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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
64/555

裏切りと…とある転生者

急な展開などいろいろぶっ混んでスミマセン。

「帰ってきたね」

「この水晶便利だな」

「出迎えてやりますか」


オレたちはばあちゃんの家を出て広場に向かって行った…オレはこの後…一年間引きこもることになる…。


◇◇◇


「帰ってたかサニカ、テス」

「随分とボロボロじゃないか何があったんだ」

「…それが…」


帰って来たご老人やオルセ兄さんたち、シカナさんたちはとても大変だったという表情をしていた。


「ティルクス…ミストルの事は諦めろ」

「えっ何をいってんだじいちゃん」

「スパイのお陰で…長年シルトフォレスト山に封印していた魔神の心臓の在処が遂にバレた…すまんサニカ」

「ルトラウスや子供たちのせいじゃないだろ…謝ることはない…シェリナは戻ってきたんだね」

「当たり前だよ、あんなイカれた宗教なんかに取り込まれてたまるかってもんだよ…母さんは渡さないとかっ拐ってきた」

「うぅ…すまんのじゃ…本来ならわらわたちはここに居るべきではないのに…」

「イシェーラはそんな事してないんだから良いのよ。だからそんな事言わないのよ」


アルセアさんがイシェーラさんを励ましていた。そこには息が絶え絶えなシェリナとイシェーラさんが居た…そこにミストルの姿はない。


「カフェルネも無事だったみたいだね」

「もう祖国には帰れん…」

「魔国で何かあったんだな」

「あぁ…姪と兄上を驚かそうと隠れながら城に行ったら…旗がヤバいことになってたから死ぬ気で帰って来た…姪っ子も兄上も行方知れずになってた…」

「あのふたりは腹黒いからな、そう簡単にくたばっては居ないだろカフェルネも休んでいると良い」

「桃色王国はー」

【それなら大丈夫よん】

「さっき振りだね、ラブナシカ殿」

【そうねサニカちゃん、ここの子たち元気ないわねって言いたいけどこちらもしてやられちゃったわ。キリエストちゃんとランディちゃんが居なければ危ない所だったわよ】

「そちらでも仕掛けられたか」

【えぇ驚いたわ、突然城の重要機密の部屋が爆発したと思ったら、魔神教が攻めてきたのよ?そして有名な吸血鬼×2と半吸血鬼も魔神教の幹部の格好したのが乗り込んできたんだから】

