未来視と女人禁制の男子会
皆さんお久しぶりです。
内容としては1000年後と現在を行き来する形になりそうです。
新生クレイバール島の物語をお楽しみください。
【クレイバール新学校】
《高等科3ー1》
「…という未来視が見えてね。1000年は安泰じゃないかな?子供達も減少するより増えるし」
「へぇ〜…僕たちそれぞれの子孫を見たのですか。それに体育の授業で決闘…」
「相変わらず賑やかだけど決闘の止めに入った私達不老不死に対してクソババアとかクソジジイって言い放つくらいにはとても元気だね」
「えっ…オレ…1000年後の子供達にクソジジイって呼ばれてるのか?」
「今現在の子供達は礼儀をもって接してくれてるんだよ。心のなかでクソジジイババアって罵倒するくらいに留めてくれてるだろうし」
「えっ」
「プフフフ……悠珂…先生が動揺してる…ふふふ」
「俺らより年上になってしかも教員免許もいつの間にか取って教員か」
「ヴァレンガルド殿の出身の世界で実質30年ほど旅してたけど暇な時が多々あって。
浄化するにも一定の時間が経たなければ瘴気が現れなかったりしてたから」
「ヴァレンガルドが合流したのは旅を始めて10年目の時だな…旅を終えた時にはアイツも立派な中年王族になってたんだなぁ」
「中年王族……」
「悠珂たちは向こうで不老不死になったノ?」
「肉体の最盛期で不老不死になったな。不老不死になるのを見てヴァレンガルドは引いてたが」
「不老不死って誰もが憧れるものではなくなってきてるのねぇ」
「…ヴァレンガルドさんをお婿さんに迎えたのってもしかして継承問「ナニカに気付いた子はそっとして置いてあげような」…はい」
「今はすっかり馴染んだけども…来た当初はまだ少し影があったものねぇ…」
「そう言ってやらない。ヴァレンガルド殿が天命を迎えた暁には魂と肉体を元の世界に還す約束してるし」
「ヴァレンガルドさんはそっち系か」
「今は子育てで忙しいから考えてる暇は無さそうね」
「そういえばコナルヴィア。弟くんどうなの?」
「あーしと違ってルファーナちゃんのダークエルフの血が出たから両親もシファイスに少しだけ手を焼いてるわ獣人の子の育て方と違うから」
「ハルさんとイダルベールさんの所にも子宝が来ましたからね。ペレメイアはドライアドの半妖精だからすっごい美人に育つだろうなぁ」
気まずそうにしていたクラスメイトたちだが新たしく島に誕生した子供達の話題で一気に雰囲気が明るくなった。
「それに詩子さんも不老不死を掛けられてるからお祖母様化するだろうし」
「だな、詩子が異世界で不遇な扱い受けてた魔法使いを自身の旦那として血の繋がらい子供ごと引き取り子育てしながら魔術の研究して主夫させてるからな」
「この子たち、紫蘭先生の所と同級生だからなかなかに面白いことになりそうね。コレからの事でwktkが止まらないわ」
「コホン、賀実先生、話を戻すけど1000年後の島は比較的に変わってたりする?」
「【異世界リンクネットワーク】施設が出来てた」
「えっ!遂にこのクレイバール島にも地球以外のネットワークが普及されるの?!」
「1000年後は確実に普及されてたよ。なんでもかんでも調べられるようになるからこそ、君達がもっている純粋さを持たない【ボーヤ達】がクレイバール島に蔓延るんだろうなぁって思ってる」
「なかなかに毒を吐くなぁ…おれらの新たな先生は」
「ねぇ、今の時期から普及されない?」
「その話はラブナシカにも通してるけど…ネットワーク入れて島の治安が荒れる事を懸念してるからねぇ」
キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴った。
「あッ…雑談で授業終わったワ」
「教える範囲はもう終えてるから別に大丈夫」
「それじゃあーしは家に直行するわ」
「おー…またなコナルヴィア」
「それで賀実…じゃなかった賀実先生」
「もう学校終わったからいつも通りで良いよ」
「それなら…今日、女子は天体観測する事になってるけど、どこに集合?」
