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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
92/555

こうして欲にまみれた賢者が誕生した

引き取ってから10年後…


「こーら!また麻雀してるのね!どこで覚えてきたの!そんな遊び教えた覚えないわよ!」

「だって外に出ても詰まんないんだもの…ピンクだらけで」

「悪かったわね!アタシの好みなのよ!」


コンコン…


「また親子ゲンカやってましたか、お嬢…麻雀でカツアゲするの止めてやってください…苦情が来てます」

「モーリン!そんなことやってたの!」

「もう!ヤトスは告げ口しないのよ……テヘ?」

「誰が教えたのギャンブルを…」

「ツキカゲです」

「あんのトリアタマ…後で覚えてなさい!今度帰ってきたらサニカちゃんの特訓にねじ込んでやるわ!モーリンは今すぐ出掛ける準備しなさい!アタシが直々に特訓してやるわ!」

「うげっ…」

「お嬢…頑張ってください」

「部屋に篭ってのんびりしていたーい」

「あなたの根性叩き直してやるわ!」


そしてさらに15年後…


「ママ!ワタシ独り立ちするわ!」

「そのギャンブラー気質を直さない限り認めないわよ」

「お嬢は桃色神殿一の勝負師だわさ!」

「そこが問題なんでしょう」

「お嬢を外に出したら被害者がでるわよ♥️」

「借金に借金を重ね大変になるぞ」

「なっなによ、その反応は…ワタシはそこまで酷くないわよ」

「その見た目でコレだからな~…」

「その辺の男はホイホイ付いていくでしょうね」

「そのあとカツアゲか貢がせるんだろう」

「被害者が出ないように娘を去勢したいけど…」

「「「「無理です、ラブ様諦めてください」」」」

「悪いお姉さんが多いのよ」

「ラブ様が直々に鍛えただけあって強いものね」

「どうしてこんな風に育ったんでしょうか?」

「アタシにもわからないのよ」

「と言うことでお嬢の独り立ちは保留と言う事で」

「「「「異議なし」」」」

「ちょっと!」


◇◇◇


「ねぇ~ルトラウス…ママたちが独り立ちを認めてくれないのよ」

「その難儀な性格を直さないかぎり独り立ちは無理だな」

「賭け事を控えなさい」

「えぇ…サニカまで」

「忍者が活躍する漫画に出てくるくノ一の様な能力は持ってないんだ」

「被害者の会なんて組織が出来ても庇えないからね」

「なら功績を作ってしまえばどうでしょうか?」

「ファーリさんのアイデア貰い!」

「マジで実行するのか!」

「心配なんだけど」

「…わたくし何か言ってはイケないこと言ってしまいました?」


ガタッと椅子から立ち上がりモーリンはどこかに向かっていった。


「天変地異とか起こさなければ良いが…」

「魔力だけはくっそ高いからね」

「今は争い事が各地で起きてますから……外に出ている子供たちが心配ですわ」


◇◇◇


~とある森の中~


「よう姉ちゃん俺たちと遊ばね?」

「あら…ワタシと遊ぶのはとても高くつくわよ?」

「グヘヘヘへ」

「こんな女なかなかいないからな…」

「そこの村に行けばあそび放題だぜ」

「ならそこまで案内してくれるかしら?」


そして数時間後…


「勘弁してください!」

「ワタシと遊ぶのは高くつくって教えたわよね?」

「もう奪った金はねぇぞ!」

「拐ってきた女たちも取られちまった!」

「ほらもっと溜め込んだ物出しなさいよ」

「くっそ!」

「他の野郎共はどこに行った!」

「それが村の外れにて屈強な男たちの見世物にされてます!」

「あんたたちもあぁなりたくなかったら全部出しなさい」

「ひぃ!」

「助けてください!」

「イヤだーー!」

「オーッホホホホ!極悪の盗賊を捕まえたんだから少しは実績になるかしら!懸賞金いくらかしら!」

「どこの盗賊団だ貴様らは」

「あら…あんたもどうしてここに居るのよ…マルセシアス教皇様」

「ルーミリアに愛の告白をしに向かおうとしていたのだが…」

「あー…捕まったのね…ルーちゃんもう結婚するって話だけど」

「貴様には関係ない!」

「ヴィト君大変だ~」

「あのショタに勝って見せる!」

「既に手遅れだと思うけどねー」

「さらばだ!」


初代教皇マルセシアスは走り去って行った。


「ワタシの世代って何か厄介なのがいる気がするわ~さてと【法律の国】に連行して賞金貰ってこよっと」



◇◇◇


「そのあとは魔神教や盗賊団を狩りに狩りまくって最終的に次元に介入事件を起こして【数刻の孤島】に隔離したのよ」

「その辺の話を聞きたいが…話せないんですね」

「聞かないでくれるティルクスちゃんは良い子ね」



最終的にはゲスい賢者が誕生した瞬間が最初の盗賊団を狩った事とギャンブラーにしてしまった人たちがいたんだと無理やりまとめられた。


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