1000年後のお話 ラブナシカの帰還と日帰り旅行の計画
日帰り旅行編が始まるので1000年後のお話が続きます。
ご容赦していただけると幸いです。
【クレイバール島】
《新クレイバール学校 職員室》
職員室には校長であるラブナシカと教員の悠珂とアリアが居て話し合いをしていた。
賀実はヴィアンヌとジェサニアと糸羅できのこ狩りの為に欠席。
「向こう側がおいたをして追放されたと言うのにテキトーな理由ずけしてベラリエルかルミルチルを寄越せと手紙で伝えてきたから身分が高かろうとお灸を据えてきたわ」
「最近、見かけなかったと思ったけれども…肌艶々状態の君に言われてもなんの説得力がない…別問題を持ってきてないですよね?」
「持って帰ってくるわけないじゃない♡」
「…もしかしてテーブルの上に置いてあったアレを使ったのか?」
「アレってなんの事かしら?」
「お前なぁ」
「うふふ、そうねぇ…使ったわよ。オトナのオモチャ。良い声で啼いたし子供の目の前で使ったから暫く大人しくなるんじゃないかしら?」
「トラウマ製造機がいる」
「お子ちゃまたちには貴方たちも悪さすればこうなるわよ?とエコー掛けておいたし充分じゃないかしら」
「オーバーキルしてるぞ」
「そこまでした理由はなに?」
「……クレイバール島以外でもやらかしてたと言ったら?」
「えっ…他のところと共同作業したのか?」
「そうよ。アタシが持ってきていたオモチャを使って○搾取されている側を強制的に味会わせたの、結構な被害があるらしくて」
「神界がそこまで精神汚染が進んでたの…」
「というよりは権力闘争とかじゃないかしら?どの世界でも起こり得るじゃない?」
「取り敢えず、ラブ校長が問題を持ち込んでなければそれでいいさ。それよりも秋の日帰り旅行計画の話を進めたいんだけど?」
アリアがラブナシカの帰還の話を終わらせて日帰り旅行の計画についての話を始めると悠珂の表情が渋くなった。
「何故に鍛冶屋敷先生が渋い表情になるのさ」
「日帰り旅行は行かなくても良いんじゃね?」
「どうして」
「オレの感が行くなと言っている」
「そういうのやめて貰えます?貴方の感は当たることが多いから洒落にならないんだけど?」
「取り敢えず、どこに向かう予定なの?」
「【ハルケインファ】に行く予定を立ててるよ」
「あら、テティオのパパの故郷の世界ね」
「うん、自然も豊かだし国の政治も安定してて落ち着いてるから良いかなと」
「それなら引率者としてアタシも行くから大丈夫よ」
「しかしながらなオレとしては地球「なら異世界行きと地球行きで分ければ?
教師も二組ずつに別れればいいから」
大量のキノコの入った籠を背負った賀実が職員室に到着したようであった。
「あら賀実、実り多かったようね」
「普段通りと言いたいけど毒キノコが今年も生えててね。
ここ数千年は生えてなかった毒キノコが生え始めたのは何時くらいだろう?」
「それならフリルたちに聞いた方が早いんじゃないかな?
この島が出来て食用キノコが取れるようになってからずっとこの島を見てきてるだろうから」
「それもそうだね」
「アリア、賀実。きのこの話しは一旦頭の隅に置いておいて日帰り旅行計画の話を進めるぞ」
「わかった」
賀実も自身の教員用の机の元へ向かい近くにキノコが大量に入っている籠を置いておいて席に座った。
「改めて話し始めるけど、賀実が今さっき言った異世界行きと地球行きで分ける案に関しては当人である子供たちの意見も聞いてからにしないかしら?
時間的にも家に居るだろうから一斉に連絡を入れて聞いてみる?」
「賛成」
「異議なし」
「↑に同じく」
ラブナシカは各家に一斉に連絡を回して日帰り旅行計画の話をすると暫くして全家庭から返答が帰ってきて結果は見事に異世界行きと地球行きで別れた。
「見事に別れたわねぇ」
「聞いて正解だったみたいだ」
「オレは地球行きで頼む」
「戦闘民族が異世界行きを嫌がるとはよっぽどのことが起きるのか…」
「なら私も地「賀実はアタシと異世界行きよ」
ラブナシカに即座に異世界行きと言われ賀実は嫌そうな表情をした。
「何故に?」
「単にアタシと相性が良いからよ。それにアタシを止めるのに容赦しないし、土壇場に強い貴女を連れていくのに決まっているでしょう?」
「それなら月見里先「ワタシもそれで良いと思います。鍛冶屋敷先生と一緒の地球行き頑張りますね。山本先生」決定しないでくれる?まだ終わっ「はい、多数決せずに三対一で決定したからそれぞれに別れて日帰り旅行の計画を練るわよ!」
「少数の暴力っ」
「元を辿ればお前が言い出しっぺだからな?」
悠珂は賀実の肩をポンと軽く叩いてアリアと共に地球行きの日帰り旅行の計画を練りるために別の部屋に向かっていった。
「私は異世界行き…」
「諦めなさい。異世界行きも地球行きもフリルちゃんを影に忍ばせるから気軽にね」
「フラグ立てされてるところに行きたくないでござる」
「ワガママ言わないの」
「……はい」




