表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
93/569

補足とこれから

「無理やりまとめましたね」

「ごめんなさいね、その辺はアタシに取っても黒い歴史なのよ」

「私も逞しく育ちそうと言ったが図々しく図太く育ったからね」

「モーリンにギャンブル等を教えた【夜の蝶】の子達にはお灸を据えたわ…あんまり効いてなかったみたいだけど」

「それ最初に教えたらしいツキカゲさんの処罰何したんですか?」

「漢の勲章って言ってたモヒカンを刈ってジャガイモ小僧にしてやったわ」

「髪の毛…刈ったんですね」

「アイツは叱られても直ぐに忘れるからな」

「そして懲りないのよねー」

「ツキカゲの小僧は昔から変わらんわな」

「その人達も長生き組なんですね」

「長生きと言うより何度も転生して必ず出会うのよ」

「えっ記憶持ち何ですか」

「記憶は無いわ…ただ何度でも繋がる縁…もしくは運命の糸の力かしらね」

「長生きなのも居るけど…そいつらはラブナシカが認証した実験だけを研究しているサイコ野郎とその実験台にされても喜んで付いていってる変態野郎だ」

「何か…類は友を呼ぶ?だな」

「…そこは突っ込まないでくれるとありがたいわ、それにしても…モーリン今頃どうしてるかしら?赤義ちゃんとか怒ってないかしらね?」


その頃…【時空維持委員会本部】


「モーリン!己は何度も何度も!まともに物も運べんのか!取り引きするとは言語道断!」

「赤義さん!押さえて押さえて!」

藍堵(あいと)邪魔だ!」

「だって~見たこともない術式なのよ?気になるじゃない…それにワタシが持ってたの偽物だったじゃない」

「気になるじゃない…じゃないですからね!コイツら【アンクハザン】の人間はヤバイんですからね!反省してくださいっす!」

「時空に穴を開けたいの?バカなの?この世から消えたいの?アホなの?」

「黒司様も押さえてくださいよ~ボクでもこれ以上押さえられないっす!」

「ハイハイ…その辺にしときましょう」

「白理様!コイツは!」

「説教してもモーリンちゃんには効かないでしょ?…浅黄ちゃんや他の職員たちもドタバタしてるし……代わりにモーリンちゃんも修復する要員に組み込んで置いたからね?」

「そこは了承するわよ…(サニカやってくれてたわね)」

「モーリンやってくれてたわね?…じゃないわよ?」

「んもう…そんな気迫オーラ出さないのよ黒司ちゃん」

「このっ……」

「黒司ちゃん…後で……ね?」

「わかった」

「それにしてもサニカ殿は…随分と取って置きの酒…【世界樹の秘酒】を寄越すなんてな」

「この酒を作るのに凄い時間と手間が掛かるんすね」

「完成するのに千年ですからね」

「まずこのお酒を飲んでまた作業を開始するわよ」

「気合い入れますか!」

「おぉ…」

「元気無いわ、この人たち…」


◇◇◇



「さてと…オレも家に帰るかな…イベリスたち待ってるだろうし」

「もう帰っちゃうの?」

「また今度」

「何かあったら直ぐに来なさいな」

「わかってるよばあちゃん」

「俺も後でそっちに行くから」

「わかったよじいちゃん」



ティルクス邸



「ただいま戻った」

「お帰りなさいティルクス」

「義兄さんお帰りなさい!」

「あぁ…トウリは寝ぼけているみたいだな」

「今さっきまで寝てましたからね」

「くぅ…ホントに可愛いな」

「義兄さんはホントに親バカね」

「当たり前だ、愛息子とイベリスがいてこんな幸せなのが嬉しくてな」

「惚気は良いからどんな話し合いするので集まってたの?」

「それはだな…」


10分後…


「まあ…ラブナシカさんが来てましたか」

「そう…サニカさん張り切って事前に芽を摘んだのね…」

「だけと全てが上手くいくとは限らないとも話していたよ、相手は未知数だからな」

「そうですか…魔神教相手なら対策はいくらでも取れますが…過去が巻き戻り未来が未知数ですか…」

「ばあちゃんたちも未来予知してもろくなことが起きなそうだから見るのを止めたそうだよ、何が起きても良いように村を強化するそうだ」

「もしかして村を移すの?」

「戻る前の10年後の世界では移したけど今回は移さない方針で行くってさ」

「どうして?」

「移すのは良いが…果物園や泉との距離はやっぱりここが良いんだそうだ、整備が行き届いているから逃げ道確保するにしても地形を知ってる方が良いんだと」

「なら私も村の手伝いに出ましょうか」

「無理はしないでくれよイベリス」

「わかってますよ」

「もう…妹が居るのにピンクな雰囲気出さないの」

「ふふふ…そろそろ夕食にしましょうか」

「そうだな」

「あたしも手伝ったのよ」

「そうか…カルミアありがとな」

「どういたしまして」


こうして1日が終わった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