ボケチートデー
普段は真面目に徹している。
そうしないと、壊れてしまいそうだから。
でも、月に2回だけボケていい日を設けている。
やっと、ボケていい日がやって来た。
月に2回しかないから、いつも待ちわびている。
月2回と決めないと、たぶん暴走してしまうだから。
でも、普段の真面目も、そんなに無理してはいない。
真面目も、私の中にしっかりといる。
それに、演じることは好きだから、どの立場にも属せる。
みんなは、このような日があることを知っている。
友達には、何でも話すようにしているから。
さあ、ボケるぞ!
ボケて、ボケて、ボケまくるぞ!
【おはようっ!!!】
夜に、おはようと言ってやった。
【おにゃかすいてゃね】
アゴを、ずっとしゃくれさせて過ごした。
[バッグに何が入ってるの?持たせてよ。軽い方だね]
バッグのなかは、大量のポケットティッシュオンリーにした。
【お水を飲もうかな?】
マスクの下には、マジックボクロを隠していた。
[首の後ろにタグみたいの付いてるよ]
洋服に、わざとタグを残して、着てやった。
気持ちがよかった。
かなり気持ちがよかった。
ただ今日は、友達が、年に一度の無表情無反応デーだった。