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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
永い旅路
484/569

ダンジョンコアが造れた

【クレイバール島】


《薔薇色の宿屋 前》



「愛丸の意見を最大限にしてみたぞ」

「なんか……ピンクの…この島に異様な色の建物ができたわねぇ…」

「………うわぁ」

「あら良いじゃない♡」

「この宿屋の管理は愛丸とフリルデーモンたちに管理は任せるか」

「直さないんかいっ!」

「いや、もう囮としてこの宿屋が使えるだろうし、自動で宿屋をピッカピカにキレイに出来ないからな。

フリルデーモンたちって家事が出来るよなー」

「お世話するの好きな子たちの集まりだものそれに時間はいっぱいあるんだから極めるわよ」

「確かに。島の子供たちのお世話を頼んだぞ」

「えぇ、任せて」

「何かするとか心配とかは?」

「酷いわね〜そんな事はしないわよ」

「それに関しては長年の信頼があるから心配はしてないぞ」

「この島の子供たちはアタシにとっても可愛い子供たちだから、そういった対象にはならないしそれこそ生まれた時から知ってるから一部例外がでなければ護る対象ね…それにお節介しちゃうのも含めてね」

「オリジンスキル…ヤバくない?」

「どうした、賀実」

「宿屋に使う家具を作ってたら【ダンジョンコア】ができちゃった」

「「えっ」」



賀実は宿屋に使う家具を【オリジンスキル】を使って作っていたが。



「【ダンジョンコア】って貴女…家具はどうしたの?」

「それならもうとっくに出来て、愛丸の護衛として残ってるフリルデーモン3人に運んでもらったよ」

「あら」

「まだフリルデーモンが居るの?!」

「フリルデーモン全員で地球に出張するわけないじゃないか。この島の子供たちや諸事情で人間になってる愛丸を護衛するのに実力者が残っているのに決まってるよ」

「「……………………」」

「ということは宿屋の部屋に家具を設置してくれてるのか、紫蘭が宿屋の耐久性を調べてオッケー出してたしな」

「家具の配置が終わったと連絡がきたら島の子供たちを【薔薇色の宿屋】の方に運び入れないと」

「そうだな」

「子供たちを運ぶのはアタシたちでやるから賀実は貴女が造った【ダンジョンコア】に触れて中に入って調整してきなさいな。

場合によっては前と変わらない生活が出来るかもしれないわよ」

「わかった。どうなってるか調べてくるよ」



すると賀実は手に持っていた自身で造り上げた【ダンジョンコア】の中心に触れると身体が消えてコアだけがポスっと地面に落ちて地面に落ちてるそこら辺の石に擬態した。



「マジモンの【ダンジョンコア】じゃねえか…なんちゅうもんを造ったんだ賀実は…」

「ボクもオリジンスキルの恐ろしさを改めたよ」



悠珂とまつりがドン引きしている様子を見て詩子は驚いた。



「貴方たちでも驚くことがあるのねぇ」

「当たり前だろう…ある意味、小さい自分だけの世界を魔法や魔術を使わずに創造したような物だからな」

「……アタシはまだ魔術や魔法を本格的に学び始めたばかりだから悠珂の様にまだ理解してないからそこまでわからないけど」

「詩子も魔術や魔法を知っていけばいずれわかるよ。賀実がやったことに関してね」

「そっそう」



地面に落ちたダンジョンコアを四人で見ていたが、宿屋内に家具を設置し終えたとフリルデーモンたちと紫蘭が四人に知らせに来た。



「それじゃ子供たちを運び入れちゃいましょ」

「あれ?賀実は?」

「やるべきことをやりに少し席を外してるわ」

「そっか」

「愛丸姉様のお部屋についてはアタシたち手を出してないから好きにデコっちゃって☆」

「ありがとう。アタシの可愛い義妹達たち♡」

「「きゃー♡愛丸姉様に褒められちゃったわ♡」」



フリルたっぷりのピンク色のスーツを着た、くねくねしている美丈夫たちを見て詩子は白目を剥いた。



「イケメンなのに語尾とか言動がっ……!」

「この場所に暮らせば慣れるぞ」

「慣れたくないっ」

「話し込んでないでこの島の子供たちをそれぞれの部屋のベッドに運ぼうよ」

「オレが魔法で」

「ここは手作業が良いわよ♡」

「うおっ!急に目の前に現れるな」



フリルデーモン三人組の一人が悠珂の目の前に現れたが、即座にシュッと元の位置に戻った。  



「うふふ。やっぱり初心な男は良いわぁ♡」

「…」

「ほら始めるわよ」

「「「は~い」」」



フリルデーモンたちは島の成人男性ふたりを軽々とヒョイッと持ち上げて運び始めた。

悠珂がまつりと詩子に身体強化を掛けて自身も成人男性をヒョイッと一人持ち上げて運び始めた。



「悠珂は身体強化を自身に掛けてないわよね?」

「掛けてないよ…どれだけ身体能力が上がったんだろうね」



全、島の住人たちを運び終えて一息ついた所で賀実が頭をアフロにして戻ってきた。

それを見た悠珂たちは愛丸とフリルデーモンたちが用意してくれた焼き菓子とお紅茶を嗜んでいたが数名がお紅茶をふいてむせた。



「どうしたんだ…そのアフロは…」

「ダンジョンコアの守護者とヤりあって従わせられたから拠点を作って帰ってきた」

「ごっご苦労さん…」

「それでどうだったの?」

「コレからちょくちょく拠点を整備していけばあの宿屋と変わらないかもしれない。

畑とか作れたから量産してみてだね」

「ちゃっかり畑も作ってる…」

「地球のフリルデーモンたちにこの事を連絡して、ひとまず【ダンジョンコア】の様子を見てみるか」

「………」




地球に居るフリルデーモンたちに連絡を取ると強者たちに関してはこっちらで対象しておくからゆっくりしてきなさいと言質を取ったので【ダンジョンコア】の様子を見ることにしたのだった。




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