悪魔王ピプルクルセル
「シャバの空気何て何年ぶりかしらん…あら!懐かしいのが居るわ!きゃ!」
『気持ち悪!』
「あれが悪魔王なのか」
『なんか喋り方が変わってる…』
「当たり前よ!アタシは変わったの!…いいえ、生まれ変わったのよ!」
「想像してたのと違うのが来た」
筋肉ムキムキの厳つい格好をした逞しい漢がオネェ言葉で話している…なんか着てる服にフリルが付いてる…厳ついスーツにフリルが付いてる。
「あなたは残念ね!彼女が居るのはお断りよ、欲張るのは良くないものね!」
『オネェ悪魔が正論いってる…悪魔ってこんなんだったけ?』
「オレはこの人とあそこで倒れてるデーモンが初めて見た奴だ」
【ピプルクルセル様!コイツらを皆殺ししてください!】
「あら…」
【ピプルクルセル様が居る限り貴様らはここで終わりだ!……ヒッ!ピプルクルセル様どこ触っているのですか!】
「勿体ないわね~…」
悪魔王のひとりであらせられるピプルクルセル様が指笛を可憐に吹いたらフリルをたっぷり使った服を着たゴツいのが現れだした。
「せっかくだから可愛くデコレーションしちゃいましょ!」
【【【は~い!お姉様!】】】
『魔神の使命どうしたんだよ』
「それはもういいのよ…デアちゃんたちと話し合ってね…みんな好きな事を始めたのよ…魔神カストルファの復活は人間たちがやってくれてるもの~」
『元々悪魔王たちは魔神の落ちこぼれを狙ってたもんね』
「落ちこぼれ貰うにしろ、人間さえ居れば悪魔は困らないもの」
『近付いてきたら追撃するから』
「アタシたちの仲じゃない」
『仲良くないよ』
ばあちゃんがランディさんを引きずりながらやって来た。
「やはり甦ったみたいだね」
「あら~サニカちゃんじゃない…昔の出来事は水に流してあげるわ、あなたのお陰で新しい道が開けたから」
「…ばあちゃんこの人に何したの」
「サニカババアはその昔…おいたする野郎共を狩ってた時期が有ってな…その時の通り名が【ゴールデンハンター】とな」
「ゴールデンハンター?」
「金◯潰しよ」
「ばっばあちゃん」
「アタシもたくさんの女の子たちと遊んでたら股間を蹴られそしてサニカちゃんに奪われたわ…アタシの玉ちゃんをね…最初は憤りを感じてたんだけど、この生き方を受け入れたら人生薔薇色になったわ」
『この数千年の間で悟り開いてたねー…』
「私もお礼参りされると思っていたが…」
「そんな事はしないわよ~アタシの部下も同じ道を歩ませちゃったけど…アタシは【桃色天空城】に行こうと思ってるの」
『ラブナシカの奴…今は異界に行ってるよね』
「ピンクの星と呼ばれている星だっけか」
『あとオカマの聖地だっけ…』
「そんな星があるのか」
「あら…今いないの語り合いたかったのに」
突然空からピンクの光が差した。
【アタシなら帰ってきてるわよ~】
『うげっ!』
【うげって何よ!良いじゃない!】
「相変わらずですね」
【サニカちゃんも普段通りに寛ぎなさいよ!昔からの馴染み顔何だから!】
「ヒッ!今度はオカマたちのボスが出てきた!」
【あら~ランディちゃんじゃないの、あなたもドラゴンのハーフだから長生きだったの!】
『濃いな…』
「気にしたら負けだよ」
「そうだ、ばあちゃん【春一文字・花吹雪】返すよ」
「アタシの事を無視するとは肝が据わってる子ね」
ばあちゃんに刀を返却した。
「オレには荷が重い」
「そうかい?」
「オレの両親王宮にも居ないんだけど」
「二人ならアタシの中に居るわよ」
『「「えっ」」』
「まっまさかあそこに合った肉塊が…」
おっオレ親を…。
「心配することはないわ、ふたりがアタシに体を提供してくれたのよ」
『もしかして復活するのは決まってたの?』
「えぇアタシは昔からふたりと繋がってたの、オルシェルアが帝国至高主義者に乗っ取られたら国を畳んでしまおうとね、本来ならアタシが滅ぼそうと思っていたけどランディちゃんがやってくれたからね」
【ランディ、アナタあれでヤったと思ってるの?】
「そうだ」
【ランディちゃんは殺してないわよ帝国主義者、サニカちゃんはティルクスちゃんのご両親を捜索してて見てなかったからね…】
「どういう事で?」
ばあちゃんがランディさんを凝視している…ランディ汗がたらたらと流れ出してる…。
【大乱闘の奴って言えばわかるかしら?】
「吹き飛ばしただけなのね…」
赤い服着た背の低いおじさんとかが戦う奴か…あと緑の恐竜とかな。
「探知して探さないとか」
「所でオレの両親について詳しく教えてくれないか?」
「もう、せっかちさんね…全て教えるわよ」
「ならコレが必要か」
ばあちゃんが魔法を唱えお茶会セットがボフンと現れた。
「ゆっくり聞かせてもらおうかね、ティルクス」
「そうだな」
「あらやだ怖いお顔ね…本人たちは了承済み何だけど」
【アタシも分身体をそちらに送って話を聞こうかしら…良いわよね?】
『良いんじゃない?オルシェルア王国を隠すのに裏で手を貸してくれたし』
全員着席してピプルクルセルが記憶の水晶を取り出し映像を流しだした。




