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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
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家の強化をしよう

「ばあちゃん用ってなんだ?」

「ティルクス朝っぱら呼んで悪かったね」

「村を強化するための準備か」

「そうだね…場所はバレていたとしても罠とか仕掛けを作るよ、本気でね」

「スッゴい燃えてるな」

「向こうは魔神食ってるから記憶も継承しているだろうからね」

「オレは何をすれば良いんだ?」

「トルヤとカロルが伐採してきた木を加工してくれるかい」

「コレってマグナ爺が良く加工してる奴だ」

「加工すると世界で2番目に堅いからね。ボロが来てる家の修理と柵の強化だね」

「始めないと夜になるな」


ウィーンとカリーナ式ゴーレムとルトラウス式ゴーレムが忙しなく動いている。


「どれくらいから始めてるんだ」

「朝の4時からかな」

「早っ…オレも加工組に合流して始めるか」


そして…夜になり。


「コレで強化完了だ」

「皆ご苦労様」

「ようやく終わったな」

「コレでしばらくは平気だな」

「明日は花見だぜ!」

「お酒も用意してあるから楽しみにしてなさいな」

「今日は疲れたから家の風呂じゃなくてサニカ様の大浴場に行くか!」

「俺は家の風呂だから」

「今日は村の子供たち全員でお泊まりするか」

「せっかく直したのに…」

「大丈夫だティルクスよ」

「じいちゃん?」

「魔神教はしばらく来ないだろうからな…攻め入るように言っていた一番のお偉いさんはリバンティエルを越えたさらに先の果てに飛ばされたからな」

「それは誠ですか」

「確かな情報筋からの伝達があったからな、この事は花見の時に言おうとしたんだがな」

「そうでしたか」

「じゃあ新しい指導者が攻め入れと言わない限りコチラにはもう来ないのですね」

「アイツに一発くれてやりたかったわね」

「そうかワシらもそろそろ向こうに行けそうな感じか」

「ルトラウス様、サニカ様明日を持ってワシは逝かせて貰うかのう」

「そうか…」

「寂しくなるね」

「じいさんたちまだ早いんじゃないか?」

「後継者も育ってきてるしな」

「親父も逝くのか」

「充分生きたしな…曾孫も見れたしワシも【大いなる流れ】に行くぞい」

「じいちゃんたち良いのかよ」

「人の人生をとやかく言う資格は無いよ」

「悔いがないって言うのであれば…なにも言わん」

「お父も行くのね」

「シカナお前は俺たちと違ってまだまだ楽しめよ…先に逝った嫁も待っているだろうしな」

「長い時間待たせたし…そろそろ転生の時期ね」

「なっ何か急に…じい様たちが」

「それに【祝福】を使えば…村に面白い変化が出るだろうしね…ふふふふ」

「時期も時期だね転換期だよ」

「マックス君もエルラちゃんも寿命はまだまだあるから元気で過ごすのよ」

「私たちは無理やり延命しているようなものだものね」

「たまに冥府の子が来て「まだ来ないんですか!いい加減【大いなる流れ】に来てくださいよ!」って呼びに来るものね」

「これが良い機会なのかもね」


村のご隠居達は和やかな話をしていたが…村が寂しくなるな。


◇◇◇◇


「今日はそんなことがあったのですか…」

「あぁ、だからばあちゃん明日は料理かなり張り切ると言っていたよ」

「私も手伝いに行ってきます」

「オレもお世話になったからオレも…夫婦でばあちゃんの手伝いに行くか」

「そっちの方が楽しそうですね」

「なになに~ふたりで何話してるの?」

「明日のばあちゃんの手伝いだよ」

「あ~…あたしは手伝わなくて良いって言われた奴だ」

「まぁ……うん」

「無理に言わなくて結構よ義兄さん」

「カルミアの料理は何とも言えない味がしますからね」

「もう、姉ちゃんまで…料理は時間をかけてサニカさんに教えて貰いますよ」

「そうだったわね…ふふふ」


こうして今日も夜が更けていった。



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