「相変わらずの学校の屋上でやるし、来れる人だけ来てくれればいいと言ってあるのと、用事が出来て来れなくなったらちゃんと連絡してね」
「了解ー」
「それと男子どもは今日、わかってるな?」
「わかってるよ。半年に一度ある女人禁制の男子会だろ?今回も集合場所は薔薇色のお宿だろうし」
「ちゃんと来いよ」
「はいはい」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【薔薇色のお宿】
《食堂》
「旅から帰ったら…弟に婚約者を寝取られさらに王位継承までも取られてたのは流石にキツかったし……父王に旅の同行を命じられた時に分かっていたが、それでも直視で見るのはやはりキツかったな」
「ドロドロやんけ」
「ヴァレンガルドさんってすっごい優秀な方なのに…どうして…」
「婚約者に関しては私と婚約しているというのに弟の方に好意を寄せていたのが見え見えで苦笑いしか出来なかったよ…優秀なのが気に入らなかったのかも知れぬな…傀儡に出来ないのが嫌だったのかもな」
「王が優秀なら国は安定するのに傲慢貴族って奴は……弟と婚約者には隠せよって思わなかったのか?」
「思ったし、注意したが駄目だったな。旅を終えての私の扱いに対して妻に「このまま世界を飛び出しちゃいなヨ☆」と言われた瞬間にこの世界と国を捨ててやると思い切ったが…慣れるまでは…本当に良かったのかとモヤモヤしてたがココの生活楽しいから今は無いな」
「……ヴァレンガルド殿」
「貴殿らの様な者とこうしてノンビリとした生活をしていて良いのかとソワソワしてしまうのはまだ抜けきれないがな」
「まァ…どの世界でも権謀術数が蔓延るであろう王城に居たから余計かもナ…王族が伴侶としてこの島に居た時はこうやって同性同士の話し合いを取り持ってたらしいシ」
「そうだな…」
「白虎…いい加減、元気出せよ」
白虎は元気出せよと言った隆太郎の方をちらっと見たが直ぐに目線をずらした。
「…自分の子供が大好きにはまだまだ時間が必要か…白虎は特に」
「まさかクートが13で自立してなおかつ、お婿さんに行くことになるとは…誰も思わなかったもんな」
「それを言わないでくれっ…ヴィレルドさん、ノディリエさん……」
「まだダメージ受けてんのかイ」
「クートが婿に行った世界はとても名誉な場所なんだぞ?なんてたって神の領域とは別の【神界】と呼ばれる数十万年という永く生きてる強者ですら【神界】行くのに許可が必要な世界だからな?」
「……双子の留学先にその【神界】のお姫様が来てるなんて思わなんだよな(……まさか俺の姪の娘に一目惚れされるとは…な)」
「でも流石【神界】のお姫様だよな…洗練潔白でかなりの美少女だったな。お婿さんにくださいと挨拶しにココに来たもんな」
「キユクは何とも言えない表情をしてたけど最終的におめでとうって言ってたが……白虎は始まりは固まってたけど最後は静かに泣きながらだったもんな」
「普通に泣くわ!まだ13なんだぞ?……25までは家に居てくれるもんだと思ってたんだからな」
「うーん…この自分の子供大好きちゃんめ」
「でもキユクも白虎の扱い上手いよなァ…最後の方は「ボクが最後まで隣にいるだけでは駄目ですか?」って言って白虎に迫ってちゃんと父と子の別れをさせたもんナ」
「それを言われたら何も言えないよぉ…キユクとは結婚式の誓いで死が二人を分けるまで共にいると誓ったんだからぁ……うう」
「……あ…だいぶ酔が回ってきたな、強いの飲み過ぎだぞ…全く」
「…先に酔っ払って敷物の上で転がせてるフィリムとは別の場所に寝かせないと」
「……フィリムは白虎より質悪いな。クートの結婚の件から莉糸の結婚に事で散々俺らに絡んできたしな」
「アレはウザかったナ…おれの所も娘二人だからどちらかが婿を取って来てくれるであろうかラ…まっ男女共に見る目が肥えてるのがこの島には5人は確実にいるからナ…その5人が満場一致でクートの婿入り先のお姫さんを認めたんだから心配ないし大丈夫だゾ」
「zzz」
「あっ駄目だ寝たぞ」
「…………」
「まだまだ夜は長いからな……ソファーにでも寝かせとくか」
「おう」
男子会は深夜の3時までいたのだった。




