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元勇者の転生人生記録  作者: 冬こもり
永い旅路
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仲違いしとるやん!

【秘都ノ高校】


《2ー1》


「…先生…どうしたんだ?」

「君たちと同じく……寝不足なだけさ」



あの後3人は寮の自室に戻り寝ようしたが眠れず朝食を取って学校に出戻りしていた。



「週一で悪夢見てるとボヤいてる鍛冶屋敷の事を笑えなくなったよ」

「なんでだ?」

「遂にボクも筋肉隆々なブーメランパンツ穿いてるイケメンな輩に神輿に乗せられてワッショイワッショイされる夢を見ちゃって」

「…その人どんな感じだったの?」

「これぞワイルドイケメンって感じ……って愛丸さんどうしたのそれ!」 

「目が覚めたらコレになってたの」

「えぇ…着替えとかは?」

「それが出来たらやってるわ」

「着替え不可なんて聞いたことないよ……秘都神社でお祓い受けたら?」

「それなら先生も受けたら?」

「いやーボクは平気だよ。悪夢を見たと言っても今日が初めてだったし……続くようなら受けるよ。

今日は皆共通で寝不足だから自習の時間を少し多めに取ろうかな?

一学期と二学期に教えるべき範囲とか君たちが優秀だからもう終わってるし…プリント問題を沢山コピーしてくるから待ってて」



それだけいうと先生は教室から出て行った。



「愛丸、先生の夢に出演てないよな?」

「出演してないわよ」

「昨日の影響だよね」

「そうでしょうね…肌艶に影響が…」

「閣下化してるんだから調べようがないだろうが」

「煩いわよ?」

「秘都神社に今日行くか」

「どうしたの?」

「ヤバメな呪いとかの類いはもう気まぐれな大神様が持ってたから例の木とかに残ってるやつの後処理してもらおうかなと」

「今は良くなったとしても放置しとけばまた影響が出てくるものね」

「そうだなオレ達の現状を見てもらうのを含めて行ってくるか!」



何事もなくこの日の学校の時間は終えて【秘都神社】に向かっていった。

そして神社につくと異様な光景が広がっていた。



「「「……………………………」」」

「お前たちはいつもこういう時にいつも来る」

「よく見たら愛丸は我々と同じことになってるな」



神社につくと巫女さん含めてこの神社に勤めている方々ことごとく全員が愛丸同様に閣下化していた。



「何がどうなってるのこれ」

「ワシらが知りたいわ」

「昨日の夜に良くない事が起きていたのは知っていたが…何故か外に出られなかった」

「珠輝様がお前たちを待っているから本堂に向かいなさい」

「わっわかった」



案内役に案内されてここの神社の主である珠輝の元へ向かっていった。
























【秘都神社】


《本堂》


「……普通だ」

「私だけが変わってないから驚いてるかもしれないけど…私以外が閣下化してるから異世界に迷い込んだんじゃないかと混乱したわ」

「でしょうね」

「私に会いに来た理由はわかってるわ。悠珂と賀実に加護を与えている方が今さっき私の中に宿ったから」

「えっ」

「尋常じゃないほどの雰囲気からして緊急事態みたいだからすぐに変わるわね」



するとここの神社の主である珠輝は目を瞑ると深夜に遭ったばかりの【気まぐれなる大神】に変わった。



『つい数時間ぶりじゃな』

「何があったの?」

『お前たちには言ったな?【始まりの至りし竜】が静観していたと』

「オレと賀実が転生する前に言ってたやつだな。それが何かしたのか?」

『………もし、過去へ戻れたならお主らは戻るか?』

「どういうこと?明確に話してくれないとわからないよ」

『転生前の体に戻ることは出来ぬが、お主らの島が消される以前に戻れたらどうする?』

「…………………もしかしてだが逆転出来るのか?」

『でもコレは一発逆転の賭けじゃ。賭けに負ければお主らは絶望を味わうことになるがな』

「…物理的なもう一人の僕状態になって、それにこの時空に譜月たちを残すことにならない?なるなら無理だよ」

『その者たちごと送る』

「都合が良すぎて怖っ」

「実際のところはどうなのよ?」

『【始まりの至りし竜】と【太古の勇者】がほんの少しのズレで仲違いして【始まりの至りし竜】が【太古の勇者】へ嫌がらせとして自信が与えた力を没収してさらに時を巻き戻したのじゃ』

「やっぱり手を組んでたんか!しかも仲違いしとるやん!」

『でなければこんなやんごとない事など悠久の時を生き単純な力を持つだけの人間ごときにできっこないわな。

…尊き方だとしてもやることやったから我ら古き時代を知ってる神族で罰を与える予定じゃ…どうしたい?』

「決まってる!この姿でもオレは行くぞ!」

「愛丸はどうなるの?」

『元の体に戻るだけだ』

「だってさ」

「うふふふ…ならやることは一つじゃない?」

「……でも、もう一人の僕状態にならない?」

『そうはならぬよ。その場にいた前世のお前達は今の姿に置き換わるだけだからな』

「……わかった。どこまで出来るかわからないけど最後まで付き合うよ」

『あいわかった……この地球にはワシが乗り物を渡すから行き来して通うが良い……では!』




すると3人は光に包まれた。

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