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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
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帰還パーティーと…

「うぅ…テスの馬鹿!」

「いかがわしいことはしてないぞミストル…そう言う事は結婚してからだろ」

「そう言う所はサニカさんの教育の賜物ですね!」

「そんなことをしたらアルーヴさんとばあちゃんに殺されるわ」

「でも僕の!」

「それくらい良いだろう、そうしなければミストルは答えてくれなかっただろ?」

「うぅ…」

「さてと戻るか」


◇◇◇


「ようやく戻ってきたね」

「バレてた」


じいちゃんがばあちゃんに土下座させられていた。


「ティルクスはそこまで馬鹿をヤってないよね?」

「ばあちゃんが想像している事はまだしてない」

「僕のファーストチッス奪われたけどね」

「しょれくらいはしゅるだろうなぁ~」

「父さんが酔っぱらってるよ…てっきりそのままヤることやると思ってたけど」

「シェリナ、後で僕とゆっくり話そうね?」

「へい…」

「サニカさんの教育は凄いですね」

「そこら辺の教育に対しては徹底的にするよ」

「ふたりはどうするんだ?」

「結婚を前提にお付き合いしますよ」

「ばあちゃんオレは独り立ちするから」

「何だと!」

「そうなの?ティルクスも独り立ちするんだ」

「決めたみたいだね」

「サニカは知っていたのか…どうして俺に教えてくれなかったんだ」

「でもこの山からは降りないよ、トルヤ兄さんたちみたいにこの村から何時間の辺りにオレの家を建てるよ」


やはりじいちゃんは泣き出した。


「なら、私から家をプレゼントしよう」

「うぅ~…ぐすっ」

「…いつまで泣いてるんだルトラウス、私たちの末息子が独り立ちしようとしてるんだよ」

「サニカが淡白すぎる~」

「執着してどうするんだ…ひとりの男として巣立って行くんだよ、それにティルクスは村からは出るがこの山で暮らしていくって言ったんだ、いつでも会えるだろ」

「俺は心配なんだぁ~」

「おっ!ティルクスも遂に独り立ちか!」


テムル兄さんたちがこっちに来た。


「あらあら~そうなの?」

「ついに私たちの行商一団の仲間入りかしら」

「ティルクスはどこに所属する?」

「オレは狩りか薬売りかなと思ってる」

「でもティルクスって料理も上手いのよね」

「行商に行くとき今日は薬屋、今日は料理店と言うように変えれば良いんじゃないの?」

「ばあちゃんとじいちゃんがやってるやつか」

「それとも自警団にはいるか?ティルクス」

「オルセ兄さんだ」

「それも有りだな…」

「そこら辺はゆっくり決めろ…所でテムルもいい加減身を固めろ」

「まだいいから」

「俺様の子供と同い年にしたいから」

「それならトルヤもそうだろ!」

「ワイに話題を投げるなテムル」

「全くあんたたちは…」

「いつもの事でしょ?ラミー」

「そうね、アリン」

「なら、お祝いしないとね?」

「しょりんの意見にしゃんせぇ~」

「カリーナは少しお酒を抑えないとよ…」

「ミリアも少しは外に出なさいよ」

「私は夜型だから…」

「まだまだ続きそうだから料理作りに行こうかね」

「今は楽しむぞ~!」

「じいちゃんのからげんきが痛々しいよ」

「テス僕たちも行こう」


オレはミストルと恋人繋ぎをして賑やかな所に向かっていった。



◇◇◇


《火天の宿屋兼ルミナレス本宅》


「皆飲んだな」

「酒に強いのしか残ってないからね」

「シカナ、こちらにも毛布くれ」

「はいよ、アルーヴ…アンタはもう回復したのね」

「しくしく…」

「ルトラウスさんも悲しいのはわかりますが…俺の方が重症ですよ…」

「なんか、すみません」

「いずれはミストルは俺たちの元から旅立つ…まぁティルクスの事を考えると遅くはないがー」

「「「「!」」」」

「何か空島に侵入しましたね?」

「父上も起きているのですね」

「サニカ母さんとルトラ父さんも気付いて結界を強化してましたね…ですが侵入者を見つけられなかったので遠くで寝ている者を回収してました」

「流石バルセイルだな」

「誉められるって良いですね」

「すり抜けて侵入してきたと言うことは元村人の……厄介だね」

「さっさと回収して良かったな」

「…ティルクス付いてくるかい?」

「えっ…ばあちゃんたちの結界を越えてくるなんてヤバい奴だろ?オレが行ったら足手まといになるよ」

「逆だよ…ティルクス見ておくといい、堕ちるとこまで堕ちた馬鹿をね」

「長生きであることが時々嫌になるときが有りますが…この村で生まれ育つ子供たちを見ていると楽しいですよね…それに早く行ったらアネットにボコられます」


シカナさんやバルセイルさんそれにばあちゃんが話している内容からすると元はこの村で育った人が長生きであることが嫌になり何かしでかしたと言うことだよな?


「僕も見に行くよ」

「ミストル起きてたか」

「うん」

「キツいぞ~ミストルとティルクス」

「なんだい、ヒュース起きてたのかい」


ヒュースさんが綺麗に起き上がってきた。


「俺っちの最愛の妻たちだけで行かせるわけないだろ」

「ヒュースも来れば多少違うからな」

「…寝た振りしているのに言っとくよ?ガチで寝ているのが起きたら外に出さないように見ていてくれ…酔っ払っている状態が勝てる相手じゃなさそうだから頼んだよ」


するとティアさん、トルヤ兄さん、アリセアさん、ソリン姉さん、オルセ兄さん、カリス村長、コルエルさんが手を上げ「気を付けて行ってらっしゃい」と言わんばかりに手を振っていた。



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