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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
新生クレイバール島の暮らし
551/557

1000年後のお話 ラブナシカの神器

【新クレイバール学校】


《初等科5ー1》


「………強力な力をもっている神器と遺物武器の違いは人工物であるのと神によって造られた神の力の一部で永きに渡って「…そういえばラブナシカ校長先生にも神器ってあるのか?」



リマイスの呟きに授業をしていた賀実が身体を一瞬ビクッと反応し5分ほど固まったが何事もなかったかのように授業に戻った。



「…永きに渡って神器を造りし神が認めた者に神器は渡され引き継がれ、遺物武器は壊れていたり封印されてる事が多く守護者がいる場合はその守護者に認められ引き継がれたりする。


遺物武器に関しては壊れている場合は修理するのにそれなりの手段が必要になり、強者はお抱えの鍛冶師がいる。


この島の鍛冶師であるリビエトに直して欲しいと依頼しに来る者もい



キーンコーンカーンコーンと授業終了の合図が流れた。



「あっ終わっちゃった」

「今回は仕方ないよ。リマイスの呟きで5分ほど固まっちゃったのもあるからさ」

「…次の授業の時にさっとおさらいしよっか。悪いね子供たち」

「こういう時もあるのじゃよ」

「それでリマイスの呟きに関することだけどラブナシカ校長先生にも神器ってあるの?」

「在る…けど」

「在るけどって言いにくそうね…」

「私が知ってるゴブレットに関しては壊れたのもあるからねぇ…ゴブレット以外の神器は在るだろうけどあえて聞いてないね。録なのがなさそうだから」

「えっ」


賀実は教材を片付けながら在るだろうけどあえて聞いてないねとさらっと言ってのけた。



「ろくなのがなさそうって」

「ラブナシカ校長先生は古い古~い神様だから私が知ってるゴブレット以外にも在ると思う。

でも本能が聞くな知ろうとするなと訴えかけてきてね…聞いてないんだ」

「……鍛冶屋敷先生は知ってるかな?」

「どうだろう…次の授業は鍛冶屋敷先生だから聞いてみても良いんじゃないかな?

