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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
83/555

大人げない大人代表VS子供たち…初日

「皆!左右に回られた!逃げ道は崖をジャンプするかボロボロの橋を渡るしかないぞ!」

「それだけは避けないとだよ~!」

「でも逃げ道はそれしかないー!」

「風が吹いていませんから、今からダイブしたら死にますよ」

「冷静に現状を言うな!トウリ!」

「……ぴゃ!【鬼】とは違う何かが近付いてきてる!」

「トウリにセクハラした変態か!」

「…気持ち悪い事を思い出させるのは止めてください!」

「…アーリィたちの方は平気か?……きっ来たぞ!」

「どうやってこの状況を打開するのよ!」

「今はとにかく逃げろ!」

「逃げきってばあ様に知らせないと!」



~こうなる前の7時間前~



無人島ヤトマメイビス


「ここで鬼ごっこしながら1週間過ごしてもらうよ」

「鬼は捕まえても良いのですか?」

「何でもありだから平気だよ」

「それなら楽勝だな!」

「簡単ですわね…」

「そう思うかい?アーリィ、オーシェ」

「何かあるのかしら?」

「自分の今の実力に自惚れない方が良いぞ…お前さんたちの父親たちと同じ道を辿ることになるぞ」

「えっ」

「鬼役についてはネタバレをしとかないとイケないからね言っとくね」

「はいなのです!」

「今回の鬼役はコルエルの系譜である【インペリアルオーガ】の一族にやってもらうことになったんだ」

「オーガか」

「マジな奴だ…」

「だから命懸けで罠を作ったりして時間を稼いで逃げるんだよ」

「一応…私もこの島に滞在しているから【インペリアルオーガ】じゃない変態が追い掛けてきたら私に知らせるんだよ?」

「わかりました」

「この日の為に親に心得を叩き込まれただろうが何があろうと気を抜くんじゃないよ、わかったね?」

「はーい」⬅️子供たち全員で

「なら…始めるよ…よーーい…始め!」


ばあ様がどこかにワープしました。


「きゃーー!ついに始まったわ」

「でどうするよ」

「数人に別れて逃げ回るか?」

「まずは広い場所に行ってからチーム分けしようぜ」

「そうだな」


◇◇◇


「ここなら平気だろ」

「さてとチーム分けだが…」


ガサガサ…


「もう来たの?」

「全員背中向けてお互いを守る陣形を取るわよ!」

「り!」

「略さないの!」

「ひっ!」


そこに現れたのは…鹿を喰らい口元を血に染めた【インペリアルオーガ】が現れた。


「オー今回ハ多イナ!」

「知能有るんだもんな…」

「今回ノ担当デアル【グアバン】ト言ウモノダ…ガキンチョドモ遠慮ハスルナヨ?…鬼ゴッコ始メー…」

「えっ」


インペリアルオーガの【グアバン】と言う人物が突然誰かに殴られ倒れた……。

そして林の中から現れたのは(ふんどし)一丁の仮面を付けた変態×2だった。


「今回は可愛いのが多いぞマースよ」

「そうだなバームよ」

「へっ変態だーーー!」

「もっこりしててキモ!」

「ばあ様が言ってたのはコレですか!?」

「変なの出たーー!」

「逃げろーーーー!」


子供たちはチーム分けどころではなく蜘蛛の子を散らす様にバラバラに逃げた。


「成長したら可愛くなるぞ…今さっきもっこりしててキモっ!て言ったのがいたな」

「今から唾を付けとこうか…ぐへへへ…アイツらが入れない3日までに捕まえないとな」


◇◇◇


「早速現れたね…ヴァンヘルムとマクスウェルめ」

「アイツらはホントに懲りねぇな…イケメンなのに勿体ねぇ…」

「ここに侵入する馬鹿には変態の姿になるように仕掛けてるからね」

「子供たちには刺激が強すぎるわね」

「早速【鬼】が潰されたんだけど」

「アイツらいつの間にか拠点作ってやがるぞ」

「オラたちは強いから…3日間は手が出せないからのう」

「でも子供達が緊急警報を鳴らせば来れるからな」

「アイツらの処罰を厳罰化した方が」

「あとは娘っ子たちが覚醒するかしないかで状況がかわるんたがな」

「今は子供たちの潜在力にかけるしかないからね」

「…男しかいない時は鬼ごっこで済むんだけどな」

「俺たちも準備体操しておこうぜ?」

「この役目は…俺たちでやって正解だろうな…ティルクスたちにやらせたら手加減しないだろうからな」

「孫に何かしたら金的の刑するよ」

「でも保険は仕掛けておいたからね…」


◇◇◇


「誰だ!」

「僕だよ~ラカン」

「ホントにシオンか?」

「私も居ますよ」

「あたしもね」

「わたしも…」

「…ネムリアはアーリィたちか」

「状況を整理しましょうか」


この班の人員はラカン、シオン、オーシェ、パエール、そして私ことトウリです。


「……マジか」

「ここのガツガツ行こうぜなのはオーシェくらいか」

「向こうに過激なのが行ったんだね~」

「オーシェは悪のりするけど普段はそこまでやらないもんね」

「そんなことやったらアリン母様に怒られますわ」

「どうするの?」

「こちらにはアガーテがいないので金髪の変態野郎は来ません」

「だとすると厄介なのに追われるのか」

「面倒だな…」

「でも隠れるの上手いのがふたり居るし…何とかなるといいな…」

「……!……早速来ましたね」

「今は息を潜めろ」


「おやおや…気配を消したのか…俺の教え子たちでもなかなか覚えられないのに…やはりシルトフォール村の子供たちは凄いな…この辺りに居そうだなぁ~」

『『ひっ!』』

『どうするよ』

『僕たちの中で囮になって逃げ道を作る?』

『シオンの考えは男前ですね…このままだと全員捕まります』

『コレを女子たちにやらせるのは酷だな…この中で実行できるのは……』


◇◇◇



その頃のアーリィ、アガーテ、ネムリア、ローナ達は…


「アイツの狙いはアガーテだ!ネムリアとかも狙われてるかも知れないが一番の狙いはアガーテだ!コレでも食らいやがれ!」

「ふん!効かんな!」

「くっそ!男は俺しか居ないのかよ!」

「ほら!アーリィ!母さん特製の胡椒爆弾よ!」

「あとコレも使って!」

「サンキューネムリアとアガーテ!」

「ワタシもヤってやりますの!散々怖がらせてくれたお礼なのですぅ!」

「ローナ!あの変態には小石は効かないから投げるなら鋼鉄樹の枝にしろ!」

「なかなかえげつない事を仕掛けてくるものだ!さすがオルセの息子だな!だか私には効かんぞぉ!!」

「うっひゃー!だみだこりゃ!」

「戦略的撤退ね!」

「逃げろーーーー!」

「逃がさん…ぞ…アレ?」

「ぐあっははは!罠に掛かったな!」

「何個か罠を作って持ってきておいてよかったわ」


アーリィたちも変態二号をどうにか罠に嵌め逃げきることに成功していた。



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