表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
永い旅路
519/555

幻の大陸ムー大陸

【地球にある自宅】


《リビング》


「ん〜いい天気ねぇ……あらリビングに既にアタシ意外の全員が集合してるじゃない」


キトリエスは特に賀実とまつりが引いた表情をしながらテレビを見ているのが気になりキトリエスも見た。


『本日、午前3時に太平洋のど真ん中に大陸が突如として隆起して現れ、全人類に対して【ムー】の長を名乗るものによる宣戦布告が1週間後と定められ、緊急で国連の議会が開かれ全世界の軍を全て合わせた連合軍とすることが決議されました。


そして緊急配備が世界各国で行われる中でも全ての国の協力により海外で暮らしていた者達の自国への帰国を促しております。


現在も全世界の空港や港でパニックが起きさらに備蓄するための買い物客による全世界でパニックが起きております。

この事態により政府の要請で治安維持をするために全国の警察が総動員されこの事態を落ち着かせようとしています』


上空からのテレビ中継されどの場所もパニックになってる様子が映し出されていた。


「昨日今日で何があったのよ」

「コッチが聞きたいよ」

「キグルミがようやく脱げて帰れると思ったのに」

「愛丸ちゃん、悠珂ちゃん。クレイバール島に戻れるわよね?」

「それが魔法事態を使えなくされてるわ」

「えぇ?!」

「だから賀実とまつりがさっきから「やっやべぇー」と引いた表情してるだろ?」

「備蓄は大丈夫なのよね?」

「それは大丈夫。私と賀実と悠珂のアイテムボックスに大量の食料と生活必需物資は大量に入っている」

「たぶんだが魔法に関してはムー大陸の長様とやらの秘術によって阻害されてるが正解だろうな。宣戦布告が行われないと魔法を使うこと事態、無理なんだと思うぞ」


するとサイレンが山の中にも流れ、自治体による避難に関する放送が行われ始めた。


「それで避難するの?」

「いや、オレらはしない」

「でも結界すら張れないよ?」

「魔術の方の結界が張れないが正解だよ」

「えっ他に張れる方法があるの?!」

「日本古来のやり方の方だな」

「あぁ…ソッチのほうか…それでどう張るの?」

「私有地丸ごと結界を仕込むつもりだが…どうしようか?結構な距離あるから…従魔に乗って移動だな」

「それじゃ始めようか」


家の留守はまつりと愛丸と紫蘭とキトリエスに託して悠珂と賀実は私有地に結界を施すために外に出た。

外に出ると物々しい雰囲気が山全体を包み始めているのを感じ取った。


「ここまで物々しくなるとはな」

「まさに世紀末な世界になりそうだ。日本の八百万の神様達もかなり大慌てだろうね…場合によっては身を隠すマントとか身に着けたほうが良さそうだ」

「それにしてもムー大陸の長とか言ってたが…オレらは古代文明とか突っついたりしてないよな」

「海とかは荒らしてない。私たち以外にも異世界に転生して山に置いてきた輩みたいに里帰りしてるのとか居るからその辺りに当事者が居るかも」

「だなぁ…オレらに出来ることは事前の準備とかして備えるくらいだもんー


話している途中だが何処からともなく悠珂の頬に何かが掠め血が流れた。


「!」

「なったんだ?!」

「蓬」

『はーい』 

「悪いけど範囲に何か居ないか嘴の超高感度電気センサーで調べてもらえる?」

『うん!』


蓬は超高感度電気センサーをフルに活用した。

賀実は蓬が何か居ないか調べているうちに悠珂の頬の傷の手当てをした。


『………?』

「もしかして誰も居ない?」

『ひとやましべたけど、どうぶつとかいきものがいないー』

「1週間前の出来事が起こる前は居たよね?」

「あぁ…カラスとかいたぞ」

『でもいないの』

「…コレから起きるであろう天変地異を感じ取ったか?」

「だとしたら向こうさんの本気度が物凄いことになってる」


ふたりは黙り込んだが。


「出来る限りのことをやろう」

「こういう時は手分けした方が早いが、今回はまとまって移動しよう…なんか妙な胸騒ぎがする」

「わかった。蓬はこのまま私の肩にいつも通りくっついて何か危険を察知したら教えてくれる?」

『うん。でも、きけんがくるまえにわたちのどくでとかしてやるの』

「頼もしいな」

「譜月を召喚…」

「いや、今回はベルネクローネに頼もう。二人乗り出来るし、空飛んでの移動のほうが速いしで見られたら見られたで都市伝説にしてやろうぜ」

「今回は君に従うか…」


悠珂はベルネクローネを呼び出しふたりで背に乗った。


『…なんか妙な感じがするわね…本当に地球なの?悠珂の冗談じゃないのよね?』

「クローネすら感じるか」

『何かあったの?』

「実は…」


賀実から今朝あった事を聞いた。


『…幻の大陸ムー大陸が急に現れて、しかも長も出てきて全人類に喧嘩を売ったですって?』

「全世界に自動でムー大陸が出てきた映像とムー大陸の長の演説が流れて世界中でパニックになってるな」

『フェイクニュースと疑わなかったの?』

「それの確認のために地図アプリに人が殺到してサーバー落ちして検索できなくなってる」

『…………人間って』

「でもそれが人間だよな」

『…取り敢えずこの山に結界を張るのでしょう?ならさっさと張りに行くわよ』



ベルネクローネに乗り移動を短略しその日のうちに古来から伝わる結界を張った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