それじゃ鍛冶屋敷先生の授業を終えてお昼休憩が終わった後の授業でね」



それだけ言って賀実は教室から出ていった。



「山本先生、目線を会わせないでそそくさと出ていったってことは知ってるんじゃ…」

「いや、多分だけどラブナシカ校長先生がどういった神器を持っているかの創造がつくんじゃないのかな」

「あの様子だとろくでもなさそうだナ」

「…まっ鍛冶屋敷先生に聞けば良いわ」



休み時間が終わり悠珂がやって来た。



「鍛冶屋敷先生、授業の前に聞きたいことがありますの!」

「どうした?ルミルチル」 

「ラブナシカ校長先生の神器について知ってるこ「オレハナニモシラナイ」



悠珂の少し早い喋りと片言の喋り方にクラスメイトたちは察した。

この人は何かを知っている…と。



「山本先生の歴史の授業で遺物武器と神器の話だったので聞いたんですが…」

「お前たちにはまだ早い」

「…………」

「ラブナシカの神器については一生知らなくていい。知ろうとするな以上」

「えー」

「さて、今日から偶数と奇数の算数になるから少々レベルアップするぞ」

「それラブナシカ校長先生の特別授業でやっタ」

「えっオレ聞いてないぞ!」

「テティオ、ラブナシカ校長先生に内緒だよって言われてたやつだよ~」

「アッ」

「授業中なのに軽いイタズラしてあたしらをたまに困らせる鍛冶屋敷先生を懲らしめるためのやつだったのに」

「ほぉ…ラブナシカめ…やってくれるな…少し待ってろ。次に進めるから図形の勉強に必要な用具を取ってくるから」

「はーい」



悠珂はそう言うと少し早足で教室から出ていった。



「ねぇ、今日の学校が終わったらラブナシカ校長先生の神器の話しを聞きに行く?」

「鍛冶屋敷先生からまだ早いって言われたからはぐらかされそうだが?」

「アタシは興味ない」

「ぼくもだね」

「僕もいいです」

「いずれ知れるだろうしオレもいいや」

「あたしもどうでもいいわ」

「わたくしも」

「なんだよーミトミと糸羅と玖穏とリマイスとミズキとルミルチルはノリが悪いな」

「まだ後悔したくないからねぇ」

「親の手伝い在るからオイラもパス」

「なんだよテティオもかよ」

「リュウラ一人で突っ込めば?」

「やだよ」

「ラークスは?」

「ワシも無理じゃ。牧場の手伝いあるからのう…(搾りたての牛乳は旨いのじゃ)」

「ヘリオは?」

「絶対に嫌っ」

「ヴィアンヌは?」

「興味ないわ。放課後、山本先生とジェサニアで芽吹きの森と星明かりの森で天然のキノコを収穫するから無理ね」

「えっヴィアンヌとジェサニアは山本先生とキノコを採取するのかよ!」

「先週から約束してる。そろそろキノコの香りがって譜月が言ってたし、母さんから薬の材料にするからと頼まれた」

「いいな~ぼくも行きたいな~…天然のキノコ、美味しいよね~」

「糸羅は食い気か…」

「食欲の秋ですわ」

「ネフォイ「無理」

「花恵は?」

「リュウラと二人っきりは嫌だ」

「何でだよ」

「今代のトラブルメーカーだから巻き込まれたら堪ったもんじゃない」

「…ひでぇな俺の幼馴染みたちは誰一人として来てくれないのかよ…あーあ…いいや俺も」



すると悠珂が用具を持って戻ってきた。



「戻ったぞ~…ってルミルチル以外は算数の教科書出してないんかい」

「あっ」



悠珂の言葉にクラスメイトたちは算数の教科書を取り出した。



「よし、準備はいいな?始めるぞ」



悠珂の算数の授業が始まった。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇








【薔薇色のお宿】


《ラブの特別なお部屋♡》



「……相変わらず…どっピンクだなぁ」

「もう、急に話があるって言われて、貴方たちから特別な話があるってことだからこの部屋に通したのよ?」

「単刀直入に聞くけど、今日は神器と遺物武器の話をしたんだけど…これまでの子達は神器について追求して来なかったんだけど、今回はリマイスから君の神器の話しになってね。

【性別逆転のゴブレット】以外にも君の神器はあるの?」

「在るわよ?」

「やはり、あるのか」

「可愛い子供たちやフリルちゃんたちの手の届かない様にアタシが常に持ち歩いているわ」

「それでどんな神器なんだ?」

「賀実はドン引きして悠珂が見たらきっとこの部屋から飛び出していくわね」

「いったい君は何を作り上げたんだ…」

「コレよ」



するとラブナシカは大きなテーブルの上に神器らしき物を置き悠珂の目に神器が写ると悠珂はラブナシカの宣言通りに部屋から飛び出し全力疾走して逃げた。


「やっぱり逃げたわねw」

「相方を置いて逃げたぞ。…これって神器なの?」

「ふふ。どれもアタシが造った神器よ♡」

「どれも自主規制…しかもマニアックなものまである…」

「賀実は知ってるのね」

「エロ公爵のコレクションにここに置かれた神器と同じ型の玩具が全部あるんだよ」

「流石そっちの方面を極めた子ね」

「何故にコレを神器としたんだい」

「人間にも欲望があるように神様にも欲望はあるのよ♡」

「完全にアウトだよ…悠珂に話を押し付けたけどはぐらかさせて良かったよ。

神器に関しての話しは私もはぐらかさなきゃね」

「ウフフフフ」

「…神器の確認させてくれてありがとね」

「どういたしまして♡」



賀実も礼だけしてラブナシカの特別なお部屋からでて行った。



「ウフフフフ…」

「ラブナシカお姉様、神界からお呼びだしの手紙がお姉様宛に来たわ」


ラブナシカはキトリエスから手紙を渡されてその場で開いて読んだ。


「夏祭りの一件の事での事ね。追放したから」

「それでどうするのかしら?」

「賀実と悠珂と話してたらちょうど、久しぶりにテーブルの上に置いた玩具で遊びたくなったからこのまま直行するわ♡」

「アタシも付き添いたいけど…」

「キトリエスにはお留守番を頼みたいの。もしこの玩具を使うことになったら使った後で…」

「そんなお土産が在るのであれば満足よ♡」

「「ウフフフフ♡」」



【性別逆転のゴブレット】


愛の伝道神ラブナシカが同性カップルのために大昔に作ったアイテムで使用者の性別を変えることが出来るアイテム。

愛の伝道神ラブナシカはこのアイテムを作ったことにより大昔に仕えていた主神(女性)の性別を変えて元に戻したが主神の怒りに触れてラブナシカは自身のマイノリティーを奪われて一度封印されている。大昔に壊れた。

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