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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
【勇者卒業の章】
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元村人が暗躍している?

麓の村 シルトフォール


朝早くから村人全員が広場に集まり村長の合図を待っていた。


「これより侵入者の待遇を決める話し合いを始める」


ラミー姉さんが合図をして一番先に口を開いた。


「発言良いかしら?」

「良いぞ」

「この人たちが果樹園を荒らしたってホント?…母さんに被害がなくて良いものの…外の国の王たちはこの山に行くなと法律作っているわよね?」

「あぁ…50年前にワシの爺さんとルトラウス様とサニカ様が一方的に結ばせたのがある」

「最近増えてるよね」

「見せしめにこの者たちを使うか?」


この発言を聞いた侵入者達が怯えていた。


「俺たち何をされるんだ」

「何なんだよこの村人…普通じゃない」

「村人にオレの鑑定スキルが効かないなんて!」

「侵入者ども!うるさいよ!」


シカナさんが檻をオタマで叩くと壊れることはなかったけど少しへこんだ。


「「「ひぃ!」」」

「マグナ爺さんに後でオタマを直して貰おうかね…ヒビが入っちまったよ」

「シカナさんあたしの力作壊さないでよ?そのオタマ、アダマンタイト製なのに良くヒビを入れられるわね…」

「そんなもんかねぇ?檻の事は悪かったわね!カリーナ」


ガッハハと山賊の様に豪快に笑っていたが、そこにじいちゃんが爆弾発言を言った。


「最近侵入者が増えている原因の目星はついてるんだ」


ばあちゃん以外の村人全員が「えっ」て言ってじいちゃんが話した。


「この村を出ていったバカどもが裏でこそこそしているみたいなんだよ」

「それぞれの住みかに籠ってる六体居るエンシェントドラゴンに仕えているんだっけ?」

「あと神殿作ってたよね、そのエンシェントドラゴンが籠ってる場所で」

「あぁ…親の職業を継がなかった中二病どもか」

「今は中二病じゃないわ、教祖様よ」

「あいつらも無駄にレベルとステータスだけは高いからな」


テムル兄さんは相変わらず言い方がキツいな…リシア姉さんも意外と煽るんだ。


「どうするのこの人たち…もしかして被害者かもしれないの?」

「いやそれはない外の国では子供の頃からこの山にはSランクの冒険者が束になっても敵わないヤバいのがいらっしゃるって教えるから絶対にない」


前回は気付いてなかったけどこの村はとても凄い実力を持つ人達が暮らしてる。

おれが純粋な人間だから普通の生活をさせるために村の人達が協力して隠してたんだなってよく分かる。

でも今回は全部見せてくれてる村に馴染めるようにと。

この時ティルクスは気付いてなかった…既にこの村に馴染んで、村の中でも屈指の実力を持っていることに。


「所で待遇どうします?村長」

「…この者がこの村の付近で何をやったか手紙を書いて外の国々に送ってこやつらの出身の国に送ろう」

「その方がこやつらに取っても罰になるだろう」


村人全員で話し合いひとつの国に押し付けるのは止め、ここ五年の間で起きた各国の侵入者のいざこざの事も手紙に書いてそれぞれの国に手紙を送ってから侵入者を送還した。


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