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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
永い旅路
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レッツ・ダンシング!

【クレイバール島】の建物はブラウニーとフリルデーモンさん達の尽力によって病院、学校、蠱惑図書館、薔薇色のお宿、神社、牧場地、アシュクラフト家の屋敷は無傷で残った。 


工務店、雑貨屋、呉服店、鍛冶屋は島民が暮らしている生活空間だけが消滅しただけで作業部屋だけは無事だった。

カフェ、花屋、鮮魚店、人形の館、一般人的な島民の家などは何一つ残らず消滅し、森や草花も消滅し地上は荒廃していた。


フリルデーモンさんは今回の極大爆破魔法から重要な建物を護りきっただけのことはあり、結構な人数が深いキズを負い休眠モードに入った。

ラブナシカ同様に無傷だったフリルデーモンさんもいて今回の件で殺る気スイッチが入ったそうで警備隊が必要がなくなるくらい活発に動き、クレイバール島の復興はつつがなく終わりそうである。


そして人形の館が呪物ごと消え去ったのを見てビビリな島民たちは少々寝つきが悪くなったそうである。




《クレイバール病院》


賀実はいつ溶体が変わるか分からないくらいには内臓がボロボロになってるために入院生活させられ、学校に行く前にロディンナに定期検診のためにクレイバールの処置室に連行された。


「コレでよし…新しい包帯に変えたよ」

「ありがとう」

「それで身体の不調とかはないかい?」

「大丈夫」

「………………」

「いっ」

「やせ我慢してるみたいだけど?」

「傷口を包帯越しとは言え直接触られれば痛いよ」

「それで魔力回路はどうだい?」

「壊れてはないけど、故障してる状態らしい」

「らしい、ねぇ」

「マジェリルカたちですら故障してる状態かもしれない、でも魔力循環できてるから朝と夜に1時間の魔力循環しろと合う度に言われてるよ」

「魔女たちすら原因がわからないとなるとはね…人間の体って本当に不思議なもんだね。

もう行っていいけど、今日のダンスの授業で少しでも身体が痛むようなら休みなさいね?」

「わかった。…包帯の処置ありがとう」



賀実はお礼を行って処置室から出ていったタイミングでラタムがやって来た。



「ロディンナ、ありがとナ」

「良いんだよ。こういった場合の処置をするのがアタシの役目なんだから…女性陣の包帯とか傷口を見るのもね」

「あァ…ロディンナは最高の妻だヨ。君は本当にどれだけの時間が経っても心も身体も綺麗ダ」

「ふふふ、そうかい?」

「あァ」





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




【クレイバール新学校】


《体育館》


体育館の中心で見惚れるダンスを踊るラブナシカを見て子供達は唖然とし、普段のテキトーな踊りではなく正真正銘、見惚れるダンスを踊っていた。


「ラブ先生ってちゃんと踊れるんだ……」

「普段テキトーにくるくる踊ってるのではなくちゃんと振り付けがついてる奴やん」

「そういえば…ラブがちゃんと振り付けのあるのを踊ってるのを見るのは始めてか」

「そうね」

「【愛の伝道神】を名乗るだけはあるんだよ。ダンスって一人でも出来るけど、ペアダンスとかあるからコイツいいなと思った相手に触れられるし」

「下心満載じゃねえか」 

「…ラブは本格的な踊りでは下心満載で踊ることはないけど、テキトーに踊ってる時はするけど【最古の薔薇神様】に直接教えを受けたからその誇りを穢してなるものですかという心意気はまだ残ってると思う」

「…【最古の薔薇神様】か」


話し込んでいると最後のフィニッシュまで終わった。


「こ〜ら。ちゃんとアタシのダンス見てた?話し声が聞こえてたけども」

「最後のターンからの決めポーズ最高だったわ」

「……見てたならアタシとのワンツーワンでの予習はナシで良いわ」

「ラブ先生それでペアダンスの相手はどうやって決めるんですか」

「今代のアナタ達は男女共に仲が良いから男女のペアでも大丈夫だから組みたい人と組むと良いわ。

踊りたい相手に花を贈りなさい」


すると男女共に花を懐から出して踊りたい人の元へ向かっていった。

見事に被ることなくペアが決まった。


玖寿とルフェルニカ、日葵とエトシェリカ、レンカと莉糸、悠珂とラローネル、賀実とコナルヴィアの組み合わせとなった。


「こんなにも呆気なく終わるとは…もっとこう争いって起きないものね」

「やりあえってか」

「そこまで言ってないわよ」

「まぁ…ダンスのペアに関しては凄かった年もあったもんな」

「予想できるようなできないような」

「うふふ、年下組は人数的にクーナとクートを混ぜてになりそうね」

「それでダンスと行っても何を踊るの?」

「宮廷ダンスかしらね。科学が進んてる世界よりファンタジー世界の方がまだまだ多いから」

「そもそも王宮に上がることなくね?」

「本格的な奴はやらないわよ。嗜んでますレベルでいいの学校の授業に入れてあるやつだから」

「……話し込んでないでやりません?」

「そうね、それじゃまずペアになって一定の距離を取ってからね」



ダンスの授業はラブナシカが満足いく結果で終えられたらしく運動神経がそこそこの生徒たちはホッと一安心して胸を撫で下ろした。



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