戻ってきた日常?
「黒い影を退治した…だから今回は不問とする」
フィーバータイムした村のご老人たち→「はい…」
村のご老人たちが起き出して全員容赦なく正座させばあちゃんの説教が始まって二時間が経った。
「今度はカリスたちに処理してもらってからふぃーばーたいむを楽しみなさい…やっては駄目とは言ってないのだから」
「ふっはっは…それよりなかなかやるな俺とサニカの光を集め保存していたのだからな…正座といて良いだろう?サニカ」
「またコレをやるだろうけど、正座を解いていいよ…私はこの島のコアを見に行ってくるよ」
ばあちゃんは家から出ていった。
「ふはぁ~…なかなか長い説教だったわね~」
「サニカ様は昔から怒り出すと止まらないからな」
「ルトラウス様ワシらもまだまだじゃぜ」
「確かにな!俺たちですら思い付かないことをいつも考えるんだからな…」
「さてとワシしゃあ…鉄を打ってくる」
「マグナ…俺も行くぞ」
「!…そっか…もうあの時期なのねぇ~」
「ルトラウス様もう自由にしても良いですかな?」
「あぁ、いつもの生活に戻ると良い」
ぞろぞろと綺麗に立ち上がったご老人たち…皆反省してないな…このやり取りをずっとやって来たんだろうな~…。
「今日は何しようかな」
「ティルクス何か予定あるか?」
「オルセ兄さんどうしたの」
「この島に来れない筈の大量のワイバーンが大気圏抜けて近付いてきていてな、様子を見に行くんだが…」
「着いてくよ、夜はばあちゃんとじいちゃんの手伝いがあるからそれまでなら」
「よし決定だな」
「俺も空に住む魚を釣るのに向かうから序でに着いていくよ」
「テムル兄さんの持ってる釣竿…」
「空の魚を釣るのに必要でな」
「ミストルは着いてくるか?」
「僕はこれから父さんとシェリナと一緒に母さんの所に行ってくるよ…ティルクスは着いてきても無駄だから着いてこなくて良いよ」
ミストルが最近刺々しくなった…ポンとオルセ兄さんが肩に手を乗せて来た。
「本性が出てきたんだろう…アリンとソリンと付き合いだしたら本性が出てきたからな」
「乙女心がわからないからでしょう?」
「ミストル気を付けて行ってくるのよ?」
「うん」
「ミストル、帰ってきたら渡したいものがある気を付けて行って来てくれ」
「わかったから…ティルクスも気を付けてね」
「あぁ」
◇◇◇
「オルセ兄さんたちならワイバーンならイチコロだろ?テムル兄さんも来たんだ」
「普段からマグナじいさんやカリーナからアレ取ってこいとか言われて素材を狩ってるが…俺様の勘に何か引っ掛かってな」
「俺も居るし何かあったら…ってサニカさんも居たんだね」
「暇だから」
ばあちゃん…暇だからって…
「それに嫌な魔力も感じるから…私も今回は刀より魔法を使っての応戦になるだろうからね」
「ここから様子を確認しよう」
オレたちは島先端である…全体見渡せる場所に着いたそこで見たものは…。
「……なんかワイバーン燃えてね?」
「まぁここは大気圏抜けてるからな」
「こんな空間に魚居るの?テムル兄さん」
「居るぞ…しかも旨いコスモフィッシュと言う名前だ」
「燃えてるのは熱圏を抜けないとこの島に近づけないからね」
「誰か乗ってる?」
「あちゃぁあ!って言いながらこちらに向かってきてるぞ」
「サニカさんどうします?」
「ここから魔法を放って追い返せばいいと思う」
「重力魔法で落とすか【グラビティ・ダイス】」
「おぉ…落ちていくな~」
「一騎だけ向かってきてるぞ」
「後は私とティルクスのふたりで片付けるよ」
「それじゃ後は任せます」
「ここにはコスモフィッシュ居ないな…俺も場所を変えるよ」
ふたりは去っていった。
「ばあちゃん…アレって」
「ティルクスのストーカー2だね」
ワイバーンに乗っているのは例の不審者と同じ格好をしている別の人だった…ばあちゃんがアイテムボックスから小石を取り出していた。
「古代の武器のひとつを使って追い返そうか」
「石って凶器になるもんな、でも投げられないよ」
「ここから落とせば良いんだよ」
ばあちゃんが小石を下に向けて投げた…すると隕石の様に燃えて勢いが増した…そして諦めずに向かってきているその一騎に当たりバランスを崩していた。
「ぎゃぁああ!って叫んでるなアレ」
「バランスを崩して落ちるから放置でいいよ、水晶から覗こうかね今のオルシェルア王国の様子をね」
「見れるの?」
「初代国王…私の甥っ子から許可は受けてるよ、後の国王がなんと言おうと覗いていいぞってね」
「有能なのか?」
「どんなに賢王が生まれようと必ず何代かには愚王は生まれてくるから良いって言ってたよ」
ばあちゃんは水晶を取り出して魔力を注ぎ映像が浮かんできていた。