表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
新生クレイバール島の暮らし
538/555

1000年後のお話し 踊るマンドラゴラ流の送る会~残酷バージョン~

スマホ復活しましたので再開します。

不調の原因はバッテリーでした。


【クレイバール島】


《温室》


夜が深まった島にあるそれぞれの自宅で寝たふりして親の目を掻い潜り、夜の温室に忍び込んだ数名の子供たち…玖穏、ルミルチル、リマイス、ヴィアンヌ、糸羅、ジェサニアがとある儀式が開かれると聞いて今か今かと待っていた。



「ジェサニア、今日薬の材料にされるマンドラゴラを送る会が開かれるんだよな?」

「そう母ちゃんから聞いたし準備してたよ」

「サフィアさん…どんな準備されてたですの?」

「……なんか音楽のライブイベントに行くときの格好してたような」

「「「えっ」」」

「普段の魔女の格好じゃなくって?」

「うん…ライブイベントに行くときの格好」

「あのサフィアさんが魔女の格好ではないと」

「…皆、静かにしてください。踊るマンドラゴラたちと……大人が数名来てます」

「どこどこ?!(小声)」


すると玖穏がアイコンタクトで場所を知らせた。するとぞろぞろとライブTシャツを着てなおかつロックバンドのKIS○のメイクした大人たちがぞろぞろとやって来ていた。

それを見た子供たちは笑いを堪える組と引いてる組に別れた。



※小声で話してます。

「なんでロックの人たちがしたメイク…」

「サンバフェスティバルな時は特に化粧とかしてなかったよな?」

「してなかったですねぇ」

「髪の毛で誰の親なのか理解できちゃうけどもw」

「かっ母様が…」

「ベラリエルさんは踊るマンドラゴラたちの研究やってるから余計ね」

「…その割には山本先生は居ないんだな」

「私はここに居るよ」

「「「「「「?!」」」」」」



子供たちは悲鳴を出しそうになったが全員口を手で押さえて悲鳴を飲み込んだ。



「悲鳴をあげないとは偉い。私がマンドラゴラの送る会の話を聞いてた子供たちが何かしらアクション取るだろうなと思ってたから先回りしてたんだよ(小声)」

「山本先生、驚かさないでよっ(小声)」

「心臓に悪いよう…」

「…さぁ…子供たちヤバいのが始まるよ」

「「「えっ」」ヤバい?」



するとロックでメタルなメロディーが流れ始めた。



「んもう…山本先生、脅さないでよぉ~」

「格好からしてメタル系なのはわかってる」

「特に起きてな「ウギャァァアアア!!」

「ひっ!」

「なっなんですの?!」


すると子供たちは一斉に踊るマンドラゴラたちと大人たちがいる方を向くと。

そこで引き起こされた残酷で刺激的な出来事を目撃した。

かなり刺激的故に表現さえ自主規制です。

やってる内容のひとつとしてはギター使って踊るマンドラゴラを液体が飛び散りながらの粉々とか。



「今回は残酷なやり方の方か…初回でとんでもないのを引いちゃったなぁ」

「いっ嫌ぁあ!しかもフリルデーモンさんも来てますわ!」

「大人たちもフリルに混ざってなにしてんの?!」

「あわわ…」

「……………」

「ひっ!」

「……母ちゃんとフリルたち容赦ねぇな」



ジェサニア以外は足をガクガクさせその場に座り込んでしまった。



「じぇっジェサニアはなんで平気なんだ?!」

「普段から母ちゃんの魔法薬を作るの見ててこういうのは見慣れてるからだな。

踊るマンドラゴラを〆るのとか見てるし」

「おっお前ぇ」



ここにいるジェサニアの幼なじみたちはジェサニアの魔女の息子としての一面を知った。



「いつまで殺戮が続くんだろう?」

「今日は一斉収穫って言ってたから小一時間続くんじゃない?」



ケロッとした表情で話し合ってる賀実とジェサニアをコイツらと言った表情で見ている玖穏たちは早く…早く終われと心のなかで祈った。

結局の終わったのは賀実の言った通り約1時間後であった。

そして全ての作業が終わり大人たちが撤収した時にはジェサニア以外の子供たち意識を飛ばしていた。



「山本先生、コイツら気絶してら」

「まぁ…あれだけのものを見ちゃえばそうなるさ」

「それにしてもどうしてここまでの残酷なやり方のなんだ?」

「今回はマンドラゴラの涙とマンドラゴラが絶望した液体を使うからよ」

「あっ母ちゃん」

「我が息子ながら気絶しないとは流石ね」

「捌くのとか見てるし手伝ってるからな。こんなことやってよく他の踊るマンドラゴラたちに怨まれないよな」

「マンドラゴラを育ててるのは秘薬作ったりするためだからその辺は踊るマンドラゴラたちも理解してるのよ。鑑賞用の花じゃないとね」

「サフィア、【反転の秘薬】づくりは間にいそう?」

「んー…どうかしら…郁朔も手伝ってくれてるから夏祭りまでには間に合わせるつもりよ」

「出来そうになかったら連絡をね?」

「わかってるわ」

「山本先生、それで気絶してる玖穏とかどうすんの?」

「しれっと部屋に運んで寝かせておくよ」



こうして初回で残酷なやり方の送別会を見てしまった子供たちはこの事がトラウマになり暫くのあいだ、参加してた親やフリルや島の大人たちに怯えるようになったのであった。


サフィア・マルドレア・デイニシティー


種族 魔女

性別 ♀

現在 37

職業 魔法屋の店長

一人称 あたし

家族構成 夫と息子と祖先のマジェリルカちゃん


クレイバール島の今代の魔女で魔法屋の店長。

夫ハルキとの出会いは賀実とマジェリルカと三人でスペインを旅行していた時に出会った。

ハルキに一目惚れされ熱いアプローチを受けたが断った。

だがハルキは決して諦めずに、スペイン旅行中に押し掛け女房ならぬ押し掛け旦那をして見せ、さらにマジェリルカを納得させてしまった。

サフィアも熱意に負けて受け入れた。




ハルキ・フェルナンド・デイニシティー


種族 地球人(スペイン人と日本人のハーフ)

性別 ♂

現在 33

職業 主夫兼魔法屋のお手伝い

一人称 俺

家族構成 マイスイートハニーと愛息子


クレイバール島では主夫しながら魔法屋の手伝いをしている。

スペイン旅行をしていたサフィアに一目惚れして猛然なアプローチし断られたが、めげずに何度も何度も旅先に着いてきた。

最終的にマジェリルカを説得しサフィアをも情熱的に説得してみせた。

毎朝の日課として愛しの息子と妻にいってらっしゃいのキッスをしている。

愛息子ことジェサニアからいい加減やめてくれと言われてもやっている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