ニホンのサブカルチャーって凄いよね!
村に戻ると笑っても良いのか困る出来事が起きていた。
「ハーシュさん!何してるんですか!」
「あらティルクスちゃんとサニカさんとルノカお帰りなさい」
『どうしたんだ?そんな物騒なことを始めるなんて』
「教育よ」
「コレが教育か?」
そこにはアスエルとユフィがす巻きにされ丸太にくくりつけられ、火炙り一歩手前の状態でスタンバって居た。
「お母様ほどいてください」
「何で私まで…」
「あなた達が変態どもを招き入れたからでしょ?」
「そういえばハーシュさんたち以外居ないよね?」
『何か乗り込んできたの?』
「えぇ、私の子供の手引きで魔神教が侵入して村の秘宝を奪われてしまいました」
「それで村人総出で出てるのか」
『ハーシュ、この子供たちを預けてくれないか?ボクが教育してあげるよ』
「えっ教育って何をするきだルノカ」
『良い子のティルクスには教えないよ、ボクの教育は悪い子に効果覿面だからね、ボクが教育しても良い?サニカ』
「ハーシュが許可出して手加減するならね」
『どうする?ハーシュ』
「…あれか…そうね、任せようかしら?」
「ハーシュさんも味わった口ですか?」
「そんな事しないわよ~…同期のヤスケが食らったわ…私は遠くから見ていただけよ」
ハーシュさんが斜め下を向いてオレとの視線を反らした。
『本当にやるからね?』
「お願いするわ」
『かの者を教育するために健康な体を守る加護を与え逃亡防止の縛りを与えん!』
アスエルの腕には金の腕輪が装着されユフィの腕には銀の腕輪が装着された。
『これで良しと』
「何これ?」
「この腕輪取れない!」
「ルノカ後は頼んだ」
グッドラックポーズをハーシュさんは出した。
「ルノカこれを持っていきなさい」
『ありがとサニカ…これだけあれば持つね』
「ばあちゃん何持たせたの」
「当面の間の食料と水と子供用のナイフ」
『子供たちしばらくハーシュと会えないから挨拶しておきなよ』
「お母様…後で覚えておいてください」
「母上どうして私まで!」
「あらあら怖いこと言うわねユフィ…アルエスは見聞を広めこの村がどれだけ最高な場所なのかよくその眼で見てきなさい」
ふたりはルノカに連れられ空島からダイブしアルエスが叫びながら地上に降りていった。
「本当に良かったの?ハーシュ」
「コレで良いのです…魔神教を村に手招きしたお馬鹿さんたちのお灸を据えてくれるでしょうから」
「オレたちも動かないとじゃないか?」
「それなら安心して?いい加減体を休ませろって皆が言って休むように言ってたから」
ばあちゃんの家に移動した。
「動いてないと落ち着かない…」
「それじゃのんびりさせて貰おうかね」
「何で呑気にしていられるんだばあちゃん」
「村の秘宝の正体を知ってるからね」
「オレ見たことないよ」
「ふふふ…そうねあれはある意味碌でもない物だけど隠れファンたちにはなくなったら嫌だものね」
「?」
「ティルクス知りたいか?」
「うん」
この後聞いて後悔することになる。
◇◇◇30分後◇◇◇
「村の秘宝が…官能本とボーイがラブ!な本だなんて…」
「ね?くだらないでしょ?」
「隠れファンが居るからね~」
「ここの本は初版だから貴重で規制が入ってないのよいろいろとね…」
「いろいろとモザイクで隠されてないからね」
「うわ…」
「サニカさんとルトラウスさんが異世界【地球】に存在する【日本国】から仕入れてくるやつだから人気なのよね…私もハマって見てたわ…ようやく完結したのを私も一気に見たわ」
「確かに村の図書館に沢山の【マンガ】とかあるもんな…あれ?魔神教ってニホン文字読めるの?この村特有何じゃない?」
「魔神教の中にも地球産の漫画好きがいてね、自力で読めるようになる奴が居るよ」
「おっおう…」
「日本の漫画は万能だよ、どこに持っていっても人気だからね」
「きっと続きが気になってたのがあったのね、完結したのもあるから」
「面白いもんなマンガって」
オレはばあちゃんたちと村人たちが帰ってくるまで雑談しながらのんびり過ごした。