詩的構造体RENGA36 蛍探し
1-9
たわむれに
蛍探した
夜更け川
眠らぬ通り
夢見ぬ二人
始まるよ
ボクらが春を
物語る
オール掲げて
ゴール沸き立つ
たてがみを
編む馬追の
指にひび
千年超えた
西土の仏像
いつくしむ
子へのまなざし
かわらずに
北天の芯
廻れ星々
古き良き
ライムライトの
キネマ観る
10-18
隣のいびき
パジャマパーティー
お邪魔虫
聞かれぬ話
答えつつ
肝心な事
言わぬ指導者
沈黙と
雄弁の値
誰つける
黙り込んでも
動かなくても
耐えかねて
そっと手を出す
夕暮れに
買い食い禁止
門限厳守
小遣いを
せびる言い訳
苦笑い
異世界行きの
チケット見せて
19-27
旅立ちは
おろしたての
Tシャツと
出会うべくして
出会ったキミと
朝になり
赤面の武士と
指さされ
走れ走れと
はやす観衆
何を見て
何を見ないで
ニュース見て
汗と涙と
悲劇と喜劇
ここにいる
この場所にいる
ボクはいる
突き刺す日差し
草を刈るヒト
祭り明け
何を思わず
ネコねむる
28-36
まつろうばかり
月日数えて
流れ来て
乗らぬキミが
可愛くて
空気読まない
真っ赤なルージュ
くぎ抜きで
外す看板
最終日
抜きつ抜かれつ
選挙開票
胡蝶蘭
飾る入口
閑古鳥
積もるドカ雪
吐くはため息
注文は
こちらですかと
あるじ問う
無くした祈り
今ここにある
アプリ作成の息抜きに作りました。
一人だと良くも悪くも『作る』になりますね。
出来は今一つですが、ゲームブックアプリ(GooglePlay)の公開宣伝もかねて。
https://play.google.com/store/apps/details?id=aticltd.gamebook.v0001