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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
53/555

ふぃーばーたいむを嗜む爺さんと婆さま達

オレたちが出ていくとカリス村長とアリセアさんとコルエルさんが起き出したが宿に黒い影が現れ宿を荒らして寝ている村人を襲い出し応戦しようとした村長たちは失敗に終わる。

何故なら…


「夜はババアとジジイのふぃーばーたいむじゃぜ!」

「カリスたちにはまだ早いわ!」

「お前らは寝ていろい」

「ちょっ親父まっ……」


カリス村長はご老人Eにより受けた手刀を食らいゴトッと音をならし床に倒れこんだ…カリス村長は父親であるご老人E…エカールによって意識を刈られたのだった。


「あら…一発で落ちたわ~」

「ひっ…あのカリスが一発で気絶させられてた…やっぱりエカールさん相変わらず強いな…黒い影が危ないから俺たちが片付けてからじゃ駄目か?ご老人達よ」

「必要ないわよ~」

「ホントよ~」

「アリセアちゃんとコルエル君もまだ寝てて良いわ~?」

「手刀を放とうとする構えをするな!恐ろしい!」

「なら私たちは部屋で休ませてもらうけど~私たちで運べるの限られてるわ~」

「アリセア安心しろ、それならワシの魔法でちょちょいのちょいじゃ!」


村のご老人C(ケーディ)がはぁ!とイケテルポーズを取るとご老人たち以外の人たちが居なくなっていた。


「流石ケーディじゃな~」

「ワシはミスはせんぞ!」

「ふぉ~!」


ディスコダンス?だっけか突如ミラーボールが天井に現れたよ…村のご老人たちの密かな楽しみのひとつ…なのか?

…踊るスピード凄いな!いつも動きがのんびりしている爺さんと婆さまたちじゃねぇ!


「エレス君凄いわー!」

「ヒューヒュー!」

「ワシらも踊るぞ!」

「ふぃーばーたいむじゃあ!」

「ワシらの楽しみを奪うのは許さんぞ!」


黒い影も戸惑ってる…あれ?マノリ婆さん台所でなんか作ってないか?


ギュイーーーン!ギュイーーーン!とミキサーの音が響いてる…。


「サニカ様のりんぷん入り特製青汁の完成じゃぁあ!!」


ハイテンション婆さん(マノリ)が急に現れたぞ!しかもなんかやばそうなの作ってる!しかもばあちゃんの麟粉入りだと!ばあちゃんもなんか驚いてるし、私の麟粉って何?って言ってるよ!何あれ光ってる!青汁がめっちゃ光ってる!


「ふぃーばーたいむに黒い影は要らないのじゃ!これでも食らえ!」


ハイテンション婆さん(マノリ)がめっちゃ光ってる青汁を黒い影に浴びせたら、黒い影が急にその場でくるくると回りだしている。

回っている黒い影をみて他の黒い影が驚き戸惑っている!

掛けられた黒い影は「グギャァアアア!」と悲鳴を上げて弾けとんだ。


「マノリちゃん!ワシにも…ワシにもサニカ汁をくれい!」

「あいよ!」


タイミングがピッタリ合うな!意気ピッタリだよ!【サニカ様のりんぷん入り特製青汁】が【サニカ汁】に省略された。


「これでも食らうのじゃあ!」

「これ!ワンダン!ワシに掛けてどうするんじゃ!」

「スマン!…なんかいつもより光ってないか?」

「なんか体が軽くなったぞ!」

「流石サニカ汁じゃな!」

「サニカ様にバレたら怖いの~」

「説教されるかもな、ガッハハッハハッハ!」


ギュイーーーン!ギュイーーーン!


また何か作り出してるよ…夜のハイテンション怖いわー…。


「ナシュタちゃんは何を作っているんだい?」

「ルトラウス様の光の(もや)を使ったルトラフルーツジュースを作ったのぉ~」

「ルトラ汁か!良く効きそうだのう!」


おっおう…また省略されルトラ汁か…今度はじいちゃんの光の靄か……ここの爺さんと婆さまたちオレたちより凄いことしてない?じいちゃんの光は普通は掴めないよ…ばあちゃんの妖精モードの光の粉もな。


「この2つの汁を使ってしゃわーたいむじゃあ!」

「ヒューヒュー!」

「アスル君最高よー!」

「きらきら光って綺麗ねぇ~」

「光のしゃわーよ~」


ふぃーばーしているご老人M(アスル)は2つの液体を天井に投げて上からしゃわー状にして部屋に降らせた。

黒い影もドン引きしていたが生き残っていた黒い影に掛かりこちらも絶叫しながら消えていった。

ここに寄っていたのね…黒い靄を纏って先に消えたワナスもご老人達のふぃーばーをドン引きしながら見ていた…黒い影を回収しようとしたのか…失敗に終わってた。


「ふぉー!夜は長いぞい!」

「ルトラウス様たちが帰ってくるまでふぃーばーたいむじゃ!」


踊り狂っていたマグナ爺さんと先代の村長エカール爺さんの一声で更に盛り上がっていた。



◇◇◇



「今日のは一段とテンションが高かったな」

「黒い影を退治したのは良いのですが…やりすぎですね」

「普段より元気だな」

「起き出したら、説教と溜め込んでいるであろう物を回収しないと」

「老人会のまとめ役のナシュタさんやエカールさんまでもこうなるんだね…」

「オレたちにいつも飴ちゃんくれるマノリ婆さんとアスル爺さんが…ハイテンション老人に…」

「…まぁ全員無事で良かったな?」

「そうだね…被害は部屋が汚れただけだからね」


じいちゃんの言葉で締め括られた。


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