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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
79/555

盛大な旅立ち

【フォレスト霊峰山】


《山頂》


「絶景かな絶景かな!」

「ここもなかなかの景色じゃ」

「…ここなら解いても平気よね」

「そうね~」

「ミリア史上初めて外れたんじゃないかしら?」

「ホントね…?」

「感知組で調べてからにしましょう」

「わかった」


オレとシェリナとカルミアとアリンで東西南北の距離をそれぞれが調べ異変が…………有った。


「有ったぞ」

「こっちもね」

「はぁ…嫌になっちゃうわ」

「しつこいのが魔神教よ」

「村メチャクチャだわね~」

「明日アスエルとユフィの旅立ちの日だからいろいろ重なったね」

「カルミアは」

「義兄さんと姉ちゃんと一緒に色んな場所を見たから充分よ」


バリバリ…パリーーン!


「ふぅ…ようやく壊せたわ!」

「この感じ…テムルに似てきてるわ」

「退屈しのぎにはなったな!」

「閉じ込めても無駄よママたち」

「全く…でも流石わたしとカフェルネの子供たちね…」

「ようやくお外に行けますわ」

「……この感じわたしとオルセの子供って感じがするわ」

「かーちゃん腹へった」

「全くオルセに似て手が掛かるんだから…そこも可愛いんだけどね」

「お母は村にまだ居るのね…」

「大丈夫よパエール」

「そうよ、シカナさんは強いんだから」

「あらシオン~あなたもやったの~?」

「うん、白い空間で殺風景だったから~」

「さすがリシアさんの結界です…解除するのにわたしも手こずりました」

「共犯か」

「ティルクスたちのそれぞれのお子たちだからね」

「受け継がれる強さと次世代が親より強いのは摂理ね」

「何か土煙が上がってきたな」

「外に居る人たちが帰ってきたのね~」

「このまま見物するか」

「とうさんの隣良いですか?」

「良いが…膝の上に座るか?」

「隣でいいです」


くっ!やんわり断られた!…それぞれ親子で山頂にある長椅子に座って見物を決め込んだ。


◇◇◇


「おうおう…何してくれとんじゃワレイ?」

「ひっ!」

「霊峰スクリクスに行っているのではないのか!」

「こうなるのはテスが見た光景で予習済みだ」

「また作り直せばいい…イヤ…今度は場所を移す事を考えて良いかもね」

「そうだな、ちょうどここに留まる約束の期限が切れるしな」

「そう言うのは辺り一面を綺麗にしてからにしましょう…ルトラウス先生」

「同窓会の気分だ…全く…マックス殿の作戦は冴えていて良い…ワタシの集落の参謀に欲しいぜ」

「さてウォーミングアップだ準備は良いか」

「サニカ先生が【冬源・冬化粧】を持ち出すなんて…」

「俺としてはルトラウス先生が【星樹・スペースワールド】を持ち出している事が怖いぜ」

「魔神教が可愛そうに思えるわ…」

「Let's Go!」

「うわ…出たよ異世界の地球文字が」


◇◇◇


キラーーーン!


「ママ見て!お星さまがたくさんいるよ!」

「スッゲー!星だ!」

「ホントね…まだ明るいのに星が見えるわ…」

「うっめー…かあちゃんのめ…ご飯美味しい」

「アリンおかあさんのサンドイッチ美味しいですわ」

「そう?作ってきて良かったわ」

「アリンありがと」

「良いのよ、ふたりともあたしたちの可愛い子供なんだから」

「あっとうさんとお婆ちゃんだ」

「あら…ティアさんついに釣れたのね!幻の【ソウビマス】が!」

「とうちゃんと爺ちゃん丸太持って戦ってる~」

「あら~あの丸太は世界一堅い木【クレセントウッド】ね~」

「とうさん…」

「じいちゃんとばあちゃん凄いな」

「ルトラウスさん…杖で殴ってるし」

「…魔法使ってないわ」

「ここで魔法使ったら危険じゃからな」

「この調子だと……しつこいわねぇ」

「シェザーナさんでも気付く気配と言えば…」

「…久し振りに妾が行こう」

「頼みます」


イシェーラが茂みに入って行った。


「トウリ、しばらくお耳ナイナイな」

「はい?」

「パエールはあたしがやるわ」

「今回はラカンの担当は僕だね」


他の母親たちもオレと同じように子供たちの耳を塞いだ。


「いい加減しつこいのじゃ!さっさと行かんか!」

「イシェーラ!俺とヨリを!」

「お断りじゃ!アナタも懲りずに来るとは!羞恥心はないのか!」

「私たちの立場は向こうにないのですよ」

「そんなの知らぬわ!…子供たちの目に触れぬように…世界の果てに飛ぶがよい!」


カッキーーーンと言う音が二回響いた。


「ふぅ…」

「ご苦労様でした」

「コレでまたここに来るまで五年以上掛かるじゃろう」

「もう取って良いのじゃ」


全員子供たちの耳から手を離した。


「用件は終わりました?」

「終わったぞトウリ」

「もう変な感じはしませんね」

「終わるのを待って村に帰るぞ」


こうして6時間ほどで片付いて途中で寝た子供達たち背負って村に戻って行った。



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