七不思議を調べよう
【並行世界の地球の裏の世界の東京にある詠ま星学園】
《オカルト研究会の部室》
「よくもまぁ…表に戻れる手段を見つけたものね」
「私とまつりは高層マンション群から離れた時に市役所の方に向かって行ってね。
そこで詠ま星学園があったからここだと思って来たらビンゴだったよ」
「はぁ~この並行世界の学園の創立者もオレたちが卒業した方の学園の創立者と夢を通じて繋がってたとは」
「夢の力は凄いし、長生き組に夢の研究をしてる輩がいるのも納得だよ」
「それでどの七不思議が表に戻れる七不思議だったの?」
「この学園の七不思議の内の【理事長室の合わせ鏡】が有力じゃないかなと思ってる」
「…オレたちの方の学園の七不思議には無いやつだな」
「うん、だから試す前に呼び出した。何が起きるかわからないから」
「それが妥当だな…それで他の七不思議も話してくれ」
まつりが学園の七不思議が書かれている資料をテーブルの上に置いた。
【旧校舎のマネ男】このオカルト研究会の部室がある旧校舎に昔からあるモノマネ男の七不思議。
この男に出会ったならば姿かたちを全て模写され友人と仲間割れするか嫌われ者になると言われている。
実際にあった事があると言っていたクラスの人気者が一夜にしてクラスの人気者から転落して陰キャの仲間入りしてた。
【本校舎の理科子さん】本校舎の方の最新の七不思議の仲間入りした七不思議。
彼女は知恵者であるが性癖がぶっ飛んでいるらしく異性恋愛を嫌い【衆道】や【百合】を好んでいる。←ただの腐女子じゃねえか!
彼女に出会ったなら他の七不思議とは違い命を取られる事はないが、今現在は必要ない知恵を教えられオタク化する。
【旧校舎と本校舎の料理の鉄人】こちらも最近になって囁かれるようになった七不思議。
本校舎と旧校舎の家庭科室にいる料理の鉄人が夜な夜な料理対決をしているらしく料理対決の材料を集めて欲しいと頼まれるらしい。
最初のうちは野菜や魚を求められていても用心なされ、次は肉料理と呟かれたならば…料理の材料にされるのはお前
【追記】逃げ切った例があった。
【実例その1】その生徒は料理が好きで調味料を拝借するために夜の家庭科室に通っていたら見つかり、料理の鉄人たちに材料集めをさせられていたが最後の肉料理になった時にコンビニの蒸し鶏のパックと生ハムのパックを複数持ち込んで居たらしくそれを使ってどうにかなったらしい。
【実例その2】その生徒は狩猟免許を持っていたらしく裏山の野生化したウサギを二人の料理の鉄人の目の前で狩猟して捌き切って受け取れよと提供したら泣きながら受け取られてもう来なくていいと言われたそうである。
【本校舎と旧校舎の廊下を走る校則破りのランニングマン】コイツもわりと昔から聞く方の七不思議。
本校舎と旧校舎の廊下を学園に人がいなくなった瞬間に現れ、結構な速度で走り回っているそうである。
ランニングマンに勝負を仕掛けられたなら受けると良い。
負ければ運動能力の才能を奪われるが勝てばさらなる才能を開花させることが出来るだろう場合によっては命を取られるが。
【追記】ランニングマンとの勝負に勝った陸上部の国体に出た事ある部長の証言を取ってきたぞ!
いよいよラストスパートを仕掛けランニングマンとの距離が空いていて確実に勝っていたと思ったら前の方にランニングマンが居て「えっ!」と思ったが、スポーツマンシップに乗っ取り最後まで走りきったら、モノマネ男がランニングマンに化けてランニングマンのマネをしてお前は負けたんだと思わせるズルを仕掛けてきてたそうで「この卑怯者どもが!!」と勝ったあとに卑怯者✕2に怒鳴ったら逃げていったそう。
やれやれなんて卑怯な奴らだと学園の門を出て学園の方を振り返ったらランニングマンが卑怯な事をして負けた罰なのか…結構な数の魂らしき物体?が空に上がっていったそうである。
【巫女が封じた異界の扉】コレはかなり昔から囁かれている結構古い七不思議。
初代オカルト研究会の部長の家系の巫女が学園で起こっていたヤバメな七不思議が流行っていた時に学生でオカルト研究会の部長でもあった。
その巫女がヤバかった七不思議を異界に封じたとされる扉である。
【追記】この件もかなり気になるがこれに関してはオカルト研究会の歴代の部長たちもこの件に関しては絶対に触れることなかれと残しているので調べたいけど調べません。
※「オカ研なんだろ?調べろよ」と言われたがマジな事柄を味わったことがあるので嫌です。
何度も言うけど部長は絶対に調べませんし、部員にも調べさせません。
【理事長室の合わせ鏡】コレは学園創立当時から囁かれる七不思議として一番古い七不思議。
不自然に大きな合わせ鏡がある、この部屋自体特殊で年に一度神職の方を呼んで生徒や先生すら立入禁止にして管理しているからこそ余計に謎を呼んでいるし、数年に一度、管理している所を覗くお馬鹿さんが現れ除名処分を受ける案件が発生している。
しかも覗いたお馬鹿さんはその日の内に精神病院にねじ込まれると話を親が聞いたらしい。
【】最後の奴だけは調べきることが出来ずにいる。歴代の部長たちも尽力を尽くして来たけど未だに不明…隠されてる…?
新しいのかも古いのかもわからない。
「結構ぶっ飛ん出るのがあるね」
「どれもあたしが通っていた高校の学校の七不思議よりヤバいんだけど」
「……一つ一つ検証する?」
「いや、先に理事長室の合わせ鏡からやりたいな。もしそれじゃ駄目なら他の七不思議で試すしかないし」
「もしかしたらオレたちの通ってた学園の方のにもあった裏七不思議がコチラにもあるかも知れないが…先にやりたいと思ったらやったほうが気分的にもスッとするから先にやれば良い」
「……ルウカが面白そうなのがあるのに素直に私の指示を聞くとは…」
「何かひとこと言いたいのか?」
「いいや、素直に賛成してくれるのならばやらせてもらうよ」
「その前にひと休憩取らせて」
「ようやく安心して休めるわ…」
「ぼくは窓から外の景色見てるねー準備万全で行こ」
「私は忘れ物ないか調べとこ」
オカルト研究会の部室でひと休憩を取ることにした5人と一匹であった。




