大丈夫。」

ほほう、なかなか躾が行き届いた娘さんだ。


とりあえずアイテム収納ボックスに金貨をしまう。

アイテム収納ボックスはブラックホールエンジンによる副産物である。


本来100ある物を1まで圧縮するのがブラックホールエンジンだ。


当然100を1にした訳だから、99の空きスペースができる。

この99の虚無空間は時間の流れも高さも奥行きも幅もない4次元空間となっている。


いわば青い猫型ロボットのポケットである。

その性質を利用したのが、このアイテム収納ボックスと言う訳だ。


さらに盗賊のアジトを漁る。

…お、食い物がある!

貰い貰いと。


ぎゅううう…

後ろからお腹の音。

振り向くとリタが赤い顔していた。


「ご飯にしよ」

とりあえず盗賊たちが逃げないように縛り上げ、木から逆さに吊るしておく。


その間にリタが盗賊のアジトにあった食材でスープを作ってくれた。


うーーーん、薄味。つかお湯にクズ野菜が入ってるだけだな。

これがこの世界の平均的家庭料理なのだろうか?


「ごめんなさい。アリス様のような方にこのような庶民の料理を食べさせてしまって…」


ん?俺を貴族の娘と思っているのか?

「私はただの旅人だよー」


「え!??」

まぁ8歳の幼女が一人旅しているとは思わないだろう。


「リターーー!!」

「オーーイ!!リターーいるかぁぁぁ!!」


食事をしているとうさ耳センサーが、遠くでリタを探す声を検知する。


「だれかリタを呼んでるよ」

「え、本当?…あ、お父さんだ!!!おおーーい!」


クワを持った村人5名とレザーアーマーで身を固めた警備兵6名がこちらにかけてきた。



◇◇◇◇◇

「リターー!!良かった!良かったぁぁぁぁ」

リタを抱きしめ涙を流す父親。


うんうん、良かった良かった。

殺人マシーンのアリステルで人助けができた。


これで研究のため殺した死刑囚達も少しは浮かばれることだろう。


ちなみに俺は死刑囚達をモルモットのように殺した事について、ちっとも心を痛めてません。


むしろ死んで当然のゴミのような人間を有効活用した事を褒めて欲しいぐらいだ。


「アリスさま!!聞けば旅の途中という事。ぜひ今夜は我が家にお泊り下さい!!」

リタ父にがっしり両手を掴まれる。


「うん、このあたりの事とか色々教えてね!」

「ありがとう、アリスさま!」


こうして俺は警備兵に盗賊たちを引き渡し、リタの村に案内されたのだった。

いいねとかあると頑張れます!!

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