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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
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SS 動き出した魔神

「よう…女神様?」

「私は女神ではないわ…魔神の欠片さん?」

「そこはあんまり変わらんだろう」

「ここへ何しに来たのです」

「ワタシの核である体を返して貰いたい」

「この世界と地球に迷惑を掛けぬのであれば返しますが…また荒らすのでしょう?」

「貴様には関係ないわ!」

「関係大有りですよ?さっさとこの世界から消えて元の世界にお帰り…愚か者の追放されし【元守護神オラクラエス】」

「なっ!なぜその名を!」

「私の生徒がここへ来て教えてくれたのですよ…私を操ろうなど…無理な事は止めなさい」

「この世界の主権を諦めるものか!」

「ならこの神聖な聖域から消えなさい…私が【星の恵み】を使う前にね?」

「くっ!この世界の主権を奪ったら目にもの見せてやる!帰るぞ!」

「ごめんなさい…ルガ…ルトラウス達…魔神の体と御子を奪われてしまいましたが…アレだけは守りきりましたよ」

「ブレシセア様…」

「大丈夫ですよ…ここは始まりの地であり外の者ではどうこうすることは出来ませんからね」

「魔神の御子を奪われたのは…痛手なのでは?」

「なめるのは止めた方が良いわよ?魔神の御子は居ても居なくてもあんまり変わらないのよ…魔神は重要と捉えているけどね」

「ブレシセア様申し訳ございませんでした!」

「良いのですよ…勇者様…さぁアナタをアナタの本国へ帰しましょう」

「もう少し居たいが…」

「却下で」

「えっ」

「それではさようなら」

「女神様!?」


空高く飛ばされ勇者は本国へ戻って行った。


「良かったのですか?」

「えぇ…この土地の女性たちにしたセクハラや純潔を奪おうとしたお馬鹿さんはいりません」

「確かに迷惑でしたね」

「私の貞操まで奪おうとしましたから…それでも耐えた方です」

「はぁ…勇者って最低ですね」

「昔の勇者はこうではなかったんですがね…しばらく勇者は絶対に入れません女性勇者で有ろうとも…ね」

「それだけの事を仕出かしましたからそれは了承しましょう」

「あの国の実りを少し減らします…民が困らない程度にね」

「わかりました…では」

「えぇ、後は頼みました……ようやく居なくなったわ~…つか…大変だった~…サニカさんやルトラウスさん…白理ちゃんや黒司ちゃん…赤義ちゃんたちが来るのはいつかしら?少し地球に気分転換に行ってこようかしら?」

「それだけは止してください………先生」

「あら?私のホントの名前を知ってる子は…珍しいわね」

「魔神が蘇ったと聞いて来たんですよ」

「まぁ…ルトラウスさんたちでも止められなかったらアナタたちが動けば良いと思うわよ?」

「そうですね…なら飲みます?」

「あら~良いじゃない!ちょうど地球に里帰りしようと思っていたのよ~でも良いわ飲みましょう!どこのお酒♪」

「地球産の清酒と菊酒とグランポエル産のワインと地酒とかまだまだありますよ」

「おつまみもありますから飲みましょう!」

「そうね~♪私も飲むわよ~」

「乾杯しましょう先生!」

【ワシにもくれんか?】

「お爺様たら…」

「ユグドラシル先生も飲みます?」

【うむ…ワシも飲むぞ~】

「さて聖域を浄化しましょう!魔神の残り香が残っているといい気分じゃないわ!」

「私も手伝いま~す!」

【古き盟約を守り外からの侵略者の痕跡を消し聖域に祝福を!】


この日の世界樹の周辺を見た者たちはその美しさから【奇跡の日】と呼び伝えられるのであった……「はぁ…ブレシセア様とユグドラシル様たちが飲み食いするためにやったなど言えませんよ全く」と呟く者が居たとか居ないとか。


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