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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
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別れた未来筋

「じいちゃんどうしたんだ?呼び出して」

「ティルクスが来たな…後は誰が来てない?」

「コレで全員集まりました~」

「そうか集まったか」

「ルトラウス様…重要な話とは何でしょう」

「魔神が…俺たちと対峙していた魔神が喰われ、そしてこの世界の時間が戻された」

「なっ!」

「それは!」

「どう言うことです」

「今から話すことは未来で起きた事だ」


それからじいちゃんは今から10年後に起きた事をひとつひとつ話し出した。


「ルトラウス爺…師匠殴りに行っても良いですか?」

「まだ未遂だが良いぞ」

「変態ストーカーめ…アガーテたちになんて事を仕出かすのよ」

「引くわ…」

「呪いでも掛けるかミリア?よくも我輩のネムリアに暗示を掛けようなど…!」

「まさか…ハイビーストの娘を儲けるとは…嬉しいかぎりだ」

「腹にもう居るのね」

「ヒュースさんたちピンクオーラ出てますよ~」

「なかなか凄いことするな次世代ジュニアたち」

「だからか、ばあちゃんが急にちょっと切ってくるって刀持って居なくなったの」

「ワナスがどこに居るかは見当が付いてるからな、だが遅いだろうけどな…既に創られた神とやらに体を明け渡しソイツは力を付けるために逃げているだろう」

「魔神教はどうなりそうなんだ?」

「そのまま解体って事にはならんだろう、何て言っても長い歴史があるし…しぶといからな」

「信仰する魔神が居なくなってもですか」

「サニカはワナスを唆した馬鹿を捕まえに向かったが…」

【はーい…僕ちゃんたち元気そうね♥️】

「うげっその声は」

【皆のお姉さんラブナシカよん♥️】

「何かあったのか?」

【サニカちゃんから簀巻きにされた八人送られてきたんだけど…】

「…八人居たのか?唆した馬鹿か?」

【それが…カフロルト王国に所属していた人たちらしいのよん…誰か知ってる?】

「なんじゃと!それはまことかラブナシカ殿!」

【えぇ…サニカちゃんからオーラ出てて凄かったわ…まだ余計なことをする馬鹿を送るからって早足で地上に戻っていったけど…】


ばあちゃんが無双してる…早めに芽を摘んでるよ何か事件が起きる前に。


「ルトラウス殿、妾は桃色王国に行ってきたいのじゃが…」

「僕も付き添いで行くよ」

「……歴史変わらないか?」

【そこら辺はめ…ブレシセアちゃんから話を聞きながら対応するわよ】

「サニカめ保身に走ったな」

【でもその気持ちわかるわよ…全く強さもわからない子を相手にしなくちゃいけなくなるのだからね】

「話を聞きに行くか」

「その必要はないわよルトラ」

【そっその声は…!発育ウルトラ娘ね!露出控えなさい!】

「師匠!どうしてここに!」

「相変わらずデカイ…」


そこにはとても豊かな胸を持つ露出が凄い服を着た魔女風の女性が立っていた。


「もう…ママは相変わらずね」


ん?ママ?その場に居る村人が同じ考えに陥ったが。


【アタシはこんな風に育てた覚えは無いわ…どうしてこんな風に育ったのかしら?…もう帰るわ…】

「じゃあねママ」

「久しぶりすモーリンさん」

「オルセ…随分逞しくなったわね」

「モーリンさんまともな服を着てください」

「この地味なローブで良いわね」

「アリンとソリンたらオルセを取らないわよ…ワタシは年下には興味ないの」

「それで何を言いに来たんだ」

「もう、ルトラったらつれないわね…伝えに来た事はこれからの歴史が大幅に変わる事や数多の人の人生が変わるわ」

「だろうな」

「サニカが1時間後に簀巻きにして連れてくる【落ち人】はワタシが預かりたいの」

「なぜだ」

「白理ちゃんから頼まれててね…頭がお花畑で出来てる妄想娘と発情した猿を連行しろって呼ばれたのよ」

「…地球出身なのか?」

「違うわ…【絶たれた世界アンクハザン】出身よ」

「げっ…マジか」

「じいちゃん…その【絶たれた世界アンクハザン】って何だ?」

「あら…この子は」

「お前の時空実験で飛ばされたマリンティアの孫だ」

「耳にタコが出来るぐらい説教された出来事の子ね…赤義さんに絞られたわ……その世界についてはワタシが教えてあげるわ長くなるけど」


モーリンさんの話だと【絶たれた世界アンクハザン】は全てが生まれた瞬間に誕生した初期の世界のひとつでその世界は外から来た竜たちに征服されて竜たちは欲望にまみれた事をし続け人間は竜の奴隷でありオモチャと化した世界らしい。

その状況を重く見たその世界を担当している神が数人の勇者を誕生させたが竜の手駒となった人々は勇者を捕らえ嬲り殺してしまった。

アンクハザンに留まっていた竜たちはアンクハザン世界に飽きて外側に出ようとしたが全ての所業を見ていた【全ての始まりの至竜】はその竜たちをその世界に閉じ込め()としそれまでの罪を償わせるために竜たちにこう伝えたそうだ。


【貴様らは気高き竜の誇りを汚した…尊き命を(もてあそ)び延いては自分の欲望を叶える道具とした…貴様たちが奪っていった者たちの命と本来なら生きるハズだった時間を償いの為の時間としその償いが終わるまで永久に苦しみ続けよ…そして竜に取り入る為に働いた者たちにも平等に罰を与えん!】


【全ての始まりの至竜】は世界そのものに呪いを掛け年がら年中戦争ばかり起きている世界となり竜たちや付き従った者にも数百億という長い時間を使い命を奪った事の償いを受けさせているそうだ。


「そんな世界があるんですね」

「その世界の人間は自分が主役だと妄想してる阿保が多くてね…【時空維持委員会】に連行して外の世界で犯した分の罪も組み込んで送り返すのよ」

「ワナスはその狂言に騙されたのね…どうして騙されるのかしら」

「きっと心地よい夢の話なんでしょうね、ワタシだって聞いていたいわそんな心地よい夢の話を」

「モーリン来ていたのか」

「サニカ…1時間かけないで捕まえたのね」

「何事も計画的にね…オーバーテクノロジーって凄いよね」

「あれはヤバイからダメよ…創られし者が可哀想(かわいそう)になるわよ…そもそも禁止されてるわよね?まさか使ったの?」


ばあちゃん…どんな兵器持っているんだ。


「使用するわけないよ…こんな弱い者たちにね」

「ペナルティ受けてないって事は…ホントに使ってないのね」

「所で何しに来たんだ?」

「……サニカ?あなたが持ってるその物体は何?」

「何だと思う?」

「ギャアアア!生首ーー!?あんたどこどの南蛮勇者よ!」


一通りモーリンさんが叫びそして気絶した。


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