ベタな展開 ※ビリビリイヤっすのシーンがありますので見る時に注意を
【スイッチを押さないと出られない部屋】
「あらあら…ベタな罠に嵌っちゃったわ」
初代魔法少女さんはお供と共に後輩の魔法少女から救援要請が入り妖精界まで探索ついでに行くかと応じ妖精界に乗り込み救援要請の場所に辿り着くも誰一人と居なかった。
「だから罠かもしれにゃいっていったのよ」
「アンタってホントにこういう時の感だけは鋭いわよねー」
「当たり前よ」
「ねぇミネコ…後輩ちゃんたちに嵌められた感じ?それとも怪人や外から現れた者の仕業?」
「後輩の仕業じゃないわ。前に詩子が後輩たちに「行き遅れwww」とか「ババア乙www」と裏垢で馬鹿にされて魔法少女たちが隠れてこっそりお付き合いしている男児の存在を支援しているファンに君がリークしてから大人しくなったじゃない」
「やられたら倍にしなきゃ」
「君をこんなふうにしたのはこちら側だから…何も言わないわ…後輩たちは報復を恐れてこんな事はしないもの。
それにどっからどう見てもそこの二つのスイッチは地球や妖精界の物質で作られてない…それこそ異界の物質ね」
「二つのスイッチの台にあからさまな事が書いてあるわよ」
一つ目のスイッチの台には知り合いの男性複数名が身に着けている布が全て弾け飛ぶスイッチと書かれており。
二つ目のスイッチには全後輩魔法少女の服全てが弾け飛ぶと書かれていた。
「詩子はどっち押すの?」
「あたしが押すのは決まってるわ」
「ならさっさと押してこの部屋からでましょ」
「えぇ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【とある並行世界の日本にある天ヶ原県】
《とある山道》
「行けることまでとは言ったものの…」
『我々の全力疾走であれば青森から岩手は可能じゃ』
「名称が違う…岩手県じゃないよ場所は同じ所かもだけど。見間違いじゃないのならば天ヶ原県になってる」
「並行世界の地球だから私達が知っている都道府県があるとは限らないからね」
「見たこともないモニュメントとかあってワクワクするけど不安にもなるよな」
「最初はそうなるよねー某がこの地球で生まれて育ってみたら何その名称の県ってなったもん」
「某…?」
「ボクって一人称が多いから某って言うことにしたんだよ」
「…別にボクでも良くね?」
天藍に二人乗りしているルウカとまつりはなんともいえない雰囲気になった。
『そういった話は後回しでも良かろう。そこら中で地崩れが起きてたりしているし安全圏が少し先にありそうだから休息に入るぞ』
「時間も丑の刻を越えたし休憩したいね」
『ならもう少し頑張るかの』
「そうしよう」
少しして森の中の広い場所に出ると天藍と譜月はそこで止まり四人はそれぞれの背中から降りた。
「ドアを出したら目立ちそう」
「確実に目立つだろうね。なら休憩場を作って話し込む前に机と椅子の準備しようか」
「サニカ、紫蘭。すまないがまつりとすこし男同士の話を離れた場所でしてくるな」
「熊や妖魔に襲われないようにね」
「警戒するから大丈夫だ」
(気を付けてねって言ってくれるのは良いけど…フラグが立ったんじゃ…)
ルウカとまつりは少し離れた場所に向かっていった。
「ここなら焚き火しても大丈夫そうだね」
『我が火を出してやろう』
「頼める?」
『うむ』
「何か食べたりする?…違う世界に来たんだなと改めて理解したら食欲がわかなくなっちゃった」
「今は私も要らないかな。…クレイバール島のろ過した天然水や食糧はコレでもかと言うくらいあるからいざとなっても平気さ」
「……コーヒーある?」
「あるから入れよっか?」
「うん」
すると少し離れた場所から賑やかな二人のくだらない話が聞こえてきたがサニカと紫蘭は聞き流して過ごした。
ちょうどコーヒーやらが出来上がったタイミングで木の枝が髪に絡んだ状態の二人が戻ってきた。
「お話し合いはすんだの?」
「すんだ」
「飲むならコーヒーか緑茶どっちが良い?」
「「コーヒー」」
「私が入れるからサニカはルウカとまつりと椅子に座ってて良いよ」
「わかった」
紫蘭はサニカがキャンプ用のやかんに作ったコーヒーをアルミ製のマグカップを持って汲みにテーブルから離れた。
サニカはアルミ製のマグカップに入っている熱々の緑茶を口に含んで椅子に座って一息ついていた隣に座っていたルウカと向かいに座っていたまつりの服が突然ビリビリと弾け飛んだのを見て熱い緑茶を吹いた。
「ブフォッあっつ!」
「…え?」
「急に服が弾け飛んだぞ」
サニカは服が弾け飛んで無表情になっているであろうふたりを見ないように明後日の方向を向いて吹き出したお茶を拭いてから離れていった。
まつりとルウカは立ち上がったらそれこそ終わりだなと大人しくしている。
一部始終を見ていた紫蘭は鉄製のコーヒー入りのマグカップを落としその場で膝から崩れ落ち笑った。
天藍と譜月はおやつタイムしていたが口からポロッとおやつを落としていた。
「アハハハっ……服が爆散したっ」
「ルウカのアイテムボックスに新品の服とか下着があるんだからさっさと着て……ぷふふ」
「……ルウカ…ボクにも新品の下着とお洋服ちょうだい」
「あぁ」
この件は山中で起きた事もありルウカとまつりは社会的死を受けずにすんだのだった。
【七峰詩子】
名称【魔法少女(笑)】
第8並行世界の地球で初の魔法少女となった女性で妖精界で暴れる怪人を千切っては投げ千切っては投げをやりきった方。
妖精界と地球の時間軸にズレがあり好いていた殿方や両親の異様に早い年の取り方をしていた事に気が付くが妖精界での呼び出しが多忙すぎて気づけなかった。
ラスボスとの戦闘を終え不老不死になって戻ってきたときには浦島状態になっていて一時的に妖精界で暮らしていたが、またまた妖精界が怪人に狙われた事で奮起し新たな魔法少女が生まれないように頑張っていた。
今現在の地球で魔法少女ブームが起き最近になって魔法少女が増えてることに気づいて「どういうことじゃ…我?」と妖精界のトップをまたも土下座させたりしたが、こいつらの方が怪人何じゃないか?ミネコ以外を全員◯したほうが良いんじゃねえか?と物騒な事を思い始めたりもしている。
【ミネコ】
名称【ベテラン妖精(笑)】
妖精界のトップにキャワイイ子を魔法少女にしてこいと言われたことが詩子との出会い。
今現在の詩子が思い悩む原因を担ったと嫌でも理解しているため詩子が社会的地位を失わないギリギリまでは目を瞑っている。
詩子に伝えたらヤバい事を妖精界のトップが自分以外の妖精に言い放ったのを詩子の活躍の報告に向かう途中で聞いたことで妖精界に見切りをつけ地球で隠れ住めるようになった詩子の元に転がり込んだ。
妖精界のトップが言い放ったことは「詩子以外の魔法少女がいい加減見たいから地球で魔法少女ブームを作り勧誘しろ。
詩子みたいなのが増えない様に契約期間を作れ」と言い放ったのを聞いたミネコは「なら詩子の時に何故それをしなかったの」と自分勝手な同胞を嫌いになった。




