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アリス、ギルドデビューする

ネレイとともに強敵を求めて冒険者ギルドにやってきたアリス。

「ここがギルドです」


ネレイに案内してもらい、やってきた冒険者ギルドは市民街の中心。大通りに面した場所にあった。


「広い…」

西部劇に出てくる酒場のような建物だ。

中に入ると、冒険者達が50人ほどいる。

体育館くらいの広さがある。


カウンターに向かって進むと…

「くはははっ!これはこれは可愛い剣士様がいらしゃったぞ!!」


キターーー!念願のテンプレモヒカンチンピラ冒険者が絡んできた!

うぉぉ、サイン欲しい…。


「なぁ、お嬢ちゃん。ここはお嬢ちゃんの遊び場じゃねーんだよ」


チンピラはテーブルで酒を呑んでいたようだ。

俺はテンプレに従って、そのテーブルの横を通り過ぎる。


案の定。テンプレ通り足を出し、俺を転倒させようとするチンピラ。


(反重力装置off)

機体重量825kgプラスドラゴン殺し35kgの重さで、チンピラの突き出した足を踏んでやる。


ギュッ

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

まぁ荷重300kgで勘弁してやった。


「ど、どけ!!お、重い!!ひ、ひぎっ!!」

口をパクパクさせ悶絶するチンピラ。


そのチンピラの滑稽な苦しみ方に、周りの冒険者から苦笑が出る。


そりゃそうだろ。

こんな軽そうな幼女に足踏まれて絶叫する男なんていない。


「テ、テメェ…この野郎!!」


更に100kgほど荷重をかける。


「ぎゃぁぁぁぁぁ!!お、お嬢様!!ど、どうかお御足をどかして、く、ください!!お、お願いします!!お金!お金差しあげますから!!どうかお願いします!!!」


ほぉ、絡むのが上手い上に、詫びの入れ方も知っているようだ。


俺はスッと手を出す。

チンピラは涙目になりながら、懐から金袋を出す。

袋の中から金を出そうとする。

俺は美少女スマイルで袋ごと全部渡せと暗に要求する。


チンピラは涙でぐちょぐちょになった顔で俺に金袋を渡す。


[スキャン完了。2万2351ゴールドです]

チンピラの財布じゃこんなモンだろう。

俺は足をどかしてやった。


「ひ、ヒィィ!!」

逃げ出すチンピラ。

足の骨は大丈夫のようだ。


一連の騒動を見ていた冒険者達が騒ぎ出す。

「お、おい…なんでアイツ、足踏まれたぐらいで泣いて謝って金渡したんだ?」


「あんなちっこいのに踏まれたって痛くもなんともないだろう?」


「背中の剣が重い?」


「いや、あの剣…マジモンなのか?」


「いや、いや…見た目だけだろう?子供にあんな重そうな大剣、背負える訳ないだろ?」


「なら、アイツはなんであんなに痛そうにしたんだ?」


ふふ、モブ達の称賛の声が聞こえる。

さぁ、ほかに絡んでくる奴はいねーか?


俺とネレイは割れた人垣の間を進み、カウンターのお姉さんに声をかけ…カウンターが高すぎて、お姉さんが見えなかった。


「先生どうぞ!」

即座に四つん這いになるネレイ。

踏み台にしろって事か…それは流石に無…


はぁ…はぁ…はぁ…

ネレイは完全にMに目覚めていたようだ。

熱い吐息を吐いていた…


俺は反重力装置をONにしてネレイを踏み台にする


反重力で25kgに軽減した体重とドラゴン殺し35kgの

重さ60kgがネレイの背中にかかる。


「あぁん」

甘い声を漏らすネレイ。

無視しよう…


「強い敵の依頼が欲しい」

「冒険者カードをご提示ください」


目の前で繰り広げられるレズSMプレイに動じない受付嬢に感心しながら、Cランクのカードを見せる。


「Cランクですと…こちらのオーガが一番難易度が高いかと…」


「…もっと強い敵がいい」

「ギルド規定で、Cランクはこれ以上の敵は受注できません」

「オーガは楽勝すぎる…」


地道にランク上げしなければならないのか?

うーーん面倒だな…


「おい!…お嬢ちゃん!」

依頼を受けるか迷っていると、ドワーフが話しかけてきた。


「…ギルドマスター」

受付のお姉さんがそのドワーフをギルマスと呼んだ


「はぁ…はぁ…はぁ…」


「あんたがギルドマスターか?」

「あぁ、儂がここのギルドマスター、アームストログじゃ」


「俺はアリステル・レステル。旅の冒険者だ」

「はぁ…はぁ…んんん…はぁ…」


「良かったらお嬢ちゃんの背中のドラゴン殺しを見せて貰えないか?」


俺は片手でドラゴン殺しを持ち、ドワーフに渡す。


「ぐぅっ!」

そのドラゴン殺しを片手で受け取ろうとして、バランスを崩し、慌てて両手で受け取るドワーフ。


「ふん…間違いない。これは弟が打ったドラゴン殺しじゃな」


そう言えば、どこぞのドワーフがヤケクソで打った剣だと前のギルドで誰かが言っていたな。


「はぁ…はぁ…はぁ…」


「この剣を軽々と扱うお前さん…見た目と違ってかなりな手練れだろう…うむ、儂の権限で特別にAランクの討伐依頼を出そう」


ギルドマスターが受付嬢に目配らせする。

受付嬢はカウンターの下から依頼書を取り出す。

「これです」


「はぁ…はぁ…はぁ…」

受付嬢から依頼書を受け取る…

ミノタウロスの討伐と書かれていた。


俺はネレイの背中から降り、その背に座り直す。

「あん!」


討伐報酬500万ゴールド。

依頼失敗歴 3と書いてあった。


「書いてある通り、過去3パーティが挑んで返り討ちに遭っている」


「悪くない。受けるぜ」

俺は受諾する。


「ま、待って!」

突然、話に割り込んでくるエロい格好した女。


「そのミノタウロスは私の獲物よ!!」

薄紫の胸の谷間を強調したエロいローブを着た女だった。


「サラ…気持ちは分かるが…これ以上犠牲を出す事はないだろう」


腰まで届く美しい黒髪。

[身長171.5cm 体重 52.6kg バストサイズG]

顔も身体もエロい女だった。


「こいつはAランクのソーサレスのサラ。このミノタウロスの依頼で最近、仲間を失っちまったんだ。」


なるほど、仇って事ね。

「じゃ、俺がミノタウロスを生きたまま連れてきてやるから、あんたがトドメを刺しな」


おおおお!!

俺のミノタウロス生け捕り宣言にどよめくモブ冒険者達。


「ねぇお嬢ちゃん、私も一緒に連れてくれない?きっと役に立つわ!」

本人は無意識なんだろうが、胸の谷間を見せつけ誘惑してくる。


だか、俺には効かない。何故なら

大人の女は好みではないからだ。


それに道中の道案内はネレイがいる。

ガイドとしてもいらない。

うん、ここは幼女のフリしてきっちり断ろう。


「おばちゃんはいらない!」


こうして俺はミノタウロス討伐を受注した。

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