「…ごめんなさい」

【良いのよ良た…じゃなかったシェリナちゃん】

「「「ん?」」」


ひとりを除く村人全員が反応した今違う人の名前言わなかった?と。


「じいちゃん、ばあちゃん…その吸血鬼たちはミストルたちじゃないよな?」

「ティルクス今度あったらあの3人とは殺りあうことになる…今は受け入れられないかも知れないがな」

「そんなのってねぇよ!」

「ルトラウス爺さんたちでもスパイだったとどうして気付けなかったんだ?教えてくれよ」

「気付けなかったじゃないんだよオルセ」

「サニカさんは気付いてたのか?」

【サニカとルトラウスを責めるのは止めてちょうだいな】

「オカマは!」

【うるせえぞガキ、昔から魔神教の手口はこうだった、裏切りにあって傷心しているところを畳み掛けて来るんだからな】


ドスを聞かせた声でオネェがキレたが。


「ラブちゃんお止め」

【ふふ…わかったわよ】

「バルセイルに対してはもしかしたらって言うことはあった…私とルトラウスそしてこの村の数人にはもしかしたらと監視していたんだ」

「そこからはワシらが話す、サニ母さんは傷付いた者たちを癒してくれないか?」


そこには普段村でのんびり過ごしているご老人たちのリーダー各のワンダン、マノリ、エカール、ナシュタが杖をついて歩くことなく背筋をピンと立てて歩いていた。


「あとふたりにも協力してもらっちゃったわ」


そこには後から入ってきたマックスとエラルが現れた。


「俺たちもまだまだ行けるな」

「無茶は良くないですよ…全く」

「君たちも同行して居たのか」

「はい、マックスはとても珍しいスキルを持っていますから」

「マックス君のおかけで助かったわよ、本当に」

「そんな事はないぞ?マノリ殿」

「話してくれるか親父たち」

「せっかちは良くないぜ息子よ、全員が集まってからだ」


サニカの手当てが終わって村人全員集まってから魔神教の計画していたものの全貌がわかった。


「バルセイルはルトラウス父さんに引き取られる前から魔神教でルトラウス殿に引き取られるように仕向けられた、そして魔神教のスパイとして情報を流していたんだ」

「それじゃ…」

「時が来たら元々抜ける気でいたらしい…アルーヴも二世代目のスパイとして動いてたみたいなんだよ」

「俺はとあるスキルのせいで国王にされたのだよ、迷惑な話だ」

「マックス殿そのスキルとは?」

「俺は手に触れた人や動物ましてや物の過去を見ることが出来る【悠久の記憶】と言うスキルをもって生まれた…そのお陰で対人恐怖症になったぞ」

「バルセイルさ…裏切り吸血鬼その1と握手した時見えたのですか?」

「向こうの方が一枚上手だ隠蔽スキルで魔神教のスパイの所までは見せてくれなかったよ」

「流石は3000年ものスパイ活動だな」

「でもバルセイルの望みは叶わないけどね」

「「「「「えっ」」」」」

「バルセイルの望みはアネットを蘇らせることだろうな…無駄だけど」

「どういうことですかルトラウス様にサニカ様」

「アネットは既にとある方法で蘇ってるんだよ」

「でもアネットさん居ないわよ?」

「簡単に言っちゃえば転生してたんだよ」

「「「「!」」」」

「生まれ変わりはどこに!」

「すぐそこに居るだろう」

「誰がアネットの生まれ変わりだ!」

「リシアか!カリーナか!それともミリアか!ラミーか!アリンか!ソリンか!」

「違いますよう~」

「あたしじゃないわね」

「わたしも違うわ…」

「あたしも違うわよ」

「「あたし達でもないわよ」」

「アネットの生まれ変わりについてはバルセイルとアルーヴを撹乱するためにここでは言いません」

「サニカさんティルクスがいつの間に居ないわ!」

「この先の話はティルクスに聞かせるには酷だからな、島からは出てないから平気だろう」

「今さら裏切られるなんて…セルクシアちゃんと離ればなれになるのね…」

「それなら大丈夫よ」

「ルーミリア来たのか」

「えぇ、驚いたわ…まさかバル兄様が魔神教と繋がっていたなんて…セルクシアちゃんは私のかわいい部下が無理やり絆を断ち切ってここにあるわ」

「悪役みたいな事したねおばあ様」

「3000年前の戦争の時に魔神教が盗んだ契約石からとんでもない魔物を作り出してね…結晶ドラゴンはとてつもなく強い魔物に作り替えられて大変な思いしたの…悪いけど魔神教に渡るぐらいならどんなことをしても奪うわ」

「ルーもういい?」

「もう良いわよマノちゃん」

「ミストルについては…もうだいたいここまで話せばお前たちなら目安は付いてるだろ?」

「……ティルクスに近付いてルトラウス爺とサニカ婆に近付き隠している魔神の心臓の在処を探る役目だったって事だろ?」

「そうだ、シェリナは白が確定している」

「そこは俺たちが話す、シェリナもう良いか?」

「うん、もう良いよボクの正体について話す頃合いだろうし」

「どういうことじゃ?」

「イシェーラにも話してなかったからね」

「シェリナは俺たちが良く出かける異世界【地球】の魂と記憶を持って生まれた【転生者】だったんだよ」

「「「なんと!」」」

「だからか…やけに大人しい子供だと思っていたが…時々凄い発明をすると伝わる…転生者」

「…母さん…ゴメンね本来生まれるはずのシェリナの魂を弾き飛ばしてボクが生まれてしまったんだ…」

「シェリナが長年腹に居たのは…」

「…本来のシェリナは生まれてくることを拒否って居たところに【美里良太】と言う地球で亡くなった成人男性で大学生の魂が何の因果か本来のシェリナの魂を弾き魔法の使い方がわからない良太君はそのまま定着し出産という自然現象によって生まれたんだ」

「!」

「ボクはここの家族を遠くから見ていたけど母さ……イシェーラさんは何もしてないよ、本当にこの村に嫁いできた女性だよ、魔神教とは関係ない」

「シェリナ…わらわを母と呼んではくれぬのか?」

「嫌でしょ?大人の記憶を持った」


イシェーラは何も言わずシェリナ(良太)を抱き締めて震えていた。


「嫌なわけあるか!わらわが生んだ子供なのじゃぞ!そんな理由で拒ばむ訳なかろう!シェリナは小さいときからどこか遠慮がちだったがな…それにはこんな訳があったのじゃな」

「………母さん」

「イシェーラとシェリナは出て行かなくて良いからね」

「嫌じゃなかったらふたりにはずっとここに居て欲しいの~…」


シカナとアルセアはイシェーラとシェリナの側に駆け寄り語りかけていた。


「!」

「この魔力はミストルだな」

「サニカさん!ルトラウスさん!」

「…この事は近く居るティルクスに託す」

「ティルクスに危険が迫ったら私たちは動く」

「……相変わらず…ほんの少しの力を解放するだけでも恐ろしいですな」



バルセイル達は元々裏切る方針でした、不愉快に思われたらスミマセン。

これからも誤字だらけですが生暖かい眼で見てくれるとありがたいです…よろしくお願いいたします。


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